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ワークライフバランスって言葉、個人が使う時と会社が使う時で意味が違うよね?

ワークライフバランスって言葉、
めちゃくちゃ解像度低くないですか?
いや、原典も読まずにネットニュース記事からの印象でしかないのですが。

この言葉をぱっと聞いた感じ、

ワーク=仕事での拘束時間
ライフ=それ以外の時間

という意味に聞こえます。
でも、生活者である従業員の側から見ると、

ワーク=(仕事上および私生活上の)タスク(=duty)
ライフ=主体的に活動する時間(=joy)
休息=睡眠や通院、体のメンテナンス(rest)

だと思います。
仕事であれ家事育児であれ対外的な付き合いであれ、義務感を持ってやることがワークであり、楽しくてどんどんやりたくなってしまうことがライフであり、そのどちらにも属さないがどちらにも影響する睡眠や体のメンテナンスが休息。
つまり、見なくちゃいけないのは
「ワークタイム:ライフタイム」
バランスではなく、
「duty:joy:rest」バランスだと思うのです。

で、困ったことに、会社から「ライフ(=仕事ではない自由時間)」として与えられた時間が生活の現場では「duty」と「rest 」で消費されてしまい、主体的に活動するjoyの時間が取れないことがあって。restは上の時間割合グラフには出てきますが、その大半は睡眠のはずで当人の認識では無いも同然です。ついでに載せた育児期のグラフなんて、recoveryまで削り込んでます。果たしてこれでバランスが取れていると言えるのか?
「主体的に活動する」joyこそが「生きている実感(=従業員から見たライフ)」であり、前回のホワイトエンジンの源泉だと思うのですよ。そして、ホワイトエンジンで動かない限り、当事者は充足感を感じることができないのだとしたら…
会社が、単純に残業時間を無くして家庭時間を増やすだけでは必ずしも当事者のワークライフバランスが整うわけではないのです。ここらへんが「ゆるブラック」問題のキモのような気がするんだよね。というわけで次回は「仕事」というものを改めて考えてみたいと思います。

とりあえず今回の結論としては

個人にとってワークライフバランスが取れている状態とは
「職場であれ生活の場であれ、自分が主体的に意思決定と行動をして、目指すべき状況に近づいていける」ことである。

みなさまも今日より良い明日を
一歩一歩歩んでいけますように
ではまた

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