KEY-STU(キースタ)@フォロバ100💖小説💖4コマ💖イラスト💖

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3人共同制作。web小説・イラスト等。 作品集:https://lit.link/keystu ツイッター:https://twitter.com/stu_key

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「堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~」あらすじ

 地球に生きる多種多様な生命。  それらの霊長と自負して疑わない人類。  そして、命が誕生した三十八億年前から、様々な世界の創造を果たして来た神々……  今やその身への信仰を失い、自ら創造して来た人々から悪魔と貶められた彼等。    太古から複雑に絡み合った運命に起因する滅びは現代になってこの星全体に顕著な変化を見せ始めます。  地球を舐めるなよ!  魔神アスタロトが、神殺しバアルが、偶像神サタンが、そして最高神であり最も忌み嫌われて来た存在、ルキフェルが地球を守る為に再

    • 【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

      あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1464.オーガキング  割と騒々しく賑やかになった座に、シドは興味を覚えた様である。 「ん? ズィナミ? 誰だい? 悪魔なのかな?」  レイブは端的に答える。 「いいえニンゲンですよ、現鬼王ですね、そいつって二、三百年生きてる婆なんですけど見た目は小娘なんですよ」  シドの頷きはヤケに大きな物である。 「あー鬼の王、オーガキングねー、そっかそっか、と言う事はボティスのスキル、『鋼体術』の継承者だった

      • 【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

        あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1463.切欠を探れ!  少し自嘲気味に笑うシドに、更に深い熟考に嵌り込むレイブ、場を繋ぐ様にギレスラは言葉を発する。 『レイブの祖先がその善悪だったとしてもだ、何千年も経て隔世遺伝、か? それもある日突然? どうも釈然としないのだぁ』  ぺトラはもう少し建設的だ。 『いづれにしても何か切欠があるのよ! あの転落の前に何か覚醒に繋がるような出来事が…… それを特定出来ればスキル継承の謎が解ける筈なのよ』

        • 【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1462.ミスター  肩を掴まれたままのレイブはダックブルーの瞳を覗き込むようにしながらオズオズと語り掛ける。 「あのシドさん? 何やらご存知な感じですけど…… この『エクスプライム』ってスキルは何なんでしょう?」  シドは表情をそのままに、視線だけをレイブに移して答える。 「『エクスプライム』はかつて我々悪魔を率いた聖魔騎士善悪のスキルだよ…… 魔王オルクスが彼の為に作り上げた専用スキルだったんだ…… 

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          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1461.レイブのスキル 「レイブさんて言えば怪力や魔力に対する抵抗力も凄いじゃないですか! あ、これは皆さんそうでしたね」 『ああ、グルグルだな』 「普通なら死に至るレベルの魔力を無効化出来るなんて全生物の夢、憧れじゃないですか! 尊敬しちゃいますよ!」 『小さな頃から少しづつ慣れてきただけよ~、同じ様にしたら誰だってこんな風になれるわよ~、ね、ギレスラお兄ちゃん?』 『うむ、力に関しても同じだな、日

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1460.悪魔のスキル  早速竹と柳のどちらが自分かを議論し始めようとするレイブを制する様に、シドはやや声を高めて言葉を続ける。 「それは原材料にした個体の生育過程や製品後の保管場所の湿度とかでも変わるよね、それよりも今重要なのは悪魔と対峙するには最低限、こちらも魔力由来のスキルを使えないとお話しにならない、って事なんだよ」 『むーん、我のブレスとかでも駄目だと? 高温も低温も行けたりするのだが?』 「あ

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1459.美学  簡単に感動した声を発した弟妹の声にレイブの調子は加速する。 「勿論こいつらスリーマンセルだけじゃないぜっ、お前等、獣人達だって俺より先には死なせたりしないからなっ」  そう言いつつ端の方で大人しく会話が終わるのを待っていたブロルとミロンの二人に向けてニッコリとサムズアップをして見せた。 「えっ、俺たち? が何です?」 「レイブさん、クドイようですけど我々って獣人なんかじゃなくてニンゲン

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1458.数秒の差  納得の声を揃える弟妹を他所にレイブは想像を働かせていた。  記憶に残るアスタロトの桁違いに自信満々な言動にオリジナルだった頃のテューポーンの巨大な勇姿、魔力の固まりだと感じた鋼の自動機械タロースの存在、そして当たり前の様に見ただけのスキルを何でも模倣できるスタイルグンバツな幼馴染のチート過ぎる能力。  そういや亜神上がりの太師匠グフトマにも組み手で一手も入れられなかったし、そもそも死ん

