八幡謙介

ギター講師、作家。バークリー音楽大学卒業。「ギタリスト身体論」「ギタリストのためのハー…

八幡謙介

ギター講師、作家。バークリー音楽大学卒業。「ギタリスト身体論」「ギタリストのためのハーモニー」など教則本執筆多数。横浜にてギター教室を営む傍ら、小説を発表。 ホームページ https://yahatakensuke.com/

マガジン

  • エッセイ

    日常や考えなど。

  • 映画レビュー

    観た映画のレビューです。

  • 八幡謙介の書籍試し読み

    八幡謙介の書籍を試し読みできます。

  • 健康

    健康について。

  • 本のレビュー

    読んだ本のレビューです。

最近の記事

複数の小説をまとめました

これまで沢山の小説を個人出版してきましたが、ちょっと出版点数が増えてきて、もしかしたら教則本をAmazonで探しても小説ばっかでてきてよく分からないまま断念したという人がいるのかも……などと考えていました。 あと、1年に1冊も売れない作品も多く、それだったらいっそのことまとめて1冊とかにしたほうが分かりやすくていいんじゃないかと思って、そうすることにしました。 内容はタイトル通りです。 短編集は29作を1冊に、コメディ小説集は4作を1冊にまとめました。 値段も迷ったんですが

    • 自分しか女性を知らない男と結婚するべきかどうか

      ネットで「相手が自分以外と付き合った経験がないので結婚を躊躇している」みたいな記事をちらっと目にしました。 何を心配しているのか、最終的にどうなったのかまで読んでいませんが、恐らくまともな恋愛経験を積んでいない男と結婚したらどこかで変な女に騙されそうとか、浮気されそうとかそういうことなのでしょう。 ではこの記事の女性は、相手が今まで何人と付き合っていたら安心するのでしょうか? 仮に年齢が20代後半だとして、3~5人ぐらいが恐らく妥当な数字なのでしょう。 じゃあ20代後半まで

      • 「スペアキー FIFI」レビュー

        公式動画公式サイト、他公開2023年 監督ジャンヌ・アスラン ポール・サンティラン キャストセレスト・ブリュンケル カンタン・ドルメール レビュー一言でいうと、フランス映画が嫌いな人がもっと嫌いになるだろう作品。 貧困家庭で育ったヒロイン(15歳)が主人公。 家族はいつも口を開けば喧嘩ばかり、小さい子供は言うことを聞かない、兄だか親戚だかにはパシリにされる。 ヒロインも親のお金を盗んだり万引きをしたりと手癖が悪い。 金持ちの友達に偶然会って彼女の別荘に行ったとき、家

        • 休み始めてから起こった変化2

          最近は長年の疲れを取るため、できるだけ休むようにしています。 そうして起こってきた変化について。 白髪休めるときしっかり休むようにし始めてから2週間ぐらい経った頃でしょうか、ふと鏡を見ると、あご髭が真っ白になっていました。 え?こんな白髪あったっけ? 年齢的に(今年46)白髪はそれなりにありましたが、ここまで真っ白ではなかったはず。 ふと頭を見ると、こちらもやはり以前よりは白いものが目立ちます。 よく白髪が増えると苦労してるとかストレス溜まってるの?などと言いますが、やって

        複数の小説をまとめました

        マガジン

        • エッセイ
          93本
        • 映画レビュー
          19本
        • 八幡謙介の書籍試し読み
          25本
        • 健康
          14本
        • 本のレビュー
          23本
        • 文章解説
          2本

        記事

          小川洋子「ことり」レビュー

          以前から作者の名前だけは知っていて、何かの動画で本作を解説しているのを観て興味を持ちました。 あと、ノーベル賞候補なんじゃね?という噂もあり、じゃあ読んでおくかと。 その後「博士の愛した数式」の作者だとはじめて知りました。 「博士のー」も面白そうだったんですが、こちらに惹かれたのでポチ。 以下、ネタバレあります。 エンタメ小説じゃないのでネタバレしても作品は堪能できますが、嫌な人は先に作品をお読みください。 ストーリー通称「小鳥の小父さん」と呼ばれる男性の一生を描いたも

          小川洋子「ことり」レビュー

          人気小説家の作家志望に対するアドバイスにモヤモヤした

          Youtubeを観ていたら僕も読んだことがある超人気エンタメ作家の動画があり、何やら小説の書き方をアドバイスしているとのことで観てみました。 結果から言うととてもモヤモヤしました。 一応お名前は伏せておきますが、誰もが知ってるスーパー売れっ子作家です。 以下、I氏としておきましょう。 ちなみに僕はI氏のアンチではなく、むしろファンに近い立ち位置で、尊敬していました。 文中たぶんヒントがあるので気になる人は探してみてください。 前提I氏は「エンタメとは再利用の歴史である」との

          人気小説家の作家志望に対するアドバイスにモヤモヤした

          またしばらく小説の執筆を休みます

          noteにもずっと書いてますが、最近は長年の疲れを取るために、時間があれば可能な限り休むようにしています。 で、そうなると以前はできていたことを削らないといけなくなってきました。 まず仕事は削れないし削る必要もないので当然継続。 ブログとnoteはとりあえず現在僕が生きて活動している証でもあるので、これもゆるやかに継続。 読書やアニメ視聴はそこまで時間取られるもんでもないし、息抜きなのでOK。 で、小説は?となると、どうしても今無理して書き続けるものではないなという結論に至り

