見出し画像

株式会社JICU 下半期活動報告

はじめに

佐賀県鳥栖市で従業員僕一人+フリーランス/業務委託メンバーで地方企業のマーケティング/新規事業支援その他、色々なプロジェクトに挑戦している(株)JICU水田です。

会社ホームページはこちら

今日は定期的に行っている活動報告を行いたいと思います。
創業後3カ月の活動報告はこちら

創業3カ月目~半年目までの活動報告はこちら


どんな会社

(株)JICUは2023年4月18日に佐賀県鳥栖市の僕の実家で創業した、僕ひとりしか役員も従業員もいない、ある意味、日本最小の会社の一つです。

でも、仕事を助けてくれる仲間は、航海を進めていくうちに、一人また一人と着実に増えてくれました。

カンパニーページに名前と経歴や写真を載せさせてくれたメンバーは現状4人、加えて毎週定例会に顔を出してくれるメンバーも少しづつ増え、インターンで長崎大の徳永君も加入してくれました。

従来の雇用という働き方の枠組みを超え、地方企業と共に成長することをど真ん中に置き、フラットかつ自由だけど、誰よりも地方の数多ある課題に向き合う強烈な責任感を持ったチーム作りを目指しています。

2024年4月18日で創立1周年

2023年4月18日に設立しました。この1年間は人生の中で一番濃かった。
間違いなく。そして、あっという間でした。

それらの棚卸の意味も込めて、このNOTEでは、前回の創業半年活動報告が2023年10月まででしたので、ここからは2023年11月以降を振り返りたいと思います。
※機密保持の関係で本業とは別のプロジェクトワークが中心

ちなみになんで4月18日に設立したかというと、発明の日だから。いつか当社やメンバー、パートナー、クライアントとの発明品が沢山登場するイベントをすることが僕の夢です。

社名にあまり意味を込めてないのに、なぜか設立日はこだわりました笑

2023年11月

(1)高校生たちとイベント出店

夢を語れさんとフリーランス北村さんを中心に実施している鳥栖商業簿記部の生徒のインターンとJICA石川さんからのご縁で、さが国際フェスタに夢を語れ×鳥栖商業×フリーランスチームで出店しました。

(2)第5回IPA研究会

部長の橋本さんを中心にベクタービールさんのご協力をいただき、試飲やホップの飲み比べをしました。

(3)ビジョン合宿

橋本さん、北村さん、生嶋さんにStartupGatewaySAGAでお世話になったデロイトの田中さん(同い年)もご招待し、ホテルで一晩中語り明かしました(大人の青春)。今回は夜だけでしたが、来年は1泊2日くらいの研修型でやりたいですね。

(4)スポーツバー営業

サガン鳥栖のアウェー最終戦に合わせたバー営業を、いつも同じみ笑顔が見たいからさんでさせていただきました。夢を語れもサガン鳥栖も大好きなんです、という方結構いまして、来年も是非やって欲しいというお声をいただけたので、どこかでやりたいですね。サガン鳥栖ファンの方いらっしゃれば是非一緒にやりましょう。

(5)中山家の農業を週末手伝うように。

スタートアップの中心メンバーをやりながら、ご自身でもフィンガーライム農家を鳥栖で始めた中山さん。奥さんは小中高が同じ1つ下の後輩と世界の狭さを感じます。

そんな僕が中山家の農業を手伝うようになったきっかけは、夢を語れ宮崎(ラーメン屋ではなく、週末キャンプ)のまっつん(松下さん)と知り合い、彼の仕事の一つである四柱推命で占っていただいた際に、土属性が強く土を触っていると運気が爆上がりするという、結果が出たため(笑)。

毎週いい運動でリフレッシュと健康に繋がり、農作業しながら中山さんと将来のことを土触りながら、話してると思考も整理され、ポジティブな方向に向かっていると思います。四柱推命してほしい等あれば、まっつん繋ぐのでご連絡ください(超面白い方です)

※番外編※
世界中を旅するイタリア人に佐賀を案内する。

宮崎のゲストハウスで知り合った世界を旅するフリーランスエンジニア、ロレンツォから、福岡の次は長崎に移動するからその前に会おうと言われ、鳥栖の地元のお祭りを案内した後、一緒にバルーンフェスタに行ってきました。

ロレンツォは英語はできるけど、日本語は喋れない。僕はイタリア語どころか英語も喋れない。ということで単語ベース+ボディランゲージの会話。さらには、バルーンが天候不良で午後の部飛ばず、ロレンツォに中止を上手く説明できない等、数多の壁にぶち当たりましたが、現地の出店のおばちゃんと釣りキチ三平で盛り上がる等、何気に楽しかったです。

