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広告振り返り~2021年11月第1週編~

 広告振り返り11月第1週目です。
 さすがに先週までの広告に比べるとちょっと控えめな面子が揃っていますが、それでも強い広告は多数登場しているので見逃せない週という印象。
 特にトップウォーとか結構驚かされました。

・トップウォー

 かつて島育成広告で一世を風靡したかもしれないトップウォーは、新しいスタイルの広告として掃除機砂集め広告を打ちだしてきた。
 掃除機で砂を集めると拠点が出来上がり、兵士が出来上がっていく。見ての通り、やっている事としては島育成広告と大して変わらねえな?

 掃除機広告は海上でも行われる。これじゃあやってる事が島育成広告と大差ないんだよなあ。
 ここまで見ていただければもう大体察したと思われるが、島育成広告の演出方法を変えただけである。結局何かしらの手段で領土を広げることを広告したいんでしょうね。

 これも掃除機の形が変わっただけでやってる事は変わらねえな? 一応緑の掃除機を取り囲んで撃つ辺りはほんのりとしたストラテジーを感じさせるが、あまりにもほんのりとし過ぎだろう。
 掃除機で部隊の素材を集めて、戦って、最後に俯瞰視点になる。そればっかりです。

 ヘルメットなど装備の残骸を集めたら兵隊が出来上がる広告。グロ描写が無いのにどことなくグロさを感じさせる稀有な広告で、見た目のシュールさも相まって他の広告に無い不気味さを感じさせる。
 やってる事としては島育成と一緒なんだけど、集める物を変えるだけでここまで広告にバリエーションを作って来るのはすげえなと思いました。やってる事はマジでずっと変わらないのに、集める物を変えるだけでここまで広告を作れちゃうんだと感心しています。
 

・ポンボール

 ゲームをプレイして失敗する広告は数あるが、これほどゲームをプレイするセンスに欠けているのは珍しいのでは。
 多分これ敵の隙間に入れていっぱいボールを反射させて気持ちいいやつなのに、わざわざ正面の敵にだけボールをぶつけるだけじゃそもそもどんなゲームかすらも分からないでしょう。
 大概こういう失敗広告も最初の一手くらいは正解をする物なのに、最初から最後まで間違い通しでは何も分かったものでは無い。正解の重要性を感じさせる1作。

 ボス戦の広告もあるが、これまた最初から最後まで間違い通しである。
 何なら道中は間違っているようなプレイでもなんとかなっている辺り余計にタチが悪いし、ちゃんと一回くらい正解を見せてほしい広告でした。頑張って。

・EVONY

 見てくださいよ元祖失敗系広告のEVONYを。季節感を出して雪なんか降らせちゃってさ、余裕が違うよ。
 一問目は普通に溶岩にミノタウルスを落としてから溶岩を固めて、財宝を解放すればクリアでしょう。

 季節感を出してハロウィンバージョンまで登場させている。楽しげな背景の前でいつもの失敗を繰り広げるぞ。
 この問題自体は過去に登場した問題だったはず。犬を解放してミノタウルスに倒させてから釣り天井を落とす問題じゃなかったっけ。

 実写広告第二号を出してきたが、こっちはいまいち話題になってませんね。失敗者続出広告を見て「見てられないな……」は相当強めにボケてると思うんだけど。
 何だかんだ実写広告はちゃんとゲーム内容を伝えようとしているんだよな。パズル広告をやめて全部実写広告にした方が良いのでは。

・パズルガールズ

 今やパズル広告と言えばEVONYが思い浮かぶ人が多いだろうが、かつてパズル広告はガーデンスケイプに始まり、フィッシュダムがパクり、それから様々な広告がパクっていったという歴史がある。
 その最初期のパズル広告をかなり忠実にパクったのがパズルガールズなのだが、最後に正解しちゃうのは元祖パズル広告とは違うぞ、という点をアピールしたかったか。
 ちなみにこういう広告で正解する例自体は昨年12月のEVONYで登場済。パズル広告で正解するというのはEVONYが約1年前に既に通過した道だ。

