藤崎殊海(Kotomi Fujisaki)

ずーっと名古屋在住のアラフォー。配偶者あり子供2人。新米管理職。アートのためなら国内ど…

藤崎殊海(Kotomi Fujisaki)

ずーっと名古屋在住のアラフォー。配偶者あり子供2人。新米管理職。アートのためなら国内どこへでも。読みたい本が本棚に入りきらず雪崩寸前。休日はブックカフェにいたい。なるべく美味しいものを食べたい。絶賛フェミニズム勉強中。なくせ全ての分断と差別。ハイボールは私の血液。

最近の記事

文喫デビューの日。

心うきうきの予定があるので、朝から外出。 金山駅を通ったら、JRが電車の故障とやらで南北通路まで人がわんさか溢れていた。警察もメガホンでアナウンス。でも、何を言っているかはさっぱり聞きとれなかった。通路がこれだけ大混雑なら、駅の中はもっと凄まじかったんじゃなかろうか。 この日は中日ビルにオープンした文喫 栄へ初訪問。9時台に着いたらエスカレーターはまだ止まっていた。エレベーターを待って2階へ。階段はあるんだろうか。なんせ初訪問なので、まだ勝手が分からず。 入り口を一歩入っ

    • 滑らかになる日。

      昨日の仕事を引きずって気分上がらず。運動もさぼって、ひたすらスマホをいじる。YouTube見てTikTok見てX見てInstagram見て。 はたと冷静になる。なんて無駄な時間なんだ。 スマホに時間を奪われ続けてすぐに昼。 流石に出かけるかと、のろのろ支度。 朝食が遅かったのでランチは後回しにして、今日も安定の松坂屋名古屋店美術画廊からまわる。 着いてびっくり。 改装のため、画廊が南館に仮設移動していた。 案内の通り進んでまたびっくり、場所はマツザカヤホールじゃないの。広

      • 仕事にへこむ日。

        早めに寝たつもりが、全員寝坊。時計を見て冷や汗。 娘は化粧を諦めない代わりに朝食を諦めていた。高校生の矜恃なのか、これが。残されたピザトーストは私の胃の中に収まる。 早番なので私も支度はギリギリ、のはずが、意外ときっちり家事を済ませて予定通りの出発。普段は余裕をかましてソファでスマホ見ているからギリギリなのかもしれない。うさぎとカメのうさぎ状態。 出社。 なんと欠勤3名、早退1名。朝晩冷え込むせいなのか。体調不良の人が増えてきた。みんなうがい、手洗い、睡眠をしっかり頼む。

        • TikTokに踊らされる日。

          休みでも起床時間は同じ。 娘と旦那さまにお弁当作成。鶏肉と小葱炒め、卵焼き、ウインナーなど。 家族全員を見送った後、たけまり3分+3分+7分。安定の筋肉痛。 朝食にTikTokで見たハイカロリーそうなハムエッグ丼を作る。痩せたいのか太りたいのかどっちだ、と自分に突っ込む。 もう冷蔵庫に卵もベーコンもウインナーもない。パセリもない。今日は必ずスーパーに行かねば。 雨のせいで動きが鈍く、昼までベッドとソファの往復。 北尾修一さんの『調子悪くて当たり前日記』読了。面白い本はな

          母の日の日。

          入浴せず爆睡したので朝風呂。 せっかくなので運動してからにしようと、たけまり3分+3分+20分。今日も太ももは痛々しい。筋肉痛を乗り越えるのは、いつになるやら。 お風呂のお湯は掃除寸前だったので、足裏の角質取りに活用。 がしがし擦って、ざぶざぶ流す。 シャワーが水に近い温度でもしんどくなくなってきた。良い季節。 残り湯フル活用で、息子のスイミング用水着を手洗い。競技用に近いため、生地が薄くて洗濯機では洗えない。今週から彼のスイミングは週2に増える。息子にもたまには手洗いして

          ひび割れの日。

          ガンダムプラモに感動していたら、娘から着信。 声に悲壮感満載。何事かと思ったら、 「スマホ落として画面がヒビだらけ」 「どうしよう、これ直る?時間かかる?お金もかかるよね?」 初めての出来事に激しく動揺していて、こっちは反対に笑ってしまった。すまん。 もう日も暮れかけの時間だったけど、調べたら最寄駅に遅くまで営業してる修理屋があったので2人で向かう。 金曜日の駅前は飲み屋に向かう人達でごった返していて、若干憎々しい。私も外で冷えたジョッキでハイボールが飲みたいぞ。 運良く他の

          アートとプラモデルの日。

          月一の重たい社長会議、終了。 夜は名古屋泊と聞いてたから飲み会の覚悟をしていたけど、諸先輩方が引き受けてくれたので無傷。ありがたし。 でも半端に覚悟していたせいか外飲みしたい気持ちが消えず、仕事後に1人スシローでカウンター飲み。ハイボール×1。ちびちび飲みながら北尾修一さんの本を読む。読み出したら止まらない。日記の中の北尾さんと目の前のアルコールがリンクする。ここに限らず100円系回転寿司はたまにおかしい濃度でハイボールが出てくる、今日のもやや濃いめだったのでおかわりは断念。

          アートとプラモデルの日。

          肉を焼く日。

          世間様が休む時に働く職業に就いているから、ゴールデンウィークは毎年無縁でいる。 が、今年は2日間だけ休みがあった(連休ではない)。 1日は息子の部屋の大掃除のために確保。 勉強机と服を入れるでかい棚が配送される日だったので、大人が2人いないとどうにもならない。 今まで使っていた幼い家具を引きずり出し、届いた机と焦茶色の棚を入れたら急にばしっと大人びた部屋になってたまげる。 どうしても上の娘と比較しがちで、こいつは小さい…まだ小さい…まだ小さい…などと侮っていたら、いつの間に

