キクチ

美術館によくいきます

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最近の記事

刃牙を読んだ人はなぜすぐ刃牙の話をしたがるのか

刃牙を無料公開してるとかで、ちょっと語りたくなったので書いておこうと思う。 刃牙はひたすら殴り合う漫画ではないんですよ!刃牙が格闘漫画であることを知ってる人は多いと思う。大まかに括ったらそれは間違っていないけど、じゃあその中身はずっと戦っているのかと言われると、そうではないのがこの刃牙という漫画。 この漫画の内訳は、私の印象では 戦闘シーンが3割、日常シーンが3割、エピソード(武勇伝)が3割、グルメが1割 という感じ。それぞれのシーンについて語っていきたいと思う。 戦闘シ

    • 祐天寺〜出川哲郎の実家まで 横浜お散歩日記

      昨日の横浜で、中国茶を飲む以外にしたことの記録。 まずはぐるっとパス対象だけどまだ行ったことなかった祐天寺にあるアクセサリーミュージアムへ。企画展示の中身としてはコレクション展なんだけど、コレクションがその名の通り集めてるもの全般の展示なので、人形や巨大なポスター、謎の置物など、本当に持っているものを展示していて、個人の美術館ならではのパワフルな展示だった。 祐天寺でこのあと何をしようかなと考えていて、東急東横線を見ていたら元町中華街行きの文字を見て、フラリと横浜へ。 中

      • 明前洞庭碧螺春を楽しんだ休日。

        フラリと横浜中華街に行って、中国茶が楽しめるお店、悟空茶荘に行ってきた。前から人気の店だったけど今日は特に混んでいて、15時に入店整理券を取って、入れたのは18時ごろだった。行くなら平日か11時の開店直後がオススメかも。 様々なお茶のメニューがある中で、新茶という紹介に惹かれて明前洞庭碧螺春を選んだ。 …とはいうものの、どういうお茶なのかサッパリわからないまま頼んじゃったので、今になってちょっと調べてみた(遅い)。 そもそも新茶ってなんぞや、新米とおんなじ感じで採れたての

        • テンポとリズムとハーモニーの美術鑑賞『TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション』感想

          パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館の3館の美術館による展覧会。テーマに沿った作品を各館1点ずつ並べて展示するようになっている。この展示方法は結構楽しかったので感想を書いておく。 モダンアートの多様さを感じる 1900年前後から現代まで、しかも「まどろむ頭部」「空想の庭」のようにかなりピンポイントなテーマの中で選ばれた作品なので、似たような作品が並ぶように思ってしまうが、構図や対象に近しいものがあっても得られる印象は全く違うテーマも多く、テーマからのイ

        刃牙を読んだ人はなぜすぐ刃牙の話をしたがるのか

        • 祐天寺〜出川哲郎の実家まで 横浜お散歩日記

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          洲之内徹『絵のなかの散歩』

          以前読んだ『気まぐれ美術館』と同じ、洲之内徹の美術エッセイ。 相変わらず優しい語り口で、しがない画廊をやっているお爺さんですよみたいな感じで語っている。しかし、彼の経歴を見ていくと、プロレタリア運動で逮捕されて藝大を退学となり、収監され、その後中国で工作員のような活動をしたりと、かなり波乱ばかりの人生を歩んでいる。絵を通じての主張に対する意見など、ところどころに過去の情熱が見え隠れするような話が出てくる。 画家や友人、家族まで、多くの人との出会いと別れも多く描かれる。人生の

          洲之内徹『絵のなかの散歩』

          紀行文かと思ったらギャンブル小説、かと思いきや旅に出たくなる 沢木耕太郎『深夜特急』感想

          Audibleで次の本でも読んでみようかなと思い沢木耕太郎『深夜特急』にした。夏休みなどでフェアが組まれて冊子に載っている新潮文庫の100冊に出てきて、毎回気になっていたけど読んでこなかった本だ。毎年ラインナップが変わる新潮文庫の100冊に今も残っているくらいなので不朽の名作といえるだろう。 あらすじとしては、1974年、日本を出発して、香港、バンコク、デリーなどを経由しながら、いわゆるバックパッカーとしてロンドンを目指す。書かれてはいないがおそらく事実に基づいた紀行文だろ

          紀行文かと思ったらギャンブル小説、かと思いきや旅に出たくなる 沢木耕太郎『深夜特急』感想

          mtgアリーナスタンダードBO1デッキ:ウザすぎる ジェスカイ《真昼の決闘》

          mtgアリーナの最近使っているデッキをご紹介。相手の呪文を止めまくるジェスカイコントロール。使ってみると真昼の決闘の強さを実感できるおもろいデッキ。主要なカードを1枚ずつ紹介。 真昼の決闘 このデッキの核となるエンチャント。毎ターン1回ずつしか呪文を唱えられなくなる。使ってみるとわかるけど、想像以上に刺さる相手は多い。ボロス召集の動きは鈍るし、世界魂ランプはも1枚ずつ打ち消していけばなんとかなる。豆の木やアトラクサで手札を増やされても1枚ずつなら対処しやすい。火力の対象で

          mtgアリーナスタンダードBO1デッキ:ウザすぎる ジェスカイ《真昼の決闘》

          VALORANT Challengers Japan 2024 Split 2 Main Stage W1予想

          気がついたら始まってしまったので手短に予想。 SG-SZ 2-0SG まだチームの完成度に差がありそう RID-RC 2-1RID 実績としてはRCが圧倒的なんだけど、エイム勝負になれば互角以上の戦いにできると思うので、ジョジョのIGLに期待してこの予想 MRG-NTH 2-1NTH NTHはスプリット2からのチームかと思いきやスプリット1から思いの外勝ててたので、さらなる躍進が見たい。 FL-VL 2-0FL VLはメンバー交代がちょっと響きそう SG-MRG 2