彼は、長崎の後は韓国、台湾、タイ、ベトナム等の沿岸部を回りながら故郷に戻っていくとのこと。現在、どこにいるのやら。素敵な働き方の一つを見せてもらった気がします。

鳥栖のお祭りでの一コマ。コミュ力抜群なスーパーナイスガイでした。今も元気にしてるかなぁ。

2023年12月

(1)第2回フリーランス会議

オンライン開催で西岡さんのアメリカ出店の時の裏話を聞きまくりました。
聞けば聞くほど、面白い話が出てくる超濃ゆいイベントになりました。

(2)ARミライナビ基山プロジェクト発表

8月頃から準備を続け、毎週打ち合わせを続けてきた、ARミライナビ基山プロジェクト。キックオフ授業を経て、12月13日にプレスリリースをさせていただきました。更に12月15日には基山町役場で記者発表の場もいただき、決意を新たにしました。

(3)ARミライナビ基山プロジェクトキックオフ授業

palan代表の齋藤様と共に生徒の前でプロジェクトの概要やAR×地方創生のポテンシャル等をお話させていただきました。生徒の前で話すのも結構緊張しますね笑

(4)StartupGatewaySAGA

2023年12月~プログラムがスタートしました。
ただ、この時にはフリーランス×地方のリソース不足解決という大きな方向性はあったものの、アイデア自体は何個も出してはボツにする。色んな人に壁打ちしてもらってはピボットが起きる、そんな状態でした。

株式会社JICU 代表取締役 水田 侑宏 | 佐賀県 (saga-startup-ecosystem.com)

(5)中小企業診断士業務

中小企業診断士として、専門家派遣、鳥栖ビズでの事業者相談対応、事業再構築補助金、小規模事業者持続化補助金等、診断士としての仕事も徐々に比率として増えていきました。

他方で、相談を受ける中で手を出しづらい実務面のフォローや支援についてもどかしさを強く感じ、これがかなりのモヤモヤとなりました。今後地方はマーケティング等を強化し、地域外からの売上を獲得し、それを人材等に投資しながら成長するフェーズにある企業が多い中、ノウハウを自社に蓄積できるだけの体制的な余裕がない企業が多いのも事実。

ここで感じたモヤモヤがジョブグルメ構想の着想に近づいていきます。

(6)ビジョン/ミッションの再定義

あまりちゃんと打ち出してはいませんが、年末~年始にかけてビジョン/ミッションをひとすら自分と向き合う時間を作りました。

改めて、当社は人材/企業いずれの課題解決がミッションなのか、自分の中で自問自答し、佐賀県という地方で生きる人間として、地方の創業者や第二創業者を応援したい、という自分のWILLに向き合い、後者に変更しました。

従来
ビジョン:仕事を企業ではなく、好きなプロジェクト単位で選び、自ら創り出せる社会を作る。
ミッション:地方発のプロジェクトのリソース不足を解消する。

変更後
ビジョン:誰もが主役であり、応援者である地方社会を創る。
ミッション:地方産業における変化と挑戦のアップグレード

https://www.canva.com/design/DAFpWwdRuoU/QSk8xxfPwatDx5D7LwMCJA/edit?utm_content=DAFpWwdRuoU&utm_campaign=designshare&utm_medium=link2&utm_source=sharebutton

変更後の方がより抽象度が増してしまったような気がしますが(笑)、起業家/支援者を大きくカテゴライズするのではなく、大きい挑戦も小さい挑戦もガッツリとした応援もちょっとした応援も、もっとグラデーションがあったら良いのでは?と思っているので、ビジョンの方は気に入っています。

ミッションに関しては、既存を「アップグレード」という強いワードを使うことで気概と覚悟を示しました。

新規事業寄りだった事業ドメインに関してもより水田の業務と親和性の高いマーケティングを中心に唄うようになったのもこの年末を経たくらいからだと思います。

株式会社JICU.pdf (saga-smart.jp)

2024年1月

(1)ARミライナビ基山プロジェクト授業スタート

いよいよ授業スタート。生徒も不安そうな顔してましたが、このころは僕らもワクワクと不安でいっぱいでした。

(2)徳永くんジョイン

ARミライナビ基山プロジェクトのPRや当社のプロジェクトをインターンで手伝ってくれる方を募集していた頃に、長崎大生の徳永くんとリモートで出会いました。

彼が当社を知ってくれたきっかけはNOTEの発信でした。今はARプロジェクトのPRの他、社内の体制構築プロジェクトにも協力してくれております。彼自身、佐賀で農業での起業を目指しており、当社としても応援していきたいと思っています。

(3)ARの体験授業およびpalan齋藤社長によるキャリアガイダンスの開催

齋藤さんに基山に来ていただき、ARの体験やエンジニアから起業した齋藤さんのキャリアガイダンスを東明館生徒向けに開催いただきました。グッと来る話の連続で、心が燃えました。

(4)StartupGatewaySAGA

この頃のアイデアはレベニューシェア(売上分配)を通して、人材側/企業側が双方でリスクとそれに応じたリターンを採り、Win-Winな関係を目指すプラットフォーム構想でした。ただ、強い信頼関係構築が求められるレベニューシェアをオンライン上のみでマッチングさせることが難しいという壁に直面。

そんな中で農家の千喜田さんが、「それ使ってみたい」と仰ってくださったこと、僕の周囲に農家からお金ではなく、食べ物を送ってくれ、それで生活していることが理想たと語ったフリーランスがいたことを思い出したこと。