 パズルに成功すれば磨りガラスがだんだんと透けていく広告……って、こんなの昔のフラッシュゲームにあったな?
 昔のエロフラッシュゲームはブロック崩しだけども、現代版にするとパズドラ風フラッシュエロゲーも出てくる世界線があったのかもしれない。少なくともこんなゲームはアップルの審査に通らなさそう。

 パズルをクリアするとミイラが美少女になる広告。フェチが特殊過ぎる。
 ミイラに封印されている美少女を解放するのが性癖の人は……現代なら普通にいそうだなあ。

 こんなツムツムみたいな広告もあるが、何にせよいろんなパズル広告を出し、いずれも成功例で終わっていく辺り失敗例はやらねえぞという意志を感じるね。
 結局どんなパズルゲームなのかは全然分からないが、とりあえず色々なパズルが出来るゲームだと見せたいらしい。そういう色んなパズルが1アプリで出来て、それぞれのパズルごとに強いキャラが変わるソシャゲとか結構面白そうに感じたんだけどどうでしょう。そんな面倒なゲームは作らないしやらないか。
 ちなみにさっきまでフレッチャーで紹介されていたキャラがパズルをクリアすると長門にレベルアップしちゃうのは良いんだろうか。フレッチャーファンは怒りそう。

・シャイニングニキ

 「彼に一目ぼれ」とは言うが、その彼も何となく女性っぽい顔立ち。まあこの広告では「彼」という事にしておきましょう。
 いつものパターンで正解を続けるタイプの広告です。安心感しかないグッド広告だね。

 シャイニングニキは色々な服装があるおかげで、ちょっとセンスが無い感じのコーディネートまで作れちゃうのは懐の深さを感じますね。
 多分最初の服装もコンテストによっては必要なんじゃないですか。失敗例まで様々な衣装がある事を伝えられて、その上で成功もするってすごいぜ。

 割と失敗する広告だが、最後の成功例だけやたら派手なダンスが取り入れられているのがクールな広告。
 確かにダンスを考えると最後の衣装が正解というのも分かるし、中々合理的な内容。こういうダンス要素が本編にあるかは分からないけど、シャイニングニキの場合は普通にありそうなんだよな。

 ハロウィンらしい広告。
 これはこれで本物の美人を出してくるので、下手なコスプレで街を練り歩こうという現代人とはひと味違う所を見せてくる広告だ。
 現実社会では出来なさそうな衣装を堂々と着せ替えられるのはこういうゲームの醍醐味ですね。

・荒野行動

 荒野行動は先週に引き続き、4周年を祝う広告を打ってきた。
 映像としてもしっかりめでたい感じが伝わって来る内容で、見ている方も楽しくなってくる広告です。

 いや実際こんな事あります??

・ライフアフター

 バイきんぐ小峠が登場する広告なんだけど、広告映像があまりにも雑過ぎてテレビの偽企画みたいな広告だなあと思ってしまった。演技がどこかヤケクソっぽいのも見ていて笑いが止まらない。
 フォントの微妙さと言い、実写素材の使い方と言い、絶妙に笑えるレベルの雑さを出しているのが芸術的なのよ。
 最初から「何て日のに!!!! まだライフアフターに来てないの!?」というテロップが出てくる時点で面白い。最初から最後まで面白い広告でずっと笑っていました。これはテレビでも流してほしいね。

 進撃の巨人みたいなイントロだなあ。
 空に大きな異変が起きて、一体何が起きるのかという壮大なオープニング。良い広告です。

 こちらはもう少しゲーム内容に踏み込んだ広告。
 謎の巨人ゾンビやロボット、メカゾンビなど面白そうなゲーム内容を延々と流す理想的なゲーム広告。こういうのを見たいんだよな。最近はこういうゲーム映像らしき物を見せられても「偽広告じゃないよな……」と疑ってかかるクセがついてしまったが。

 映像がカッコいい。
 全体的にPVがカッコいいし、ライフアフターは変な広告を打たないんだよな。無駄な広告を打たない合理的な広告スタイルは潔くて好き。

・ウォーキング・デッド:サバイバー

 ウォーキング・デッド:サバイバーは意外なあの人とコラボ。
 皆さんこの方が誰か分かります?

