ネネネ 善方基晴
自分で自分のお気に入り記事4本選びました。まずはここからどうぞ🌵
20240616 小学生の頃から日曜日の夜は嫌いだった。 休みが終わり、また平日がくる。 学校がいやだったのではなく、「明日は学校に行く日」というその事実を目の前に突き付けられることが、とにかく嫌だった。 そんな当時の僕が、学校に早くいきたいと思うそんな時期があった。 それは、学芸会の練習期間だ。 学芸会は二年に一度行われ、学年全員で一つの劇をやる行事である。 一人一役与えられて何かしらのセリフがあり、高学年になると照明など裏方の仕事も自分たちでやって
20240609 「逃げるは恥だが役に立つ」という言葉はドラマのタイトルとして聞きなじみがあるけれど、僕は常に恥から逃げ出したい。 恥ずかしいことから逃げ出したい。 電車で一人でスマホをいじって座っているとき、なんとなく電車が止まったからもう自分が下りる駅に着いたかと思って立ち上がってみたら、停止信号で止まっているだけだった時、もうその車両から逃げ出したい。 自転車を漕いでいて急激な下り坂が目の前に現れた時、はしゃぎたくなって、足を目一杯外に広げて勢いよく下り終
20240602 大学生の頃、蟻を探すという課題が出たことがある。 コロナ禍ということもありオンライン授業が多い中で、その蟻を探すという課題では、自ら家の周りや公園に出向いて、蟻を見つけ、写真に収めたり観察して蟻の中でもどのような種類の蟻なのか調べるといった課題だった。 しかし、その課題が出た頃は肌寒い日が続く冬であり、実際に家の周りや公園で探してみても見つからず、枯れた葉っぱやコンクリートの裏などを覗いてみても、一向に見つからなかった。 どうやら、蟻は寒
20240526 ATMでお金をおろすときに、前向きな気持ちであることはほとんどない。手持ちのお金は増えるが残高は減るという当然すぎる現実を前にして、何を考えて画面を操作すればいいのだろう。 少し前、ネット銀行やキャッシュレス化によって将来はATMに行く回数も減るのだろうなと、もう世界で誰かが1000000回は口に出しているであろうことを思いながら、ATMの列に並んでいた。 ひとつ空いたATMの前にたどり着き、お金をおろそうと画面に触れようとすると、明
20240519 僕は実家に住んでいる。 実家に住んでいるということは、今も地元から離れていないということであり、街を歩いていると今でも小学校の地区班が同じだった人を偶然見かけることがよくある。 その頻度は、街で赤髪の人を見かけることよりも多い。 先日、最寄り駅近くで信号待ちをしていると、学年がひとつ下の地区班が同じだった青年が反対側にいた。自転車に乗っていた彼は駅から自宅へ帰る途中だったのだろう、あの時の面影を残したままぼんやりと信号が青に変わるのを待って
20240512 僕の家の周りは家に囲まれている。 その一軒に老夫婦が住んでいるのだが、その家から物音が漏れ聞こえてくることがよくある。 特に自分の部屋はその家と接しているので、自室で何か作業しているときなんかに、よく音がする。テレビの音や、お皿を重ねたような音、玄関先で立ち話をしている音なんかも、ぼんやりと聞こえる。 日常の生活の音は気にならないが、先日、その家から聞きなじみのない妙な音が漏れ聞こえてきた。 それは、AIの自動音声だ。 怖か
20240505 贈り物の大きさには注意しなければならない。 そのプレゼントが相手にとって荷物にならない程度の丁度よい大きさのものを選ぶべきだ。 その点、LINEギフトというものは、スマホで送り合うことができる電子版の商品券のようなものだからとても手軽だ。 しかし、僕はそれを使いこなせる自信がない。 僕のバイト先の店長はとてもやさしくて、ことあるごとに何かをおごってくれたり、プレゼントしてくれるのだが、そのうちの一つがLINEギフトだ。 僕が誕生日を迎
20240428 僕がまだツルツルの制服を着て中学校に通っていたころ、忘れ物をした時は、ほかのクラスの人に借りるという方法が常套手段となっていた。 僕は実直に学校に行っていたから、それほど忘れ物は多くなかったと思う。ただ、教科書や資料集を忘れてしまうことは何回かあったため、もちろん他クラスの友人に借りたことはある。 しかし、僕の周りには、体育の授業の時に体育着を忘れてしまい、他クラスから体育着を借りている人が結構いた。 教科書や資料集ならまだわかるが、
