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note始めました。わからない事も多いのでいろいろ教えてください。少しづつ慣れていきますので皆さまどうぞよろしくお願いします。

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  • 神武東征の旅

    『古事記』『日本書紀』に記される神武天皇の東征譚。史実なのか、つくり話しなのか。東征ルートをたどってみたら何か感じることができるかもしれません。いっしょに時空を超えた旅をしてみましょう。

  • キキのお薦め社寺

    社寺を訪れる目的はそれぞれだと思います。私はどうしても歴史目線になってしまいがちなのですが、数行く中で、心地よく感じたり、空気が違っていたり、また次も来たい!と思えるところがあります。そうした社寺を皆さまに紹介させていただきたいと思います。

  • 物部氏の伝承地を訪ねる

    『日本書紀』に神武天皇より先に天降ったと記される饒速日命を遠祖とする物部氏。伝承地を巡りながら古代史の謎にせまってみたいと思います。

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【いっしょに〝記紀〟を旅しよう!】

はじめに  今年の大河ドラマ「光る君へ」で脚光をあびる紫式部ですが、「源氏物語」を書いた時、人びとは、式部は「日本紀」(日本書紀)をよく読み取られたと感心してほめたそうです。  ご存知のように【記紀】とは「古事記」「日本書紀」をあわせた総称で、「古事記」は712年、「日本書紀」は720年に奏上された歴史書。特に「日本書紀」は六国史の第一にあたる我が国最古の正史です。  私は歴史が好きで、特に国の成り立ちに興味があります。きっかけは古墳です。文字も無かったと言われる時代に「

    • 第19話 論功行賞を行うの巻

      神武東征の旅第19話 論功行賞を行うの巻  『古事記』には記されませんが、『日本書紀』では東征メンバーに論功行賞が行われたことが記されます。 順番に見ていきましょう。 道臣命 東征出発時点では日臣命でしたが、八咫烏の先導により、久米部を率いて宇陀への道を切り開いた功績で神武天皇から道臣命の名を賜る。天孫降臨で瓊瓊杵尊に随伴した天忍日命(別名 日臣命)の子孫。大伴氏の祖。「宅地を賜った」とされる築坂邑は、現在の橿原市鳥屋町付近。  集落内にある鳥坂神社です。現在のご

      • オススメの社寺⑧ 永平寺

        永平寺 山号 吉祥山 宗派 曹洞宗 大本山 本尊 釈迦如来、弥勒仏、阿弥陀如来 創建 寛元二年(1244年) 開山  道元禅師  禅宗寺院で、「修行僧 雲水が修行する禅道場」ですから、一般的なお寺に参拝するとのはちょっと違った趣があります。修行僧の日常の修行に欠かすことのできない七堂伽藍を回廊で巡るようになっています。 通用門 山門は特別な意味を持ち、一般の参拝者はもちろん、僧侶も通常はこちらから出入りします。 吉祥閣 各種受付、ご朱印、売店などがあります。 傘松閣

        • 物部氏の伝承地を訪ねる⑩ 石見一宮 物部神社

           シリーズで投稿しています「ニギハヤヒの伝承地を訪ねる」ですが、最近は饒速日命だけでなく、話しが物部氏全般に及んでいるので、タイトルを「物部氏の伝承地を訪ねる」に変更しました。引き続きよろしくお願いします。   今回は島根県大田市の物部神社を訪れました。石上神宮、彌彦神社と共に、宮中以外でも鎮魂祭を行う神社です。鎮魂祭は、宮中で新嘗祭の前日に天皇の鎮魂を行う儀式で、神武天皇御即位のとき宇摩志麻遅命が韴霊剣・十種神宝を奉斎して天皇のために鎮魂を祈ったのが起源とされます。 【

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        【いっしょに〝記紀〟を旅しよう!】

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          オススメの社寺⑦ 大和神社

          大和神社 奈良県天理市新泉町 ご祭神 日本大国魂大神(大己貴神の荒御魂) 八千戈大神(大国主神の異称) 御年大神(素戔嗚尊の御子神) オススメの社寺と言いつつ、古代史の謎へご案内します(笑) 『好去好来』  私が大和神社に興味を持ったのが、山上憶良の歌『好去好来』です。「さようなら、ご無事でご帰還を」という意味で、遣唐使として出発する(733年)多治比広成に向けて詠んだ歌とされます。山上憶良自身も702〜707年、遣唐使随員として唐へ行っていますので、命がけの旅であるこ