 そう、小島あやめです。
 かつて「おはスタ」やNHKの「シャキーン」、「めちゃイケ」にも出演していた芸能人の方ですが、皆さま覚えていらっしゃいますか。
 自分は正直忘れてましたが、なんか見覚えがある芸だなあと思っていたからラップの完成度が高かったんですね。相変わらず広告としてのキャッチーさが際立っている。

 しかしこんなCMまで覚えていて、ウォーサバのCMを閲覧している人が割といる事に驚き。
 玄人好みの広告になるかと思いきやツイッター版は4日で1500RTされてるツイートになってるんだから、やっぱり皆覚えている広告だったんだなあと感じました。

・ブルーアーカイブ

 ブルーアーカイブは初音ミクとのコラボを実施。藤田咲のボイスでは無く、全ボイスをボーカロイドで調声してボイスを作っているのがこだわりを感じますね。
 内容としてはいつものキャラ紹介広告なんだけど、違和感なくブルーアーカイブのキャラに落とし込まれているのは流石の一言。
 良いコラボはそのまま良い広告になる好例。

・パニシング:グレイレイヴン

 普通のキャラ推し広告ではあるんだけど、キャラ同士の関係性を17秒という短い尺で表現しようとしているのは新しい試みではないだろうか。
 この二名がどんなキャラなのかがふわっと分かるし、見ていて可愛らしい広告なのでかなり好き。単にキャラの名前を出すだけじゃなくて、こういうスタイルでキャラを紹介するのもまた良いんじゃないかなあ。

 地味にこういう広告も出していた。
 この映像を見ているとパックマンのコーヒーブレイクを思い出すんだけど、今時コーヒーブレイクって聞かないか。もしその辺のリスペクトが含まれているなら中々シブい広告だなあと思います。

・ポケットモンスターブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール

 ポケモンはギンガ団というゲーム中の悪の組織の広告を模した広告をリリースした。
 実際ダイヤモンドもパールも15年前のゲームなので、今更ゲーム内容を紹介するよりは当時のプレイヤーに直接訴求するような内容の方が良いと考えてこの広告に至ったんでしょう。
 それにしてもダイパが15年前かあ……

 この駅中広告に関しても、当時子供だった人々に向けてエモーショナルを放出している広告である。
 大人気ゲームはこういう形でも広告出来るんだからすごいよな。実際このゲームの影響でポケモンはさらに流行ったし、なぞのばしょというバグで話題にもなったし、当時のトイザらス、ニンテンドーDSWi-fiスポットではなぞのばしょ修復プログラムをダウンロードすべく子供が集まっていた。ダイパの思い出を答えてくれと言われたらなぞのばしょばっかり出てくるおじなんだけど、実際あのバグ技ほど当時の子供の中でセンセーショナルな話題は無かった。
 ホラー要素も秀逸だった。今で言えば例のエバーテイルの広告でもダイパ時代のホラー演出、なぞのばしょをパクったんだろうなって広告があるもんね。とにかくDS版のダイパは大名作だったなと自分は思いますので、もしやった事が無いならこの機会にどうぞ。なぞのばしょをやりたいなら頑張って初期版を見つけてくれ。
 結局自分がダイパのリメイクを買うかは未定です。アルセウスの方は結構気になっているが……

・ようこそ!ポケモンカフェ~まぜまぜパズル~

 普通にかわいいポケモンの広告だ。
 ポケモン本編がTwitter広告をドカドカ出しているのって結構珍しい気がするんだよな。主に毎週エバーテイルが広告しているせいだが。
 普通に一般受けしそうな広告でした。

・三国志真戦

 袁紹と曹操を組み合わせるよりも朱儁と袁紹を組み合わせなさいと言う広告。原作を見ると朱儁は黄巾の乱付近で活躍していた人物らしいので、その辺で噛み合いを見せたいらしい。
 まあその辺の原作再現ぶりは良い事だと思うけども、ゲームの中くらい曹操、劉備、曹操、孫権のドリームチームを見てみたいと感じるのもまた人心なんだよなあ。
 コーエー的にはそういうドリームチームは三国無双でやってくれという話だろう。何だかんだ好きな広告です。

