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やりたいことがないとダメ?

こんにちは、Mulanです。
フリーのキャリアコンサルタントで、学生や社会人のキャリア支援をしたり
時々、講師として研修をしたりしています。

さて、今日のタイトル「やりたいことがないとダメ?」

キャリアコンサルティングをしていると
「やりたいことがわからないんです。」
「やりたいことが見つからないんです」

と言う相談者の方に出会うことが多いです。
特に就活中の学生さんには多いように思います。

そしてそう話される時の皆さんは、なんとなく
バツが悪そうに、俯き加減で、自信なさそうに
”やりたいことの見つからない私なんてダメですよね”
って感じの空気感満載なんです。

そんな方々に対して、私はいつも
「やりたいことがないとだめですか?」とお聞きします。
そう聞くと、皆さん一瞬ちょっと驚いたような表情になって
「ダメじゃないんですか?」と言われます。

そうなんです。私は「やりたいこと」がなくても、というより
「やりたいこと」なんてそう簡単に見つかるものじゃないと思っています。

特に、20歳になるかならないかといったぐらいの年齢で、
やりたいことが見つかっている方が凄いしレアだと思っています。

かく言う私は、就職活動の際、やりたいこと(仕事)など特になく、
とにかく就職はしないといけないけどそんなに長く働くこともないから、
周りのオトナが薦めてくれるところでいいかなって思って、実際、
短大の就職課の先生に推薦してもらった企業に就職しました。

”そう長く働くこともない”というのは、その頃(1980年代前半)女性の多くが、就職しても大抵2.3年で結婚退職というのがお決まりのコースで、
自分もそうなると何の根拠もなく思っていたので「やりたいことがないとダメ」なんて発想にはならなかったというわけです。

入社した会社での仕事は、やりたい仕事ではなかったけれど、自分の仕事
は責任を持ってやらないといけないし、そうして続けているうちに、
当たり前ですが、できる事も増え、後輩もでき、評価も得られるようになると、それなりに仕事が面白いとは思えるようになりました。
それでも「やりたい仕事」かと言えば、そうではなかったです。

そんな私は38歳の時、43歳の時と2度の転職を経て、3社目の会社で
”人材育成”特に、若手社員の指導育成に携わることになります。
これが私のキャリアの大きな転機でした。
この仕事に就いたことをキッカケに今のキャリアコンサルタントとしての
自分があります。

そうなんです。私がやりたいことを見つけた、いや、やりたいことに出会ったのは50歳を過ぎてからでした。

そして、今まさにその「やりたいこと」を仕事にしています。

最初からやりたいことがある人、早期にやりたいことを見つけた人は、
もちろん素晴らしいです。
でも、10代、20代でやりたいことがわからなくても、見つからなくても
まずは、目の前にある”自分が出来ること(仕事)”をやってみることが大切だと思います。

今、キャリアコンサルタントとして仕事をする中で、30数年の組織での
経験で得られた実体験は本当に役に立っています。

やりたいことは”見つけるもの”ではなく”出会うもの”だと思っています。
好きな人は”見つけ”ないですよね。ある日突然出会って恋に落ちたり
ずっと側にいた人を気づいたら好きになっていたりってありますよね。
”やりたいこと”も同じだと思います。

だから、今やりたことがなくてもダメじゃない。
出会うべくして出会うのだと私は思います。





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