          オススメの社寺⑦ 大和神社

          第18話 初代皇后 媛蹈鞴五十鈴媛

          神武東征の旅第18話 媛踏鞴五十鈴媛命 父 事代主神 母 三島溝橛耳神の娘 玉櫛媛 (『日本書紀』の漢字表記) 御名から、どのような方だったのか考えてみましょう。 媛 蹈鞴 五十鈴媛命 最初につく「媛」は「媛女」美しい女性という意味。「蹈鞴」は、古代に鉄や銅など金属を還元する際に炉の火力を強めるために使う「ふいご」のこと。「五十鈴」はたくさんの鈴。鈴は音色に霊性を感じ神を招く道具として古くから使われています。神とつながる巫女を表しているのだと思います。後につく「媛

          第18話 初代皇后 媛蹈鞴五十鈴媛

          ニギハヤヒの伝承地を訪ねる⑨ 伊香色雄命と肩野物部氏

          『新撰姓氏録』記載の物部氏関連氏族は約100氏族。その半数が祖神とする饒速日命六世孫 伊香色雄命。 今回はその伊香色雄命ゆかりの地と肩野物部氏について考えます。 前回の石上神宮の話しの続きですので、よろしければそちらもご覧ください。 伊香色雄命の邸宅跡 「ひらかたパーク」に隣接する大阪府枚方市伊加賀町。その高台にある宮山という場所は、かつて伊香色雄命の邸宅と伝わる意賀美神社がありました。 明治42年、意賀美神社(伊加賀村と泥町村の鎮守)は日吉神社と須賀神社

          ニギハヤヒの伝承地を訪ねる⑨ 伊香色雄命と肩野物部氏

          オススメの社寺⑥ 気比神宮と常宮神社

          今回は、北陸新幹線の延伸で注目の福井県敦賀市にある気比神宮と常宮神社をオススメします。 都怒我阿羅斯等  『日本書紀』第11代垂仁天皇の巻に、先代崇神天皇の時、額に角の生えた都怒我阿羅斯等が当地にやってきて、それが角鹿つぬが(敦賀)の地名の由来となったことが記されます。 仲哀天皇と神功皇后  次に『日本書紀』に当地が登場するのは仲哀天皇の巻です。「(仲哀天皇)2年1月11日、気長足姫尊(古事記は息長帯日売命)を皇后とされた。2月6日、敦賀においでになった。仮宮をたてて

          オススメの社寺⑥ 気比神宮と常宮神社

          第17話 葛城の土蜘蛛とその後

           神武東征の旅 第17話 葛城の土蜘蛛とその後  『日本書紀』に記す葛城・高尾張という場所について考えてみたいと思います。  まず、どういうところかご紹介します。  各地に高天原の伝承地はありますが、他と違うのは、祀られているのは天照大神ではなく、 高天彦神社の御祭神が高皇産霊神だといういうことでしょうか。  駐車場の向かいに土蜘蛛の碑があります。 高皇産霊神を祀る一族とは  「高天彦神社の御祭神 高皇産霊尊は葛城氏が祖神を祀ったもの」と記す文献やネット上の記事を

          第17話 葛城の土蜘蛛とその後

          第16話 大和平定と妄想話し

          神武東征の旅第16話 大和平定   長髄彦を倒した皇軍は、その後、帰順しない新城戸畔、居勢祝、猪祝の邑を攻めます。地図で確認しましょう。三か所の伝承地と大和の主な弥生遺跡をマークしています。地図で見ると磐余を中心として周辺の邑(遺跡)は既に帰順していて、今回登場するのは一番離れた場所の部族という感じです。 前回の記事で書きましたが、こうして見ると長髄彦との決戦地が生駒ではやはり違和感ありますね。決戦地は磐余周辺で、饒速日命が帰順したことによって多くのの邑を掌握したと考

          第16話 大和平定と妄想話し

          ニギハヤヒの伝承地を訪ねる⑧ 石上神宮

           前回、物部氏の総氏神と言われる石上神宮に祖神 饒速日命が祀られていないと書きました。今回はなぜ饒速日命が祀られていないのかを考えてみようと思います。  ご祭神ですが、石上神宮にしか祀られていない神様 布都御魂大神と布留御魂大神。「つ」と「る」一字違うだけでややこしいですけど、意味を知るとを納得できると思います。 布都御魂大神  〝記紀〟神話の国譲りの段で 武甕雷神(古事記は建御雷神)と経津主神が葦原中国(日本の国土)を平定する時に用い、また、神武天皇東征の折には再び天

