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「ポスト・キャピタリズム」 ポール・メイソン著 を読んで

とても経済の歴史の本としては興奮するトピックスが描かれている。

コンドラチェフの波、シュンペーターの波、マルクスの波の比較は私がもっと理解力があればもっと面白く読めただろう。

哀しいかな、私の能力の限界でマルクスの労働価値説の援用で未来は無料の世界と労働が最小限に抑えられ自由な時間を満喫できる世界になるという説は理解できなかった。

そして、資本主義は無料の世界ではなくサブスクリプションの世界を創り出し、この本の出版から数年経っているが私たちはいまだに払い続け、そのために働いている。

また99%が1%を救うという美しいエンディングも、BRICSやグローバル・サウスの台頭により裏切られている。

いずれにせよ経済学にある特異な視点を与え世界を捉えなおした野心作と言えるであろう。

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