最近の記事

ヘルツォグ大統領との懇親(5月28日)

 5月28日の朝は、大統領邸で、ヘルツォグ大統領に謁見するところから始まりました。  ここに招かれた人々は、次の日から、JPB(Jerusalem Prayer Breakfast)に参加する、いろいろな国の代表団の一部です。前に、左右に二人の人が大統領を囲んで座り、話は和やかな会話として進んでいきました。「懇親会」と呼んだほうがよいでしょう。 Jerusalem Prayer Breakfast(エルサレム朝餐祈祷会)の誕生  JPBは、とてつもない発想から生まれた集

    • テルアビブの人質広場(5月27日)

      航路にもある、ハマス虐殺の背景  私ともう一人の同行者は、柴橋さんと五十嵐さんと別の便に乗り、私たちはエミレーツ航空に乗り、27日正午過ぎに到着しました。  ドバイからテルアビブへの便が、飛んでいるということ自体が、歴史的奇跡であることを覚えなければいけません。アブラハム合意(2020年)に基づいて、アラブ首長国連邦がイスラエルと国交正常化を果たして以来、サウジアラビア上空を、ドバイの航空会社が行き来しています。サウジアラビアととも、イスラエルは国交正常化に向けて本格的な

      • キリスト者政治家による、エルサレムを慰める旅(24年5月27日-31日)

         2024年5月26日から6月1日まで、正味5月27-31日の5日間、イスラエルに旅に行きました。それは、「イスラエルと共に立つ」ことを目的にし、10月7日のハマス大虐殺による、イスラエルの人々の苦しみと痛みに寄り添い、少しでも慰めになればと願っているものです。  昨年5月末、同じ時期にJPB(Jerusalem Prayer Breakfast エルサレム朝餐祈祷会)と呼ばれるイベントに、金子道仁議員(維新)が参加され、私も同行しました。イスラエルの国会議員が、世界のキリ

        • 米軍、イスラエル軍、国連や人道支援団体の連携による食糧供給

           ご紹介したい、イスラエルを伝えるユーチューブ・チャンネルは、TBN Israelというものです。  TBNは、アメリカでは最大の福音伝道報道局ですが、イスラエルに特化したチャンネルです。そこに登場する人たちは、イスラエル人であり、イエスを自分のメシアと信じる人々です。その人たちも、従軍して、ガザの現場から、軍の許可、いや許可以上にお願いされて、報道しています。  今は、予備兵として現場から離れていますが、現地から湯気が出てくるような生の情報を伝えてくれています。これはと

        ヘルツォグ大統領との懇親(5月28日)

          アミール・ツァルファティさんが、左派リベラルのイスラエル人にインタビュー

           驚いた。アミール・ツァルファティさんは、イエスを信じるイスラエル人で、福音派のキリスト者の一部界隈では、非常に有名な方。政治的には右派。  その彼が、左派リベラルのイスラエルの著名人エイナット・ウィルフさんにインタビューしている。 アミール・ツァルファティ&エリナト・ウィルフ博士対談: 10月7日は、パレスチナ問題に対する見方を変えたか?  ウィルフさんは、「帰還戦争 ― パレスチナの夢への欧米の耽溺が、いかに和平への道を妨げたか ―」という著書が有名になった。 ガ

          アミール・ツァルファティさんが、左派リベラルのイスラエル人にインタビュー

          デゥープス(Dupes)になりやすいキリスト者、反イスラエルから反ユダヤへ。

           高原剛一郎さんが新しく動画をアップしています。  コロンビア大を始めとして全米と欧州の大学に広がっている、反イスラエルの学生運動ですが、高原さんは、それを、プロの活動家がいるとして説明しています。そして、ラファ侵攻に米国が攻撃用武器を休止しているということで、誰が最も益になるのか?を考えれば、イラン、ロシア、中国ということで、彼らの勢力が強まればキャンパスでデモどころではなくなります。 戦時中に、米国のキリスト教に浸透したコミンテルン  デゥープス(Dupes)という

          デゥープス(Dupes)になりやすいキリスト者、反イスラエルから反ユダヤへ。

          バイデン米政権の犯している過ち(聖書的考察)

           バイデン氏が大統領に就任してから、また、オバマ氏が大統領であった時から、民主党政権の、外交政策に通底する過ちを感じ、聖書のある話がいつも思い浮かびます。  アフガニスタンにおける米軍撤退で、一気にタリバン政権になりました。トランプ政権の時から撤退は決まっていましたが、アフガン軍が頼りにならないことを知りながら、全面撤退して、イスラム過激派の支配領域が一気に広まりました。  そしてロシアのウクライナに対する侵略があります。かつてのボリス英首相は、「とっとと戦争を終結させる

          バイデン米政権の犯している過ち(聖書的考察)

          ハマスの認知的戦略

          ハマスに蝕まれるヨルダン  まず、以下のXポストを読んでほしい。  ここに指摘されているように、この頃、ヨルダンでのハマスの扇動がXにも流れてくる。  こちらの記事が詳しく、国内での親ハマスデモが不安定化をもたらしている背景を説明している。 パレスチナ人社会での地歩  まず、ハマスの戦略が何であったかを思い出すべき。彼らは、イスラエルに入って大虐殺を行い、人質を大量に取ったのは、まずはパレスチナ社会を扇動して、自分たちの地歩を固めるため。西岸において、パレスチナ自治

          ハマスの認知的戦略

          10月7日から半年、日本のメディアはイスラエルとハマスの戦争をどう報じているのか?

