きづきくみたてnote 森本康仁

きづきくみたてファシリテーター森本康仁の冒険と考察の記録です。 社会がもっと希望を感…

きづきくみたてnote 森本康仁

きづきくみたてファシリテーター森本康仁の冒険と考察の記録です。 社会がもっと希望を感じられるよう世界中の様々な働き方と学び方、そして、そこから生まれる新しい価値をテーマに私のものの見方を共有していけたらと考えています。

最近の記事

なぜサスティナビリティ推進活動は頓挫するか? 担当者から聞いたことで見えてきた組織のいかんともしがたい構造の話

5月25日(土)にサスティナブルコミュニティ、通称、サスコミュさんの3周年記念イベントに参加させてもらってきました。イベントページがこちら。 なぜかイベントページのリンクを貼ろうとするとイベントページのではなく、イベントのサービスページのサムネイルが出てしまうので、運営元のリンクも貼っておきます。 当日の様子当日は、企業のサスティナブル担当(誰もが知るような大きな組織の方もたくさんいらっしゃいました)や、saasの提供者、メディア関連の方、大学生や大学院生、投資家、そして

    • 2024年は日本の労働市場変革元年の予感 「消費者>労働者」から「消費者=労働者」へ

      ちょっと前に最近私のところに届く案件がめちゃ難しくなってきたという話を書いたんですが、段々と何が起こってるのかがわかってきたので、私が見ている景色を書いてみます。 2024年は明らかに日本の人事領域の潮目が変わったと言われる年になるんだろうなと思います。そして、何がこの変化をもたらしてるんだろうと考えると、この図式で説明できるんじゃないかなと思いました。 「これまで=消費者>労働者、2024年=消費者=労働者」 私が感じる日本の企業経営の変化日本の企業経営においては、「

      • 職場の心理的安全性を高めたいと思った時に意識したい4つのイラスト

        どうも森本です。「時代が必要とする学びの場を作って届ける」をマイパーパスに掲げて、日々、人や組織の学びの支援をしています。 今日は職場の心理的安全性を高めたいと思った時に意識したい4つのイラストというテーマで書いてみます。 まずは簡単に私の仕事の紹介 私はもともと小学校の先生をしていたということもあり、小学校1年生であれば1年生に向けに、6年生であれば6年生向けに、親であれば親向けに、先生であれば先生向けに、受け取り手にとってわかりやすく受け取れる形で伝えるのをモットーに

        • 伝統的な日本の組織でベテラン社員向けにワークショップを提供する際の3つのポイント

          どうも森本です。「時代が必要とする学びの機会を作って届ける」をマイパーパスに教育や人や組織の成長の支援に関する仕事に取り組んでいます。 その中で、最近はベテラン社員向けにワークショップ、教育を届ける仕事が増えてきています。 ベテラン社員と一口に行っていますが、大きく2つに分けられます。 1つが、とっても偉い人たち(経営層や役員陣)を対象とした場です。この方々向けの場合テーマとしては、経営戦略の立案の支援であったり、パーパス策定や浸透を通じた風土改革の支援であったりというケ

        なぜサスティナビリティ推進活動は頓挫するか? 担当者から聞いたことで見えてきた組織のいかんともしがたい構造の話

          生涯学習の課題の解像度を高めると見えてくるもの

          おはようございます。森本です。今日も元気に生涯学習について考えています。 私の仕事を一言でまとめるのであれば、「人のパフォーマンスを上げることを通じて、組織のパフォーマンスを高め、社会の課題を解決すること」ということになるかなと思います。 もともとは小学校の先生をしていましたが、その後、企業研修、社会人教育と領域を大人にも広げて活動しています。今は大人を中心に仕事をしていますが、次は、海外の大人や子供にも活動を広げようと鋭意、勉強、活動中です。 そのような中で、ここ最近

