焼身自殺のチベット僧侶の最後の言葉

2012年6月の私のブログの記事です。

抗議の焼身自殺、それは、

彼らが、彼女らがおかしくなったとか、中国人が言うように変な習慣が昔からあるわけではありません。

それが、チベット人たちが唯一、世界に発信できる抗議行動だからです。

一つだけの体を燃やせますか?

たった一つの親から、仏様からもらった体を燃やせますか?

チベット人は、温厚な民族です。

しかも、仏教徒です。

もともと、チベット仏教には、自殺する習慣なんて、決してありません。

最近は、若い女性の仏教徒が焼身自殺します。

たった一つのかけがえのない命に、火を付けて自殺するのです。

4月頃に抗議の焼身自殺を遂げたチョパン・キャブとソナムという方がいます。

生前の録音メッセージの詳細が明らかになっています。

メッセージは携帯電話に録音されており、東チベットのンガバのザムタンの人々に広まりました。

ザムタンは2人が焼身自殺を遂げた地です。

2人の最期のメッセージです。

「焼身自殺は仏法を守るためであり、チベットの自由を取り戻すためのものです。」

「仲間内の争いを避け、チベット人同士団結するように。」

焼身自殺を遂げた2人は、20代前半の従兄弟どおしだったそうです。

葬儀には6千人のチベット人が集ったといいます。


他にも最期の言葉を残した焼身自殺者がいます。

1月8日にゴロクで焼身自殺を遂げた尊敬を集める僧侶ソパ・リンポチェはこう語っています。

「暗闇を追うべく、私の体を光として捧げます。

この行為は私自身の欲望のためでも、名声を得るためでもありません。

確固たる信念と純粋なる心をを持って私の体を捧げます。

仏陀が飢えた虎に自らの体を捧げたように。」

3月26日にニューデリーで焼身自殺を遂げたジャンペル・イエシ(26)は次のような言葉を残しています。

「私が伝えたいのは、チベット人600万人の苦しみです。

目的へ向けて最後の行動をとるとき、人々はやることがあります。

お金を持っている人はお金を使います。

教育を受けた人は、結果を生みだします。

自分の人生をコントロールできる人は、命を犠牲にする日が来ます。

21世紀という時代にチベット人が焼身自殺を行っています。

彼らは世界にチベット人の苦しみを訴えているのです。

基本的人権を世界の人が否定することがないよう訴えているのです。

あなたが温かい心を持っているのであれば、チベット人のために立ち上がってください。」


涙を禁じえない。

仏法のために、焼身自殺する・・・。

彼らは、これが皆さんに言葉を伝える唯一の方法だと思っているのです。

それほど、中国共産党に追い詰められているのです。

もう、これ以上、チベット人が焼身自殺しないように仏陀に祈るしかありません。

どうか、皆さん、チベットのために立ち上がってください。

私たち一人一人がチベット人のためにできることを考えてください。

たった一つの命を業火で、焦がさせていけないのです。

悲劇は、繰り返させてはいけません。

中国共産党にも、これ以上、罪を犯させてはいけません。

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