 散々地形広告を擦って来た三国志真戦は、とうとう地形戦略に対するメタを展開してきた。
 埠頭に誰もいないと思っているから迂回しましょうという所までは分かるのだが、迂回した所で長期にわたる移動で士気が落ちて勝てませんじゃ詰んでるんだよなあ。
 「これも罠だったか!」というよりは、そもそも攻めるだけリソースを失うだけの場所だったんでしょう。攻めないで別の場所から侵略するのが正解だったと。難しいゲームだあ。

 「官渡の戦い」という実際の出来事を引き合いに出しつつ、虎豹騎という魏軍の実在した騎兵部隊の紹介をしている。
 こういう実在した部隊を広告に使ってくれるのは本当に良いですね。曹純という人物を使えば虎豹騎を使えるというアピールも絡めて、きちんとゲーム内容を伝えようという意志が見える良い広告だ。

 「10万ください!」という出だしで何をアピールするかと思ったら、結局地形アピールに終始するのが三国志真戦らしい広告。
 これもまた最近の副業、金儲け広告のブームに乗っかった広告でしょう。10万くださいと言って金では無く兵隊の数を言えるのもまた三国志らしいスケールのデカさを感じられるから結構好きなんだよな。
 副業広告フェイクの中では捻りが効いているし、その捻りもゲーム内容の広告に繋がっている良い広告。

 シンプルに三国志真戦の内容を伝える広告。
 内容としては良いけど、これリリース当初に流すべき広告だったのでは……

・SHAMAN KING ふんばりクロニクル

 2021年中にリリースされるゲームの広告。シャーマンキングパワーで伸びている感じがあるが、こういうスロットからの拡散を狙った広告も久々に見ましたね。
 最近は意味も無くスロット形式にした広告もよく見るので、そこを考えると比較的当初のスロット系広告の役割に近い内容なのかなと感じる。

 公式ツイッターだとゲームの開発中映像も出している。
 せっかくならこういう映像を広告として出した方がインパクトがありそうな気がするんだけど、そういう映像はこれから出していく予定なのだろうか。
 今後に期待。

・ピックアップ

・Pとある科学の超電磁砲

 最近広告でよく見るスロット系広告、パチンコ系広告。まあアレはアレで拡散を意識した広告らしいですが、あんまりにもああいうタイプの広告が増えたせいかパチンコ側も本物の「パチンコ広告」を出してきた。
 見てくださいよこのド派手で射幸心をぶち上げる演出! 俺別にパチンコやってないし、言ってる事が分からないのに見ていて楽しくなってくるもんね。激しい光の点滅がありますなんて注意文を置き去りにしたハイカロリーな広告です。
 パチンコという物がどこか煙たい目で見られがちな現代において、ここまでパチンコ本編の魅力をガッツリと押し出した広告をリリースするのは勇気がある。メチャクチャ好きな広告です。

・SUBARU レガシィ

 スバルのいい話系広告映像。金曜ロードショー内でオンエア中の限定CMで、2分にもわたる長編広告です。
 いい広告ではあるんだけど、この広告自体は2020年3月の広告なのでかなり昔の広告なんだよね。それが11月5日の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の金曜ロードショーで放映されて、2021年11月になってトレンド入りしたんだから広告としてはかなり成功している部類なのではなかろうか。
 何故成功したかを考えてみると、この広告は「金曜ロードショー内でだけ流す」という放映する場所を吟味した結果なのではないかなと感じる。これもまた一種のターゲティング広告で、感動を求めて金曜ロードショーを見に来た視聴者層にこの広告が合致した結果この広告が再度注目されるきっかけになったんでしょうね。
 本来ネットのターゲティング広告もこういう映像本編と広告の相乗効果、あるいは視聴者層の重複を狙っていたんじゃないかなあと思うが、結果と言えば嫌われるザマである。まあ実際上手くいっていない気がするのは確かで、俺はこんなにエバーテイルだの魔剣伝説だのゲーム広告の話題しかしていないのに、広告ではやたら地上波で流れるような芸能人の出演する広告しか流れてこないでしょ。本当にターゲティング広告が成立しているなら俺には無限に魔剣伝説とエバーテイルが流れるべきだし、他の広告を見たくない層にも比較的見たい広告が流れて然るべきだと思うんですよ。
 その辺の見たい、関心のある広告だけ流れるシステムというのはやっぱり難しいんでしょうね。いくら関心のある広告でもずっと見ていたら飽きるだろうし、興味の無い商品ほど広告を打つ側としてはアピールしたい物だ。
 だから俺のyoutubeでは通販広告が見たい時に限ってGoogle Pixelの飛ばせない15秒広告が流れるし、魔剣伝説を見たい時にYoutube Premiumの広告が流れる訳だ。キーッ!