          またしばらく小説の執筆を休みます

          文章解説2 中村文則「銃」 世界観、付帯情報、主語抜きなど

          テキスト 私の目を覚ましたのは、玄関のチャイム音だった。それは狭い部屋の中に鋭く響き、私を起こすには十分な大きさだった。無視しようと思い、どけていた布団を手繰り寄せたが、音はもう一度響いた。 (河出文庫 P119) 解説作品中盤、主人公の部屋に警察が訊ねてくるシーンの冒頭です。 一見何でもない朝の描写ですが、しっかり読み込むと、何層もの思考を経て書かれた文章であることが分かります。 ①受け身の文章まず、最初の一文が受け身であることに注目しましょう。 普通に書くと、 私は

          文章解説2 中村文則「銃」 世界観、付帯情報、主語抜きなど

          おいしいコーヒーの入れ方 改

          以前こちらに書きましたが、 少し改良した点があるので足しておきます。 まず、豆を轢きます。 ここに少量のお湯を注いで蒸らしつつ、攪拌します。 攪拌したら真ん中をややくぼませておき、そこにお湯を注ぎ始めます。 このとき、一気に注いで周りの壁からお湯が溢れないように、小さく小さく注いでいきます。 すると、ちょうど目玉焼きのように見えます。 この目玉焼きをできるだけ崩さないようにお湯を注いでいきます。 最終的にはベチャっと広がるかたちにはなりますが。 こうすることで水っ

          おいしいコーヒーの入れ方 改

          会社の飲み会やサービス残業をナンセンスと言う人は、アーティストに神対応を求めてはいけない

          今は会社の飲み会に残業代を求めたり、サービス残業を拒否したりする風潮が当たり前だそうな。 まあ気持ちは分かります。 仕事時間外に仕事相手と酒なんか飲みたくないだろうし、タダで働くのは誰でも嫌ですよね。 ただ、そういう人ほど芸能人やアーティストに同じことを求めている気がします。 そう、神対応です。 プライベートで出会ったら握手や写真を撮ってくれたり、笑顔で気さくに対応してもったり、SNSでレスをもらえたりすると神対応として称賛し、そうでないと塩対応として文句を言う。 そんなエピ

          会社の飲み会やサービス残業をナンセンスと言う人は、アーティストに神対応を求めてはいけない

          アメリカ人が「マイ、バーキンストック」と言っていて、エルメスのバーキンをストックしてるのか、金持ちだな…と思っていたらビルケンシュトックのことだった。

          アメリカ人が「マイ、バーキンストック」と言っていて、エルメスのバーキンをストックしてるのか、金持ちだな…と思っていたらビルケンシュトックのことだった。

          休み始めてから起こった変化

          休めるときにしっかり休むようにしはじめてから起こってきた変化を書いてみます。 気分前も書きましたが、自己肯定感とか幸福感のようなものを感じるようになりました。 なんとなく、「生きてるってなんかいいなあ…」という風にふと思えるようになったのが驚きです。 別にそれまで生に絶望していたわけではありませんが。 あと、あんまり焦らなくなりました。 前はあれしてこれして、まだまだこんなレベルじゃダメだ、もっと吸収して、勉強して自分を高めないと!と常に思っていましたが、今はのんびり行こ

          休み始めてから起こった変化

          「休む」を実践して分かってきたこと

          慢性的な疲労を取るため、可能な限り休むことを実践しはじめて分かってきたこと。 「休む」は二種類しかないどうやら「休む」に該当する状態は、二種類しかないようです。 それは、 1、睡眠 2、瞑想 これ以外は全てなにがしかの活動であり、「休む」にはなっていません。 睡眠は誰でも分かるとして、瞑想というとちょっと仰々しいのですが、要は起きてリラックスしてるけど何もしていない、何も考えていない状態です。 つまり、頭と体が何もしていない状態でないと休んでいるとはいえない、休みになっ

          「休む」を実践して分かってきたこと

          文章解説1 ユルスナール「とどめの一撃」 付帯情報の入れ方

          (前略)エリック・フォン・ローモンは、ピサ駅の軽食堂で、自分をドイツに連れ戻してくれるはずの列車を待っていた。 「とどめの一撃」冒頭の文章です。 さらっと読むと情報量の多い文章だなーとしか思わないかもしれませんが、ここに、わりと使いやすくて効果的な描写のテクニックが潜んでいます。 それは、 自分をドイツに連れ戻してくれるはずの列車を待っていた。 というところ。 簡潔さを目指すなら、 エリック・フォン・ローモンは、ピサ駅の軽食堂で列車を待っていた。 でいいはずです。

          文章解説1 ユルスナール「とどめの一撃」 付帯情報の入れ方

          どうやらもうエンタメ小説が読めなくなったらしい

          ユルスナールの「ハドリアヌス帝の回想」をなんとか読了し、積ん読していた某エンタメ小説を読み始めました。 すると1ページ目から「ん?」と違和感だらけ。 人物描写は簡素すぎて人間が全然みえてこないからイメージできないし、世界観も最低限の描写のみ、そのくせストーリーだけはやたらと先々進むので作品世界を十分イメージできずおいてけぼり。 確かにさっさと読めるし、ページも飛ぶように進んでいけますが、人物も出来事も「こういう人がいます」「こういうことをしました」「こういう世界です」という

          どうやらもうエンタメ小説が読めなくなったらしい

          休み方についてだんだん分かってきた

          最近、心身を完全に休める実験をしています。 当初は休みの日を使って朝から晩まで、できるだけ何もせずに寝倒すという計画でしたが、どうやら一人暮らしでそれは不可能だということが分かりました。 いくつか分かったことについてまとめてみます。 昼寝休むためには寝ることが一番ですが、午前中はいいとして、午後遅めの時間に昼寝すると、当然夜寝られなくなってしまい、夜更かしになります。 翌日が早いと睡眠時間が削られて本末転倒になるので、休日はできるだけ朝に寝倒しておいたほうがいいようです。

          休み方についてだんだん分かってきた