          以下は、ディラン・オブライエン(Dylan O'Brien)氏による、FCCJの記事を、ご本人の許可によって、日本語訳をしたものです。  ここ数カ月、日本を拠点とするイスラエルへの抗議活動は、仙台から広島まで多くの人々を引きつけている。イスラエルへの反対は、もはや政治的に積極的な大学生や平和活動家、パレスチナを専門とする教授だけのものではない。それどころか、イスラエルへの反感が高まっていることを示す証拠は、いたるところで見かけることができる。週刊プレイボーイ』4月1日号では

          10月7日から半年、日本のメディアはイスラエルとハマスの戦争をどう報じているのか?

          キリスト者議員によるUNRWA関連質疑

           「国会の質疑は、こつこつと積み上げて(調べて)いくしかない」・・国会議員の国会での発言というのは、地味で、地道な営みであることを教えてくださったのは、金子道仁参議院議員(維新)でした。昨年5月末に、イスラエルの国会における、エルサレム朝餐祈祷会に参加する旅で同行させていただて以来、何かとお付き合いをさせていただいています。  これまで、イスラエルや政治のことについて、議員会館などに訪問させていただきましたが、今回、たった一つの案件についての質疑の裏で、本当に地道な作業をし

          キリスト者議員によるUNRWA関連質疑

          「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」

          今日は、聖金曜日。主イエスが、十字架に磔にされたことを覚える日だ。 「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」 (わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか) 主が、十字架の上で大声で叫ばれた言葉だ。 現代の私たちは、この文言を「詩篇22篇から」という。しかし、今の章と節は、後世の人が付けたもので、当時は存在しなかった。今のシナゴーグ(ユダヤ教会堂)もそうだが、当時は、巻物の最初に出てくる言葉で、どこを指しているのかを示していた。 したがって、主が上の言葉を叫ば

          「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」

          Nas Dailyのナスさん、ユダヤ人団体の賞を授与される

           私がずっとフォローして、楽しくコンテンツを楽しませてもらっている、Nas Daily(ナス・デイリー)のナスさんが、最近、反ユダヤ主義を始めとする憎悪に対して戦っている団体である、ADL(反中傷同盟)から、ダニエル・パール賞を授与されました。 https://www.adl.org/resources/press-release/adl-honors-israeli-palestinian-content-creator-nuseir-yassin-2024-daniel

          Nas Dailyのナスさん、ユダヤ人団体の賞を授与される

          情報は、探すより、集まって来る時代 ~ キリスト者の考察 ~

           今日、ある牧師さんと、いろいろ話す機会がありました。伝道について、「こちらが伝道するので、聞いてくださいと押していくと、今の時代は、人々は引いていってしまう。そうではなく、相手が聞いてきて、それに答える、引き出すような伝道が必要だ。」との内容になりました。  私も、同じことを考えています。教会では、バイブル・カフェというものをしていますが、人々が来て、それで普通に会話しています。相手が興味をもって話していることに応じる形で、キリスト教について、福音について、どのように自分

          情報は、探すより、集まって来る時代 ~ キリスト者の考察 ~

          「分かり易く」が「事実の歪曲」になる日本の情報 ~イスラエル報道を通して~

           以前の記事でご紹介しました、イスラエル在住のテルアビブ大学講師、山森みかさんのラジオ番組でのお話を、再びご紹介します。数日前のこのインタビューも、前回と同じように、とっても学ばされ、考えさせられました。  彼女自身が、Xのほうで、ご自分の今の感想を以下のように述べています。  彼女は、イスラエルの地以上に、日本の未来を案じているとして述べています。これは、私が常日頃から日本について感じていたことです。つまり、「事実を、有体に、そのまま伝えるべき」という規範が、日本ではか

          「分かり易く」が「事実の歪曲」になる日本の情報 ~イスラエル報道を通して~

          当事者の見る、米国福音派のイスラエル支持

          (写真の出展:Prime Minister Benjamin Netanyahu speaks at the Evangelical Christian movement and a mission of approximately 800 members of Pastor John Hagee’s Christians United for Israel (CUFI) organization, in Jerusalem on March 18 2012. (Amos B

          当事者の見る、米国福音派のイスラエル支持

          「ハマスはガザ、ガザはハマス」

          ※以下は、1月5日に自分の書き記したものです。  日本では元旦の地震があり、世界のニュースが相対的に入らなくなっていることもありますが、いろいろな事件が起こっています。ロシアがウクライナにミサイルを大量に打っています。そして、昨年末のクリスマスに、ナイジェリアでキリスト教会に襲撃があり、数百人単位で大虐殺がありました。イランでは、ソレイマニ司令官の追悼式が行われているところで、自爆テロがありました。イスラム国が犯行声明を出しています。  その中で、ハマスによる大虐殺と、イ

          「ハマスはガザ、ガザはハマス」