くり からん

遺伝性の病気と共に生きてます。寿命をのばすために仕事を手放して5年。病人FIREです。…

くり からん

遺伝性の病気と共に生きてます。寿命をのばすために仕事を手放して5年。病人FIREです。嬉しいのか悲しいのか分かりません。両親は身体障害者。毒親でもありました。

最近の記事

書き遺したい。命の時計が止まる前に。 ●障害者家庭 毒親育ちの半世紀●

レントゲン画像を見ている医師の表情がみるみるこわばっていった。 「ウチの診察が済んだらすぐ この病院に行って!すぐだよ?」 いつも冷静なかかりつけ医が一心不乱にキーボードを叩き始める。彼が打っているのは紹介状。宛先は国立の総合病院だ。 「貸し出し用のコルセットある?背中の高さまである大きいヤツ。え?高いのはない?じゃあ腰痛用のでいい!しないよりマシ。すぐ持ってきて!」 キーボードを打つ手を止めることなく、看護師にビシビシと指示を出し続ける。私が質問する隙もない緊張感が診

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      自己紹介こんにちは。私は とある脳血管奇形を持ち、すでにあちこちから微出血をおこしている患者です。血のつながった家族は全員同じ病気を持ち、不自由な体で短い人生を散らしていきました。 差別や憐みの目にさらされながら、この病気と共存して与えらえた命を燃やし切った家族。名を成すこともなく、治療法もないまま、私は家族と同じ道を辿るのでしょう。遺伝病ですから。 キーボードを打てるのはもう私だけになりました。私たち家族がどんな人生を歩み、病とどう対峙したのか。その過程の中で蓄積し

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