工業的TRPGシナリオ制作チャート

以下は私が所属するTRPGシナリオサークル内で提案したシナリオ制作チャートです。
提案段階であり全く実績実証は出来ていないので、こんなアプローチをしている人もいるんだな程度に読んでください。
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■作成意図
・シナリオ制作の効率化。コンスタントにシナリオを発信できるように。
・シナリオの質の向上。クオリティに信頼をもらえるように。
・シナリオ制作会議自体の質の向上。
・シナリオ制作会議のハードルを下げる。
・サークルを作っている意義を高める。
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■概要
・シナリオ作成の段階を定義して「ステージn」と名前を付ける。
 -これによって相談する側、される側が現在地点を把握できる。
 -「今回の会議では次のステップまで進める」という明確な目標を持てる。
・シナリオ会議を発起する側のルールを決める。
 -ややこしいルールは作らない。
 -形骸化した会議になったり、逆に発起を躊躇しちゃうことが無いようにするため。
・シナリオ会議に参加する側のルールを決める。
 -発起人の創造的時間を奪わないようにするため。
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■シナリオ段階の定義

●stage0:何も決まってない。
非常に漠然とした状態。
自分が今何が作りたいのか決まってない。

▼次stageへのアプローチ
最近おもしろかったことなどから「作りたいシーン」や「表現したい概念」を掘り出す。

●stage1:やりたいことの設定ができている
「こういうことがしたい」が決まっている状態。 
シナリオ全体はまだ見えていない。

▼次stageへのアプローチ
設定したテーマを表現したり活かすために必要な要素やシーンを羅列していく。
テーマに沿った食材を集めるような感じ。

●stage2:詰める材料の用意ができている。
表現したいテーマがあり、それを表現するための材料の見当がついている状態。

▼次stageへのアプローチ
プレイヤーの感情をどう動かしていくかを考えながら、頭から終わりまでの流れを作っていく。

●stage3:大筋が決まっている
全体の起承転結が決まっている状態。

▼次stageへのアプローチ
各シーンごとに切り分けて考え、それぞれのシーンの流れを決めていく。
たぶんここ結構大変。

●stage4:シーン単位の筋道も決まっている
シーンごとの展開が決まっている状態。
きっとシナリオの頭から結末までの展開を途切れることなく説明できるはず。

▼次stageへのアプローチ
必要なデータや描写やセリフを作っていく。
ここめっちゃ大変。

●stage5:描写が完成している。
ほぼできてる。たぶんもう回せる。
テストプレイといこうか。

▼次stageへのアプローチ
戦闘や探索のレベルデザインが適切かどうか見直す。
テーマが表現できているか見直す。
無駄で冗長になっている所がないか見直す。

●satge6:完成
おめでとう。
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■発起人のルール
・日と始まり時間と終わり時間を決める。
・目標を決め、共有する。
・Discordで呼びかける。
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■参加者のルール
・話し合いに参加せずに別のことで遊んだりしない。
・参加してるのなら片手間に何かしてるのはOK。
・途中で抜けるのはOK。
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