20240421 つい先日、新宿駅前でスーツを着てしばらく立っていなければならないことがあった。 もちろん、自分の趣味ではなく、一つの仕事として任されており、具体的には、夢を抱いて式に参加する若人に案内板を持ちながら会場へ誘導する役割を担っていた。 しかし、新宿駅前という土地柄もあってか、僕に話しかけてきた人の半分以上は外国人観光客かどこか地方の訛りの混じった日本語を話すおじさんやおばさんで、全員行き先に迷っている人たちだった。 とにかく、新宿からの乗り換
20240414 なぜ子どもの頃はあんなにつり革を掴んでみたかったのだろう。 先日、電車に乗っていたら、優先席に母親と座る3歳くらいの女の子が背伸びをしながら、つり革に向かって一生懸命手を伸ばしていた。 きっとその女の子は、電車の中でつり革という存在を不思議に思い、触ってみたい、掴みたいと感じていたのだと思う。それを見た時、確かに自分も子どもの頃、つり革を掴みたいという意思を持っていたような気がした。 子どもの頃はつり革を掴んでみたかったし、ジャングルジム
20240407 タイトルにある「触れられない」という言葉は、その言葉の意味の通りに物理的にさわることができないということでもあり、話題にできないという意味の「触れられない」でもある。 髪の毛にあまりこだわりがないくせに、美容院に通っている。 小学生高学年か中学生の頃からずっと同じ美容院に通っており、担当者の指名をすることなく、毎回あまり知らない人に切り続けてもらっている。 担当者の指名をしないからか同じ店でもカットをしてくれる人はわりと毎回違ったりするから
20240331 先日、浅草から都営浅草線を使って帰ろうと改札に向かう階段を下りていた時、天気が良い日なのに階段の端が濡れていることに気付いた。 その時ふと、地下鉄の床とか階段ってなぜか濡れていることが多い気がした。 なぜかわからないけれど、普段から地下鉄の駅の構内はなんとなくどんよりしている気がするし、湿った灰色に囲まれているようなそんなコンクリートの風味が漂っている感じがする。 そんな駅の階段を濡らす水はどこから来ているかを考えた時、僕は、地中にある水が地下
こんにちは! 以下のライブに出演します!よろしくお願いします! Jimbochoサバイバルバトル第一部 4月6日(土) 10時開演 場所:神保町よしもと漫才劇場 チケット発売:3月29日18時30分〜 劇場所属目指して頑張ります!🌵 前の人の残り香ATMにて
明日以下のライブに出演します! 頑張ります! 【Jimbochoネクストステージ】 ◯3/28(木) ヨシモト∞ドーム ステージⅠ 開演15:00|終演18:00 チケット発売開始:3/27(水)13:00 前売1,500円|当日2,000円|配信1,200円 会場チケット↓ 配信チケット↓ https://online-ticket.yoshimoto.co.jp/products/jimbocho%e3%83%8d%e3%82%af%e3%82%b9%e3%
告知遅くなってすみません! 明日3月26日に以下のライブのFinal2に出演します! ネタとコーナーがあります! よろしくお願いします! 会場チケット 前売り1500円、当日2000円 http://x.gd/jBhsS 配信チケット 1000円 x.gd/HzYBv タイピングで怪我
20240324 新宿や渋谷といった人が多い街は苦手だ。 本当に色々な人がいて、それはそれで面白いと思うのだけれど、怖い人も多いから、特段用事がない限り出向くことは無い。 ただ、新宿駅東口には、自分の中でギリギリ怖い人に分類されない人がいる。それは、駅前でめちゃくちゃナンパしている人たちだ。 まず、見ず知らずの人に積極的に話しかけられるその姿勢に敬意を表したい。たいていの場合、拒絶されているのにすぐに切り替えて、まためぼしい人がいないかあたりを見回すあの視