          VALORANT Challengers Japan 2024 Split 2 Main Stage W1予想

          新国立競技場周辺、六本木ぶらぶら日記20240518

          先日都内をふらふらした記録。 まず新国立競技場近くのオリンピックミュージアムに。ぐるっとパスで行けるので初めて行った。実際の表彰台やメダルのレプリカ、オリンピック選手の能力を実感できる体験コーナーなどあり、なかなか楽しめた。 続いては昨日日記に書いたワタリウム美術館に行って、その後は初めて行ったウェンディーズでひと休み。 そして六本木に移動してサントリー美術館へ。「名品ときたま迷品」とのことだったけど、真っ当な名品が多くて迷品のようなものがもうちょい見たかった。それでも見

          新国立競技場周辺、六本木ぶらぶら日記20240518

          キュレーションへの問いかけと発見 ワタリウム美術館『エキシビション メーカー』感想

          キュレーション。美術展などにおいて、展示作品の選別や構成を行うことを指す。私たちが見る美術展は、キュレーションされた結果のものである。 キュレーションの手法についてはあまり詳しくはないが、よく見られるのは類型化とストーリーだ。 似たようなテーマの作品を近くに並べて展示されることが多い。例えば風景画なら風景画、油絵なら油絵を集めて展示する、1人の画家の回顧展であれば同時代の作品を近くに配置するといった調子だ。こうした展示のメリットは、何よりわかりやすさにある。それぞれ作品が比

          キュレーションへの問いかけと発見 ワタリウム美術館『エキシビション メーカー』感想

          Switchオンラインでゼルダの伝説プレイ感想

          Switchからファミコンのゲームができるということで(今更)、ゼルダシリーズの原点、ゼルダの伝説をプレイしてみた。 なんの前置きもチュートリアルもなく急にフィールド上に放り出された。攻撃方法わかんねえよってガチャガチャウロウロしてたらゲームオーバーに。開始地点のすぐ近くで剣を貰わないと攻撃すらできないのであった。 体力満タンだと攻撃ボタン長押しで剣が飛ばせる。最近のゲームはピンチの方が強くなるけど、この頃のゲームはマリオのファイアマリオみたいに攻撃受けないと強い状態維持で

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          VCTマスターズ上海の参加チームと注目選手(独断と偏見)EMEA編

          復活の超強豪 Fnatic ヴァロラントは続々と世代交代が起こり、事実、前大会世界一のSentinelsだって、今回のマスターズ上海には出場すらできていない。それでも、1年ほど前は、「今一番強いチームは?」と聞かれたら、大体の人がFnaticと答えた時期もあった。 今年も去年のメンバーが残って最強かに思えたけど、前回のマスターズマドリードは出場を逃した。それもたまたま運がなくてというよりはしっかり力の差を見せられての敗退に見えた。そこから復活しての今回のEMEA優勝。 注目

          VCTマスターズ上海の参加チームと注目選手(独断と偏見)EMEA編

          VCTマスターズ上海の参加チームと注目選手(独断と偏見)Pacific編

          いよいよヴァロラントの世界大会、マスターズ上海の参加チームが決まり、大会も近づいてきたので、参加チームの紹介と注目選手をご紹介。今回はPacific。 最強の男が帰ってきた Paper Rex Wゲーミングといわれる破壊力満点のメンバーに、最強のレイズ使いjingggが戻ってきた。このところ2デュエとかいる?とか思ってたけど、jingggとsomethingで綺麗にサイト制圧してるところを見せられると認めざるを得ない。強引なようで洗練された動きが魅力的なチーム。 注目選手

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          Audibleで初めて聞いた小説『板上に咲く』

          AmazonくんからAudibleの無料体験やってると言われたんで、試しに原田マハ『板上に咲く』を聴いてみた。版画家棟方志功に関する長編小説。単行本260ページの内容が、朗読だと6時間ほど。この前の宇都宮旅行の移動時間を中心に聞いていた。 あらすじは、棟方志功の生涯について、主に奥さんの視点から描いていく物語だった。 なんといっても朗読の渡辺えりさんが素晴らしかった。棟方や奥さんの方言も違和感なくスルスル入ってくる(渡辺えりさんが私と同じ山形出身なのもあるかもしれないけど

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          MTGアリーナBO1 ティムール世界魂メモ

          プロツアー「サンダージャンクション」を見ていて楽しそうなデッキだなと思ってBO1で回してみたら強いし楽しかったのでカードごとの解説と感想をどうぞ。メモ程度なので詳しい立ち回りは他の方の動画とか記事をどうぞ。 基本の勝ち方はシンプルで、墓地に落とした土地を戦場に戻して、強靭の徳目を設置してから大量のマナから世界魂の憤怒で20点以上叩き込む! 私の使ってるのはこんな構築。1枚ずつ簡単にコメントしていく。 勝利の炎 主にアグロや黒の生物対策の火力。シェオル焼くには足りないこともし

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          ぐるっとパスが使える施設(ほぼ)すべて行ったのでご紹介 東京・皇居周辺エリア後編

          小石川後楽園(入場無料) 東京ドームのほど近く、東京ドーム1個分よりも広い広さを持つ庭園。この庭園を完成させたのは皆さんご存知の黄門様、徳川光圀。冲方丁の『光圀伝』を読んでいたので、これがあの後楽園か!水田ほんとにあるんだ!みたいな感動があった。 野球殿堂博物館(入場無料) こちらは東京ドームの敷地内にある博物館。各球団の最近のスター選手のサイン入りグッズやWBC優勝トロフィーなど、想像以上に豪華な展示になっている。これまでの殿堂入り選手が情報とともに全員分並んでいたり

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