・Twitter広告の仕様情報

 今、Twitterでトレンドワードを調べた場合「プロモーション」の表記なく広告ツイートが登場するようになっている。
 これらの広告はAdblockを貫通し、検索ワードにも特に関係ないプロモーションが表記なく登場するようだ。トレンドワードをよく見る方からすると迷惑極まりない仕様だと思うし、広告である事を隠せば広告が良く思われる訳も無い。
 個人的にはこういうよく分からない仕様で広告のイメージが落ちるのは長期的に見て損が大きいと思うし、こういう広告は正直やめてほしいポイントです。
 「プロモーション」とつけていない広告は自分もこのブログに取り上げられないので、是非「プロモーション」の文字をつけ、自己申告の上で良い広告を見せてください。

 とはいえ、よくよく考えたら「誰かが話題にしてバズるという物も広義的に見たらプロモーションだよなあ」と思うと、現代における広告の定義はおそろしく曖昧だなあと感じる。
 いわゆるバズったツイートだの、話題になったショート動画だの、そういう物に一切経済の息がかかっていないという確証は無いでしょう。毒舌で話題のレビュアーだって、何でも褒めるレビュアーだって、何ならこのnoteすら知らぬ間に広告である可能性はあり得る。
 「話題のあの人の口コミは消費者目線で安心!」「バズったあのツイートの商品良さそう!」みたいな視点は、本当に広告を嫌うのであれば止めた方が良い。それもまた、企業が仕込んだ広告かもしれません。

・ファミリーファームの冒険

 「雪だるまつくろう」って広告で使っていいタイプの音楽なんですか? 音楽だけなら問題無いのかな。
 相変わらず最初にボコボコに浮気されて、次には巨大な牧場を作ってしまういつものパターン。ここから露骨に復讐するような描写を出さない辺りは良いかなと感じた。

・ザ・アンツ:アンダーグラウンドキングダム

 弱いアリが強くなり、強いアリに逆襲する広告。この広告に爽快感を覚えられるのはそれこそアリくらいな気がする。
 そもそも弱いアリが強いアリに食べ物を譲るなんてことが現実に起こるのだろうか。アリの社会は中々複雑で、案外そういう事もやりそうだから適当書けないんだよな。

 最初の巣を作っていたらトカゲに捕まるパターンはもう不運でしかないが、雨だからアリの巣を塞いだら外に出られなくなってアリの巣が崩壊、生存出来なくなってしまったという例は普通に現実にもありそう。
 実際雨になるとアリは土をかぶせて巣穴を塞ぐらしいが、雨の勢いによってはその後アリが生存出来ない場合も普通にあり得るでしょうしね。妙にリアルだ。

 アリって実際によその巣から卵を奪ってしまうらしいから、あながちこの卵を奪う行為自体は嘘広告じゃなさそうなんだよな。
 ただし巣の中にあるであろう卵が地表に落ちている辺りは奇妙だし、レベル10のアリがレベル30のアリに助けを求めるなんて話は現実だと起こらないんじゃないですか。
 やってる事はマフィアシティなんだけど、アレよりもちょっとアカデミックで楽しい広告じゃないですか。結構好き。

 アリガチャの最高レアってヒアリなんだ。人間社会に与えた影響を鑑みれば確かにスーパーレア評価は分からんでも無いけども。
 ちなみにコメント欄を見るにヒアリは紫レア、つまり最高レアでは無いようです。そんなところで虚偽を出さなくても……