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1457.アガリアさんの教え  伸び切った天狗の鼻はやや早合点だったようだ。  せめて自分だけで調子に乗る位ならカワイイものだが、聞かれてもいないのにアドヴァイスや助言の押し付け、からのダメだしとか…… 私ならとても耐えられないだろう、消えてしまいたい。  イマイチ自尊心の持ち方が変てこ方面に屈折しているレイブは勇敢にも食い下がる、所謂傷に塩を塗り込む自傷行為に及んだのである。 「だってさっき言ったじゃん!

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1456.脆弱  話し合いが始まった。  まずは、先程の話より随分遡ってそれぞれの出会いからお喋りは開始された。  レイブの救出、ギレスラの救出、ペトラの合流から、共に過ごした短くも濃密な年月の思い出話、そして唐突に変化した日常と日々の暮らしの中で自分達スリーマンセルが諦めた事、そして新たに憶えた事、そんな事について止め処なく語った赤竜と黒猪は顔の下半分をビショビショにしながら声を揃える。 『『生きているの

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1455.瀕死の理由  怒れば良いのに、この期に及んでシドは笑顔で答えてくれる様だ…… もうコイツが観察の主役で良いじゃん。 「ああ、そうだよねー、相手は漆黒の魔王モラクスさっ、我が君、魔神王ルキフェルの戦闘力から産み出された純粋な戦士、攻撃特化で強襲の二つ名を持つ破格の悪魔だよ」  ん? モラクス、だって? それって、若しかしてぇ…… 「うわあ、名前がもうね…… 周りが呼んでも嫌がるじゃん、普通? そん

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1454.シド・リキードフォルム  話している内に目の前のシド青年、と言うより中身のアガリアレプトのまともさと、自分達が擁するアスタロトのいい加減な場当たりさ加減の差に気付かされ、深く頭を下げたレイブとバッタ。  恥じ入る気持ちと同時に、まともな魔神が存在していた事にどこかで安堵を感じながら会話の続きを話し出す。 「で、シドさんはここで何をしていたんですか? それにこれからどちらに?」  もし予定が決まっ

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1453.アガリアレプト  一瞬前まで対岸に居た筈の声の主は、気が付くとレイブの直ぐ傍まで移動していた。  そして目線を合わせる様に中腰になり真横、しかも至近距離から話し掛けて来たのである。  仰天して警戒の構えを取るスリーマンセルと、慌てて三者の影に身を隠すミロブロ、小さなバッタのテューポーンは主を守る様に声の主の前に立っている。  声の主は髪色と同色なマガモの羽に似たブルーの瞳を丸くしてバッタに話し掛け

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1452.呼び掛ける声 『下にー下にー、はい、到着っと』  ペトラのわざとらしい明るく弾んだ声が終りを告げると、周囲の色彩も同時に光を取り戻していた。  数秒遅れで到着したレイブ達の目の前には林の外の湿地とはまるで違う清廉な泉が美しい水を湛えている。  一見して、ここまでのトレントの林とは趣を違えた美しく荘厳な古木に囲まれた泉の姿は、これまでの人生でレイブが見たどんな池や湖よりも不可思議な神秘に溢れていたのだ

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1451.駆け引き  歩きながら兄達の中央を先んじたぺトラが先頭となり、自然、狼と虎似の二人が魔術師と赤竜に挟まれる形となった。 『ええぃ、頭が高ーい! 控えおろーっ!』  堂々と前を歩くペトラは周囲に向けて叫びながら進んでいた。  明らかに異常な静けさの中で享楽的な豚猪の声。  狼のブロルは一層おどおどしながら隣を歩くレイブに聞く。 「あの、大丈夫なんですか? これ、周りが全部モンスターなんですよね?

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1450.殺る気満々  先程までマジガチモードっぽかったブレスの火球は最早どこにも存在していない、ギレスラ自身が既に消し去ってしまったらしい。 「え? これは一体、どーゆー?」  唖然としているミロンの横から発せられたブロルの問いに答えたのはペトラの声だ。 『ほら見てご覧なさいよ、斜線上の樹木と草花が全部避けて道を空けているでしょう? つまりこいつ等も全部モンスター、それもニンゲンの言葉を理解できる高い知

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