小説『Feel Flows』⑬
前回はこちらです↓
(十三)
昨日の夕飯は近所のスープカレー屋さんにした。初めて行くお店だった。
そのとき客は僕ひとりしかいなくて、店主の女性にいろいろと話しかけられた。女性はお店をひとりできりもりしているようだった。年齢はおそらく僕の親と同じくらいだ。
「最近、材料費が高くなってね。ただ、商品の値段もあげたくないし、量を少なくするってのもなんだかずるいしね。
どうしたもんかと思っていたら今日、卸売りの人が飛び込みでやってきて
"マスター、仕入れ値を今よりも安くできますよ