          ニギハヤヒの伝承地を訪ねる⑧ 石上神宮

          第15話 長髄彦の巻

          神武東征の旅 第15話 長髄彦の巻  国中(奈良盆地)へ入ろうとする皇軍を待ち構える兄磯城軍。磯城邑にあふれんばかりです。まずは兄磯城に帰順をすすめるために、頭八咫烏、次に(帰順した)弟磯城。そして初登場?兄倉下と弟倉下(誰? 高倉下? 兄弟いたの?)を行かせますが、兄磯城は承伏しません。そこで軍師 椎根津彦は謀をたて、忍阪の道に女軍(陽動作戦で敵を引き付ける部隊)をやって、敵の精兵を深く誘い込みます。その間に炭をおこして道を塞いでいる墨坂の火を宇陀川の水で消して、主力精

          第15話 長髄彦の巻

          オススメの社寺⑤ 室生寺と龍穴神社

           近代(明治時代後半)まで女人結界が定められ、女性が参拝できなかった高野山。そんな時代にあっても祈りを届けたいという女性たちの願いを聴いた「女人高野」と呼ばれるお寺がありました。 「高野山にはの、女は入れへんがのう、この慈尊院までは上がれるんやしてよし。そやよってに、ここは女人高野と云うんやして。花は知ってたわの」有吉佐和子著『紀の川』冒頭に描かれる万年山 慈尊院の他に、妙法山 阿弥陀寺、不動坂口女人堂、そしてこちらの宀一山 室生寺が女人高野と呼ばれました。 室生寺 山号

          オススメの社寺⑤ 室生寺と龍穴神社

          ニギハヤヒの伝承地を訪ねる⑦ 磐船大神社と鴨習太神社

           これまで主に生駒山地の伝承地を訪ねてきましたが、生駒山地は大和川で区切られ、その南は金剛山地となります。金剛山地は明神山、二上山、岩橋山、葛城山、金剛山などから構成され、中でも葛城山は古代、葛城襲津彦を祖とする葛城氏の拠点であり、それよりもっと前の時代は、鴨氏や神武東征の論功行賞で葛城国造となった剣根命、そして尾張氏の本拠でもありました。  生駒山地と違い、金剛山地には饒速日命の伝承地はほとんど見当たりません。ただ、大阪側、大阪府南河内郡河南町に岩船大神社(栂の宮)と鴨習

          ニギハヤヒの伝承地を訪ねる⑦ 磐船大神社と鴨習太神社

          第14話 宇陀② 忍坂大室の巻

          神武東征第14話 宇陀その2 忍阪大室の巻  神武天皇が、八十梟帥をどう打ち破れば良いか思い悩んでいたところ、夢に天神が現れて「天香具山の土で平瓦80枚とお神酒を入れる瓶子をつくって天神地祇を祀り、身を清めて呪詛せよ」と告げます。 さっそく椎根津彦と弟猾に天香久山の土を取りに行かせます。 天香久山 大和三山(畝傍山、天香久山、耳成山)の一つ。天から降り来た山とも言われ、香久山の土には霊力・呪力があると信じられていたようです。  現在山頂には国常立神社があり、国之常立

          第14話 宇陀② 忍坂大室の巻

          オススメの社寺④ わが国最古の神社 大神神社

          今回は、わが国最古の神社 大神神社です。  第10代崇神天皇の御代、疫病が流行し人民の半数以上が死んで世の中が乱れました。その時に天皇の夢に現れた神が「私の子(子孫) 大田田根子に私を祀らせれば、たちどころに平穏になる」と仰せられ、茅渟県の陶邑(大阪府堺市)で大田田根子(三輪君の始祖)を見つけだし、大物主神を祭る祭主とした」と日本書紀は記します。 ※ 『古事記』は「意富多々泥古」 『大神神社』では「大直禰子」 いずれも読み方は〝おおたたねこ〟 崇神天皇7年11月の事です

          オススメの社寺④ わが国最古の神社 大神神社