          ポテトチップスの誘惑。

          人生を共に歩んできたと言っても過言ではないお菓子がある。 それはポテトチップス。 私の身体についている肉や脂肪の大部分は、ポテトチップスでつくられている。そう断言できるほどに、長い長い年月をいっしょに過ごしてきた。 初めて口にしたのがカルビーのうすしおだったか、チップスターだったかは定かではないけれど、気づいた時にはスーパーで真っ先にねだるお菓子として上位を独走していた。 日曜日の昼下がりに、塾の帰り道に、ドライブの時に、あのガサガサ音を立てる袋が傍にないと落ち着かない。

          ポテトチップスの誘惑。

          仕事終わらない日。

          仕事が終わらない、終わらなすぎて錯乱する。 会社にどんだけいるんだろう、実労時間は日に日にバグっている。 3月は期末且つ慣れない他部署の応援に出ていたこともあり、毎日緊張で肩がパンパンに張っていた。腰も痛い。 4月もそのまま応援継続と言われていた、ところに、急な人事異動。 私は元の部署に戻ることに。 しかも課長職。 昇格した時の心の叫びは前回書いたのでそちらを参照いただくとして、時は流れ4月がきた。 相変わらず仕事は終わらない。 次から次に現れる、大きい難問から小さい雑

          ふたりの卒業式。

          3歳差でふたりの子供を授かった時、周りから「卒業と入学が重なってしんどいよ」の声が届けられたものだ。 まだ幼子のふたりを育てていた私は、そんな先のことを不安がっても仕方ないじゃないか、このタイミングで子供たちに恵まれたんだからそれはそれでいいじゃないか、と漏らしていた。 が、ついにその時はきた。 今月は中学校の卒業式と小学校の卒業式が重なり、来月はダブルで入学式がやってくる。 出費がすごい(主に制服)。 来月のカード請求はとんでもない額を刻むだろう。仕方ない。キリキリ働くの

          昇格手前の日。

          先週のこと。仕事に追われる慌ただしい昼下がり。 いつの間に近づいてきたのか、はっと気づくと間隣に部長が立っている。存在を認識したとき、軽く冷や汗をかいたのが分かった。ひんやり、という言葉がしっくりきすぎる。 なんでしょうか、と問いかけた私に 「手が空いたら会議室まで」 それだけ告げて去る部長。 宣告された瞬間、私の本音は「今すぐどうにかして早退したい」だった、が、逃げ帰ることはもちろん許されない。 実は降格します、とかかもしれないし…他の人の異動の話とかかもしれないし… 自

          風邪で滅入る日。

          いっそ陽性ならすっきり受け入れられたのに、検査結果はどちらも陰性。 「風邪ですね。お薬どうしますか?」 コロナでもインフルエンザでもないとあってか、さっきより先生の声も冷たく感じる。 どうしますかって、そりゃあ欲しいよ、お薬。 そう言いたいのをぐっと堪えて「喉と鼻水の薬と、鎮痛剤をください」と返した。 長々と不調が続いている。 あともう少し、ほんの少しで完治しそう、と思いながらティッシュとのど飴が手放せない。そんな日がもう2週間以上。 我が家は風邪と花粉症が入り乱れ、どんな

          忘却の日。

          いる。 『思考の整理学』が。 さっき本屋で買おうとしていた本が、なんと自宅の本棚に存在している。 5秒くらい静止した後で「…まじかよ」と、独りごちた。 40代も半ばになろうとしている。 日々、唖然とするほど、記憶が抜け落ちる。 会社で「あっそうだ、」と立ち上がった瞬間に「…何しようとしたんだっけ?」と動作が固まる。 「あれやらなきゃ、」とパソコンを開いた瞬間に「えっ、なにするんだっけ」と自分へ問いかけ。 脳がピンピンしている世代からすると、そんなことあるわけないじゃないかと

          掬い上げられた記憶『いつか記憶からこぼれおちるとしても』(江國香織)

          物語の端々にひっそり佇む、あの頃の日常。 17歳の女子高校生が書いた日記を読んでいるかのような。 江國さんは好きな年齢にいつでも戻れる術を持っているのだろうか。それとも記憶力が私より遥かに遥かに優れているのかもしれない。 父親といる妙な居心地の悪さや、母親からの誘いにはしゃいでみせる気の遣い方。 傘がなくなるだけで大事件になる教室。 今とは全く異なるものの見方をしていた。大切に思うもの、優先するもの、後回しにするもの、全て違う。17歳と社会人ではこうも違う。それを鮮明に描く

          掬い上げられた記憶『いつか記憶からこぼれおちるとしても』(江國香織)

          お風呂に浸かる日。

          お風呂に浸かるとお酒が抜けるってほんとうなんだろうか。 酔っ払った翌朝にお風呂へ入る。と、いつも思い出すのは『のだめカンタービレ』で千秋が「風呂で酒抜いてこよ」というシーン。なんてことない場面だけれど、お風呂の湯気に混じってアルコールが飛んでいくのを千秋先輩と共に浮かべる。 本気の二日酔いでは湯船に入るだけでも決死の覚悟になる。 今回はさして飲んでいない。だから回復も早い。 「もう少し気を遣ってほしい」と数日前に真正面から批判を浴びせてきた、例の相手から誘いがあった。ご飯行

          お風呂に浸かる日。