          生涯学習の課題の解像度を高めると見えてくるもの

          【学習の継続を新しい趣味を始めることから考えてみる】

          どうも森本です。今日も元気に野鳥の声を覚えています。面白いもので、森の中で生活をしていると、いろいろな声が聞こえてきます。 「ホーホケキョ」(うぐいす)とか「ホー・ホー、ホッホー」(きじばと)みたいなめちゃくちゃわかりやすい声も聞こえてくるんですが、「ピーピー」とか「ピュルルルルー」みたいな、これは一体何の鳥の声なんだろうというのが気になってきます。 図鑑や音声で鳴き声を判別アプリを買ってみたりするんですが、結局、いまいちわかりきらず、どうしたものかなと思っておりました。

          【学習の継続を新しい趣味を始めることから考えてみる】

          「人的資本経営を学校教育で考えてみる」で伝えきれなかったこと(ソノスタ第4回補足)

          人的資本経営について考えを深めてみようシリーズの第4回が公開され(てい)ました!(公開から補足を書くのに2ヶ月がかかってしまいましたすみません、、、) 詳しくは以下を聞いていただければと思うのですが、第4回では人を資本としてその価値を膨らませていこうとした際に、学校教育の中ではできていないことや、これからはもっとこういったことをしていった方がいいのではないかといったことが語られています。 自分で話をしていてなんですが、今、聞き直してもとても発見が多く、また私以上に、シゲさ

          「人的資本経営を学校教育で考えてみる」で伝えきれなかったこと(ソノスタ第4回補足)

          男女平等ランキングトップクラスのフィンランドから学ぶ、女性が活躍できる組織や社会の作り方

          先日、2024年1月17日、上記のタイトルをテーマにセミナーを開催いたしました。 一緒に行わせてもらったのがフィンランド生涯教育研究家であり、エラマプロジェクト代表でもある石原佑美さんになります。 当日は侑美さんに、フィンランドがこれまでにどういった形で男女平等な社会を実現してきていたのかの話を共有してもらった上で、参加してくれた10名程度の方々と一緒に、日本がどういった形で進んで行けたらいいかについて話をさせていただきました。 詳しくは、下記のyoutubeに残してあ

          男女平等ランキングトップクラスのフィンランドから学ぶ、女性が活躍できる組織や社会の作り方

          バリ島のインターナショナルスクール2校でアニメ作りワークショップを実施してきました

          2024年3月4日(月)、5日(火)とバリ島のインターナショナルスクール2校でアニメ作りワークショップを実施してきました。 実施の経緯インドネシアを拠点に教育活動に従事し、今はインドネシア政府の手伝いまでしている尊敬すべき友人に、Ryo Suzukiさんがおります。 彼とはもうかれこれ10年来の付き合いになるでしょうか。 彼と会ったのは、私がグリーンスクールに突然メールを送りつけ、「レゴシリアスプレイと言うメソッドがあって、それをそこでやらせてもらえないですか」と言った

          バリ島のインターナショナルスクール2校でアニメ作りワークショップを実施してきました

          新興国でスモールビジネスに挑戦!サムライカレープロジェクトは海外ビジネスの最高のチュートリアル

          先週の土曜からプノンペンで、サムライカレープロジェクトに参加させてもらっています。(サムライカレープロジェクトの詳細はこちら)  このサムライカレープロジェクト。一言で言えば「新興国でスモールビジネスを立ち上げる活動を通じて、ビジネスを起点に社会の課題を解決していくための技術や感覚を鍛える教育プログラム」と言う感じでしょうか。 この1週間、ファウンダーのもりぞおさんにつきっきりであれこれ聞かせてもらっているんですが、サムライカレーも設立して10年が経ち、この10年で合計1

          新興国でスモールビジネスに挑戦!サムライカレープロジェクトは海外ビジネスの最高のチュートリアル

          「投げる哲学者」今永昇太選手のメジャー挑戦前トークショーで学んだこと

          私が大好きな選手であり、たくさんのことを学ばせてもらっているプロアスリートに今永昇太選手がいます。 彼は、これまでの8年間、横浜DeNAベイスターズでプレイをしていましたが、2024年シーズンからはメジャーに挑戦することを決め、見事、シカゴカブスに入団することが決まりました。 今日、2024年、1月21日は、今永選手、メジャー出発前のイベントがホテルニューオータニで行われました。おそらくメジャーに挑戦する前としては、今日が最初で最後の機会になるのではないかと思います。

