夏の空の下(小説メモ)
夏の陽は俺の肌をじりじりと焼き付ける。真っ青な青空に、乾いたグラウンドの土に白線を引けば照り返しで目が痛いほどに眩しい。
「あっちーなぁ」
俺は太陽を睨みつけるもギラギラと光を返されるだけで、沈むのなんかまだまだな12時に奴は真上で笑うように照っている。
俺はラインカーの石灰を吐き続ける口を閉じてやると、体育館へ逃げるように向かっていく。体育館のやたら頑丈で重い鉄の扉は、ここに卵を落としたらそのまま焼けちまうじゃないのか思えるほどに熱い。全くこんな扉を付けたやつはバカに違いな