 この広告は思いっきりフィクションな広告。アリが屋上から飛び降りて、飛び降りているうちに勉強したり寝たりザ・アンツをやって、成長して復讐する。
 冒頭から涙の量も尋常では無い。これはこれでコミカルな広告で好き。
 先月はどうもライバルが強すぎたせいで目立たなかったが、ザ・アンツも中々広告のセンスがあると思いました。普通に中堅上位くらいの面白さはある。

・伝説対決-Arena of Valor-

 伝説対決ってご存知ですか? 日本だと全然話題を聞きませんが、実は中国とかだと「王者栄耀」というタイトルでメチャクチャ売れてるゲームらしいですよ。自分も正直全然話題を聞かないんだけども、ちょっと検索するとすぐに「中国No.1ゲーム『王者栄耀』って何?」みたいなまとめ記事が出てきます。
 「世界だとMOBAとバトルロワイヤルが大人気!」みたいな話はよく聞くけども、MOBAは全然話を聞かないよね。APEXだのFORTNITEだのは割と話を聞くけども、MOBAに関してはマジでオタクしかやってない印象がある。ポケモンユナイトもMOBAらしいけど最近ユナイトやってますって人も減った気がするし。

 広告を見ているとおそらくキャラを紹介したいのだろうが、いくら伝説対決がキャラ推しをしたいと言っても名前も知らない見ず知らずの登場キャラがダブルキル、トリプルキルをしている様を見て初見の人間はやりたいと思うのだろうか。
 こういう広告を見ていると素直な声優推し広告って釣り針が分かりやすいなあと思うんだよな。どこの広告も安直に有名声優を擦っているように見えるが、「未知の物でも知っている物が存在する」だけでその広告対象に対する心理的障壁は大きく低減されるように感じる。これは他の有名作品とのコラボでも同じ事が言えそう。
 だから声優推し、コラボ推しをするんだなあと思いました。有名声優を起用するだけ、有名作品とコラボするだけで広告効果まで見込めるんだから、そりゃ数名だけでも有名声優を起用したり、不相応に見えるタイトルにもコラボを申し込んだりするよ。

 一応バーチャルyoutuberコラボみたいな広告は出していた。このVtuberが何者かはわかりません。

 あとシンプルにMOBAというジャンルが一般受けするには苦しいジャンルだと思うんだけど、この辺はどうなんだろう。
 オンラインで勝とうとすると最低限ゲーム全体のセオリーを知って、使うキャラの強みと弱みを知ってくらいはしなくちゃいけなくて、その上で相手の対策をして、味方キャラの特性を知って……となっていくとまともなゲームをするハードルが高い。一緒にやる友人を探せと言うのも人によっては難しいし、それで独学でやってみたらやってみたでよく分からんオンラインの味方に煽られる。そりゃ戦犯する奴が悪いから自分も極力減らそうと努力してるんですけども。
 そりゃやる気無くすし流行らねえよと思うんだけど、これが海外で流行っているとなるとよく分からないんだよなあ。話を戻すとMOBAジャンルで良い広告って何なんだろう。分かりません。

 伝説対決は総じて真面目なゲーム映像を広告にしているが、いかんせん真面目過ぎて面白さが伝わっていない印象がある。結論としてはそこです。
 多分真面目にやったら面白いんじゃないかなあとは思う。日本除くアジア圏では流行っているという実績があるんだし。

・クレイジーカクーム

 カクームはさすがにパタポンで反省したのか、かなり正統派な広告を出してきた。
 最初からこれをやっておけという話になるが、その辺は話題を取りたいという欲が出てしまったのだろう。結局パタポンの広告は削除されずに流れ続けているんだけどね。

 かと思ったら普通にパタポンみたいな広告も相変わらず出している。
 結局パタポンのパクリで味をしめたというか、告知したい事自体は8~9月で全部告知し終わってそうなんだよな。

