見出し画像

2022執筆活動を振り返って

 “コロナ”以降、イベント直参を控えるようになり、創作活動ももっぱらネットを通じたものになってしまいました。
 ということで、今回、昨年(2022年)一年のネット投稿を振り返ってみたところ、予想外に書いていたことが分かりました。そこで、各月の創作状況をみてみますと―

1月
金社長の告白 (ノベルデイズ)
映画「めぐみへの誓い」二次創作です。映画に拉致の手伝いをした在日コリアン男性(故小松正夫氏が演じています)が登場しますが、彼が何故手伝いをしたのか語られていません。そのため、在日の人にマイナスイメージを与える恐れがあります。逆にこの点を上げてこの映画がヘイト作品にされる可能性も感じました。実際、映画の感想の中にそうした雰囲気の文章もありました。
そこで、彼が何故拉致を手伝わなくてはならないかを広く伝えなくてはならないと思い、このお話を書きました。内容自体はオリジナルですが、拉致や在日朝鮮人関係のルポ、実際に在日の方々から伺ったことがもとになっています。
拉致事件を始め、北朝鮮が仕出かしたことによって多くの在日の人々が苦しんでいます。そうしたことを少しでも多くの日本人やその他の国の人々に知っていただくため、今後もこうした物語を書いて行くつもりです。
2月
虎願寺縁起(カクヨム、春節企画)
カクヨムで行われている“自主企画”に参加した時の作品です。お題は寅年にちなんで虎。「三国遺事」に収録されている物語をもとに書いたものです。
3月
KAC2022(カクヨム)
~王師、至宝の舞姫、分岐点、南大門、張夫人の料理帖、燕京の交歓、信頼の心変わらぬ心、猫の文使い、魔性の才媛、「山城日記」異聞~
恒例の「カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2022」に昨年もしっかり(?!)参加しました。今回は事情により皆勤は逃してしまいましたが(涙)。
このイベント、個人的には文章修行のつもりで毎回参加しています。一定の時間内に一定の字数で文章を仕上げることは個人的にとても“勉強”になります。
寄稿を依頼される場合、たいてい締め切りと字数が決められています。それゆえ、普段からこうしたことをしているとイザという時に役に立ちます。
ただ執筆期間が短いので毎回粗製濫造になってしまうのですが(^^;
5月
木槿国の物語・緑林党(カクヨム、ペーパーウエル08)
あの娘は何処に(ノベルデイズ、三題噺1)

ペーパーウエルは本来紙に印刷されることを前提にしたイベントなのですが、“コロナ”以降、ウエブのみの参加もOKになったのでウエブ参加しました。最近入手したパソコンがネットプリントに対応出来ないようなので…。このところ、こうしたイベントは木槿国の物語で参加するようになりました。書くのが楽なもので(笑)。
ノベルデイズ主催“三題噺”も文章修行のつもりで参加しています。この物語は「愛しき名前~ある特定失踪者少女の運命」(Note)の外伝風の内容です。
7月
木槿国の物語・夏は楽しく(カクヨム、文披31)
テレフォンカード(ノベルデイズ、写真で一篇)

“文披31題”のような毎日一題づつ物語を書いて行くのは楽しいのでこうした企画には参加しようとおもっています。そして全て書いた後、まとめを作るのも面白いので2度楽しめますね。
“写真で一篇”もノベルデイズの企画です。こちらも「愛しき名前」の外伝的内容です。
8月
空せ身(うつせみ)(ノベルデイズ、三題噺)
8月もノベルデイズの企画に参加しました。入選は期待してないのでもっぱら文章修行(笑)。
10月
木槿国の物語・万聖節(ノベルデイズ、三題噺その四、ペーパーウェル09)
司祭さまに捧げる帛書(小説家になろう、秋の歴史2022)

パソコンは相変わらず印刷不対応のため“ペーパーウエル”もまたウエブ参加になりました。“三題噺”は本来、別に書く予定でしたが時間的余裕がなかったので字数も合ったので「木槿国の物語」で参加しました。
小説家になろうは久しぶりの投稿です。このサイトは殆ど反応がないのであまり投稿しないのですが今回“秋の歴史2022”という企画に参加するために投稿しました。「司祭さまに捧げる帛書」タイトルはラノベ風で軽いですが、内容は19世紀朝鮮のキリスト教受難史という重たいものです。アルファポリスにも掲載する予定なので、その際はタイトルを変えようかなと思っています。
11月
神火(カクヨム、第3回角川武蔵野文学賞)
木槿国の物語・日々是好日(カクヨム、novelmber )

たまたま読んだ古代武蔵野史の本に興味深い記述があったので、これをもとに物語を書いて“武蔵野文学賞”に応募しました。作品の出来不出来はさておき、この作品のテーマの事件はとても興味深いものです。古代史に関心のある方はぜひ御一読を。
“novelmber”はお題がたくさんでしたので、二題、三題まとめて書いたものもあります(^^;) 木槿国の物語は書いていて楽しいお話です。
12月
密会の森で(アルファポリス)
数年前から今年こそは完結!といいつつ全然進まない本作。年末に入り物語が進んできました。もともと女主人公の予定でしたが、ここに来て男主人公になってしまいました。とにかく23年中には完結させたいと思っています。アルファポリスの第16回恋愛小説大賞にも参加しました。宜しければ応援下さいませ。

 これ以外にも、歴創日本史ワンドロワンライ、深夜の真剣140字一本勝負、Twitter300字、ツイノべの日、ノベルちゃん三題等々に参加していました。
 また亜細亜書店さん発行の“諸星本”やBCL誌「アーユボーワン」に寄稿しました。

 さて、最期に今年の抱負をひとこと
 まず「密会の森で」、「司祭さまに捧げる帛書」を完結させること。
 あと昨年に引き続き、各種コンテスト、企画に参加していきたいと思っています。
 紙の本も作りたいのですが、即売会イベント参加も考えてしまう昨今の状況下なので、予算の関係もあって見送るざるを得ないでしょう。状況が好転したら出したいと思っています。
 本文にも書いたように筆者は文章修行のためにこうした活動をしていますが、最近、自身の勉強も兼ねているのではないかと思うようになりました。物語を書く時はいろいろなことを調べ、そして知ることが多々ありました。これは思わぬ副産物といえるでしょう。
 今年も文章修行と自身の勉強のために創作活動をまったり、のんびり続けていこうと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?