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太田靖久『「犬の看板」から学ぶ いぬしぐさ25選』刊行|犬の看板探訪記スピンオフZINE|文フリ東京
編集担当Sです。ついに「犬の看板探訪記」全12回の連載が終了しました。いつも楽しみにしてくださった皆さん、本当にありがとうございます!
犬の看板探訪はポップでハード
全12回の連載で50〜60の自治体を訪ねたでしょうか。出会った犬の看板は300枚超。どこにいっても、DOGモたちが待ち構えていてくれました。犬の看板探訪はポップでハード…。簡単に見つかるときもあれば、いくら探しても見つからないとき
第10話|島根県・出雲市編|あつかんオン・ザ・ロード|DJ Yudetaro
数年来、燗酒界隈の知り合い複数名から「出雲にあるこん吉堂っていうお店、いいよ」と聞いていた。
関東在住の身で、首都圏以外のお店、それも大阪や京都、札幌といった大都市ではない島根県出雲市のお店を推奨されるとは珍しい。
情報をくれた人に対して「どんなお店なんですか?」と返すと「"粉もん"をつまみに燗酒が飲める店!」という答えがくる。
粉もんとは、よく関西の人が使うお好み焼きやたこ焼きといった食べ物を指
〈第十二回〉犬の看板探訪記|関東犬・追憶編と参拝編|太田靖久【最終回】
追憶編
連載最後の第十二回は関東犬・追憶編と参拝編だ。そのタイトルだけを先に決めていたものの、具体的にどこに行くのかは未定だった。
正直に告白するなら、今連載のクライマックスは第七回の<福岡犬編>だったといえるだろう。探訪の原点である【プンスカ犬】との再会を無事遂行したことで、大きく描いた輪は閉じられた。ただきれいにオチがついても終わらないのが人生であり、そのはみ出した部分にこそ濃厚なおも
第9話|千葉県・成田市、神崎町編|あつかんオン・ザ・ロード|DJ Yudetaro
成田~青い空間で出会った極上の燗酒と蕎麦~
横浜駅から乗り込んだ成田エクスプレスの車内は私以外全員、布団くらいの大きさがあるスーツケースや荷物を抱えた人たちばかりで、トートバッグ1つだけの私は時々怪訝な目で見られたのだった。海外でもなく、空港にすら向かわず、その手前で熱燗を飲みに行くために降りる客は、私くらいのものだろう。
千葉に住むDJ Razzから「成田に燗酒が美味そうな店がある」と聞い
フェミニズムを理解するように熱燗を理解すること ~飲む人も日本酒も差別されないために~|あつかんオン・ザ・ロード番外編 |DJ Yudetaro
はじめに
個人的な都合で取材に行けなかったため、今回の旅の記録はお休みとする。
だが、連載開始当初からこの企画はあたためており、一度は書いておこうと思っていた。
あつかんオン・ザ・ロードは、熱燗の場を巡る旅であり、私にとっての理想の場とは、飲み手の人種/性別・日本酒の種類/温度帯が差別されることなく楽しめる空間である。
当初、全国の居酒屋、酒場に顔を出すなかで、それがしばしば侵害されるであ
旧国立駅舎に3日間限定「国立駅前ドーナッツパーク」開園!(3/15〜3/17)
「国立駅前ドーナッツパーク」が2024年3月15日(金)・16日(土)・17日(日)の3日間、JR国立駅前にある赤い三角屋根の「旧国立駅舎」(東京都国立市東1-1-69)で開園する。
旧国立駅舎の運営を支える「旧国立駅舎運営連絡会」と、国立市のまちづくりを考えるワークショップ「クラブサバーブ」の参加者有志がコラボレーションして企画し、今回はじめて開催する。旧駅舎内に天体を投影して宇宙にしたり、旧
〈第十回〉犬の看板探訪記|東京犬23区編<その2>と<その3>|太田靖久|ゲスト:わかしょ文庫
太田靖久 十回目の探訪は東京犬23区編<その2>と<その3>だ。今回は2回にわけて探訪しており、日程も同行者も異なっている。
連載第2回目の<その1>で9区(江戸川区、江東区、中央区、千代田区、台東区、文京区、葛飾区、足立区、荒川区)を訪れ、連載第4回目の滝口さんゲスト回で1区(世田谷区)を終えているため、撮影済みは計10区だ。東京犬23区編はすべての区の制覇が目的であり、残りは13区となる
第8話 京都府京都市編 |あつかんオン・ザ・ロード|DJ Yudetaro
京都とは、何かを忘れさせてくれる場所でもあり、何かを思い出させてくれる場所でもあると思う。
古いしきたり、慣習が残る一方で、自由で個性的に伝統をアップデートする側面があるのも魅力である。
と書くと、どの都市もそうじゃないかと思うけれど、その二面性が他の街よりも生活に近いレベルで無邪気に存在しているのが特徴ではないか。
京都で大学時代を過ごした私の叔父は「京都とは混沌(カオス)と狂気に包まれた街で