・ドラゴンとガールズ交響曲

 キャラ紹介広告なんだけど、狙っていたソールではない望月千代女(もちづきちよじょ)が当たっても望月さんを下げないのは良いですね。最初から望月千代女の良い所を紹介している。
 最後の「望月の恵みで他の彼女を攻略するのは時間だぞ!」の意味は、「望月の恵みを使えば他のキャラを全て攻略するのも時間の問題だ!」とでも言いたかったのだろうか。省略してはいけないところを省略したせいで訳分からない広告になってるのよ。
 何はともあれ、割と好きな広告。これくらいシンプルな広告もたまには良いでしょう。

 ポケモンGO風広告。
 いかにも合成っぽい、まあどう見ても偽広告なんだけどここまで本編と内容が逸脱しているとちょっとした見どころにはなるか。
 その点エバーテイルのポケモンGO風広告とか結構捻りが効いてて好きだったんだよな。知らなくても問題無い内容ですけど。

・魔剣伝説

 魔剣伝説は相変わらずウルトラマンコラボを擦っているのだが、霊魂をドロップするという形で「SRのセブンがドロップしたぞ!」だの、「SSRのウルトラマンがドロップ!」だの、ウルトラマンコラボで様々なアイテムがドロップするような広告を出しているんだよな。
 これはあくまで「霊魂」なので10月の「ウルトラマンアバターを無料でゲット!」とは矛盾しないのだが、それにしてもこれは誤解を招く広告じゃないの。実際はこんな画面無いだろうしな。
 そもそもウルトラマンが剣を持って戦っている辺りで違和感がすごいのだが、そういう所は気にしないのか。

 PK(プレイヤーキル)をして無双する広告。この広告は魔剣伝説にしては珍しく無料200連ガチャを推さないが、無料200連ガチャを推さない時点で大嘘なんだよなあ。
 昔のMMORPGだとPKだけでこれくらい無双できたらしいが、そんな事は魔剣伝説では出来ません。なんでこういう昔のMMOパロをやるんだ。
 一応現代のスマホMMORPGでもPKが出来るタイトルはあるけど、PKしたところで普通に他人の妨害にしかなっていなかったから全然リターンが無かったぞ。

 魔剣伝説でストレスをはね飛ばそうという広告。いつもの200連ガチャをアピールするアレです。
 それにしてもここで悪口を言うのが社長なのは、おねがい社長を意識しているのかな。地味にそういうプロレスをしている場合も普通に考えられる。

・エバーテイル

 エバーテイルはとうとうポケモンでも浮気でも無く、ピンボール広告という新路線を打ち出してきた。
 ミニゲーム広告は色々あるけども、ピンボールに目をつけたのはエバーテイルが初なのでは。ありそうで無かった着眼点であり、その辺の新規開拓の速度はさすがの一言。
 本当にこんなフローで100万円に応募できるとは思えないし、やっぱり毎月現金100万円を推すのが最適解と考えたんでしょう。

 いつものエバーテイルもあるのでご安心ください。
 内容としては過去の広告をリメイクした感じに見える。こういう広告を作り過ぎて演出の幅が広がってきてないか?

・今月のMVP候補

 今月のMVP候補は以下の通り。

・ザ・アンツ
・三国志真戦
・ライフアフター

 今週は先月から活躍していたザ・アンツ、三国志真戦辺りが強力なライバルのいない隙にきっちり良作広告を出した週だったように感じた。
 実際ザ・アンツも三国志真戦もつまらない広告では無かったんだけども、先週までは普通に良い広告からヤバい広告まで強い広告が多過ぎて中堅クラスの広告が目立ちづらかったなあという印象。その中で、アンツも真戦も安定したクオリティで広告を打ってきたのが良かったなあと思います。
 ただ、この中でライフアフターは素直に良い広告を出してきたなという評価点。普通にゲーム本編が面白そうなPVを打って、かつバイきんぐ小峠を起用したインパクト抜群のコラボ広告を出してきたでしょう。
 ライフアフターは時々広告を出すけども、今回の小峠の広告で正統派広告からネタ系広告まで全部出来るぞという所をしっかりアピールしてきた。個人的に今週のトップは小峠の広告なので、アレは見かけたら100回見返そう!


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