          「投げる哲学者」今永昇太選手のメジャー挑戦前トークショーで学んだこと

          ここが変だよ、日本の女性活躍推進。ソノスタ第3回補足

          ソノスタに出演してきましたシリーズ第3回が公開されました。 第3回目のテーマは、「日本の課題を人的資本経営から見る」。 としていますが、改めて、聞き直してみると、話をしていることの大半は、2023年現在での企業が行なっている女性活躍推進活動の実態と、それに対しての私の見立てが1つのメイントピックとなっています。 はじめに正直に断っておきますと、私は、別に女性活躍推進活動がメインの仕事ではなく、また、本領域にとてつもなく強い思いがあって活動しているわけでもありません。

          ここが変だよ、日本の女性活躍推進。ソノスタ第3回補足

          ソノスタ第2回「人的資本経営をプロ野球から考える」でちゃんと話せてなかった人的資本経営の最大のポイント

          先日、全5回にわたって人的資本経営をテーマに音声メディア「ソノスタ」で話をさせてもらってきました。 なお、第一回目についてはこちらから確認できます。 そして、その第二回目が2024年の1月12日(金)に公開になりました。 2回目は、人的資本経営をよりわかりやすくイメージしてもらえるようにと、比較的、我々の身の回りにあるエンターテインメントであるプロ野球で考えるとどういった世界が見えてくるのか、という形で話をしてみました。 詳細は上記のリンクから聞いてみてもらえればと思

          ソノスタ第2回「人的資本経営をプロ野球から考える」でちゃんと話せてなかった人的資本経営の最大のポイント

          これから3年、5年とかけて日本の組織で男女平等を進めていくために今から一緒に学んでみませんか

          人材開発や組織開発の仕事をしていると、ここ数年、避けては通れないのがDE&Iや、女性活躍推進関連の取り組みです。 特に2023年の3月からは、大企業においては人的資本の開示が義務付けられ、さまざま数字を公表していかなければいけなくなりました。 その中の項目に「女性管理職の割合」という要素も含まれてくることもあり、今、多くの組織で、女性の管理職を増やすための施策が始まっています。 一昨年くらいから、なんと、私のところにまで問い合わせが届くようになりました。 女性活躍推進

          これから3年、5年とかけて日本の組織で男女平等を進めていくために今から一緒に学んでみませんか

          パーパス経営を実行するための肝は、統合報告書やサスティナビリティレポートをどう活用するか

          職業柄、いろいろな企業や組織で「パーパス経営やサスティナビリティ経営を実行していきたい」という経営層や、人事、マネージャーの方々の話を聞かせてもらっています。 話を聞いていくと、2つのパータンがあることに気づきます。 1つ目が、パーパスを果たすことやサスティナブルを追求していくための経営が最上位の目的にあり、その手段として、日頃の事業活動があるという認識のパターン。 もう1つが、経営をしていくためには、株主や顧客、従業員など、さまざまなステークホルダーからの好意的な評判

          パーパス経営を実行するための肝は、統合報告書やサスティナビリティレポートをどう活用するか

          人的資本経営をテーマに、教育実践者としてファイナンスのプロと話をしてきたらいろんなものが見えてきた話。

          皆さんは、自分が毎回楽しみに更新を待っているというメディアはありますでしょうか。 私の場合、いつも楽しく聞かせてもらっているポッドキャスト番組に「SONOSTA」(ソノスタ)というチャンネルがあります。カバーには、「投資、金融、経済を楽しみながら考えるポッドキャスト」とあります。 ソノスタって、どういう意味だろう、投資や金融、経済のような領域で、私の知らない用語があるのかな、もしくはこのあたりのどこかの国の言葉かなと思ったんですが、以下の言葉の頭文字をとった言葉だそう。

          人的資本経営をテーマに、教育実践者としてファイナンスのプロと話をしてきたらいろんなものが見えてきた話。