これが3月に発表したジョブグルメ構想の大きなヒントとなりました。

2024年2月

(1)パートナー構築宣言に参加

フリーランスやパートナーとの共創発展を唄う企業として、当然参加しました。宣言した以上、これに則った当社らしい挑戦運用を続けて参ります。

(2)サポーティングカンパニーへの登録

県のイベントでご担当者と知り合ったことをきっかけに、佐賀県の企業として、県内企業のお力になりたく、登録させていただきました。

(3)ARミライナビ基山プロジェクト クラウドファンディング

はじめてクラウドファンディングに挑戦させていただきました。文章も画像も何度も何度も修正し、for-good様には親身に本当にお力添えをいただきました。

佐賀県基山町で高校生×ARによるミライのまちづくりを応援!|For Good|手数料0%のクラウドファンディング (for-good.net)

ARという実態のないリターンに対し、応援してもらえるのか?という不安がありましたが、1stGoalは無事達成。生徒の取組みに対し、温かいお言葉をかけてくださる方が沢山いらっしゃったことに感謝の気持ちでいっぱいです。

基山町に直近まで在住していた動画ディレクター中嶋さんの動画も中々カッコいいです。


(4)ARミライナビ基山プロジェクト 中間発表会

中間発表会を開催。生徒の作品が8割くらいできた頃で、高校生のアイデアの豊かさに本当に驚きました。

(5)StartupGatewaySAGA

ジョブグルメ構想をはじめて、メンターとして参加いただいた投資家の方にぶつけてみました。Jカーブを描けるような急成長が見込めるモデルではないかもしれないが、着目点等面白いし上手くいけば十分にマネタイズできる可能性があると仰っていただき、ようやく小さい光が見えてきました。昨年の福岡市のアクセラはなかなかうまくいかず、凄く悔しい思いもしましたが、何度も何度もピボットを繰り返していく中で、ブラッシュアップされていく感覚があります。今後もピボットは続くかもしれませんが、壊れない壁はないはず。平凡な僕に下を向いてる暇なんてありません。

2024年3月

(1)LINEオープンチャット

ARミライナビ基山プロジェクトのLINEチャットがLINEの地域と繋がるプロジェクトの公式ページに掲載されました。3月31日のプロジェクト終了後も皆で交流できるページとして運用するので、是非お気軽にご参加ください。

#オプチャで話そ 地域とつながるプロジェクト|LINEオープンチャット

(2)ARミライナビ基山プロジェクト成果発表会

町長にもご参加いただき、成果発表会を開催させていただきました。アンケートでも「聴衆を引き付けるプレゼンテーションがグッド!」「基山町の課題をチームごとに色々な視点で見つけ出していて、そんな課題もあったのかと気付かされました。」「店の構造を分かりやすくしたり、食品の大きさや量などが一目でわかることが出来る技術があることにびっくりした」等、それぞれの気づきや発見があったようで、本当によかったです。 しかしながら、発表会でもお伝えしましたが、作品が店舗に設置されるこれからが本番です。ARを通して来客増加や購買への貢献等に繋がるのか、データを取っていきながら検証し、探究学習の本当の成果を図っていきたいと思っています。

palan様側でも公開いただきました。

佐賀新聞はじめ地元のメディアが取り上げてくださりました。

(3)クラウドファンディング1stGoal達成

プロジェクトにかかった費用として、チラシやのぼりのデザイン/制作やプレスリリース等の初期費用30万円をなんとか達成できました。本当に基山町の皆様や応援してくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

(4)Saga Innovators Talk Live

StartupGatewaySAGAの集大成として登壇させていただきました。デッカイカメラに足が震え、緊張が画面越しから伝わっていたと言われますが、ライブ配信を見ていただいていた方からDMいただけたり、起業家の先輩と交流させていただいたり、本当にいい機会をいただけました。

ピッチ資料はこちらです。豊かさの物差しを豊かにする挑戦、もし良ければ一緒にやってみませんか?フリーランス/副業等での参画も大歓迎です。

https://www.canva.com/design/DAF9Xj2Fozo/rPRrobPIOzuohU4t61qajA/edit?utm_content=DAF9Xj2Fozo&utm_campaign=designshare&utm_medium=link2&utm_source=sharebutton

佐賀県様が登壇動画もご用意してくださりました。

(5)地方観光ARソリューション

ARミライナビ基山プロジェクトで得たARのナレッジやAI等による多言語対応、デジタルスタンプラリー等の機能による地方での回遊促進を目指したソリューションをpalanと共に展開します。

2024年4月1日にPRTimesのAprilDreamとしてリリース予定です。

(6)ARミライナビ基山振り返りライブ

本日2024年3月31日に振り返りライブイベントを行います。是非見に来てください。

今後について

(1)地方企業のアクセラレーターとして

中小企業診断士メンバーを中心に地方企業の伴走支援を行うチームを組成し、案件開発を行っています。マーケティングから、新規拡大の労力を生み出すためのDXを通した生産性向上まで、売上の拡大と体制構築を支援させていただきます。

(2)地方観光AR

商業施設や自治体へのアプローチや公募等への積極的な応募を進めていますが、まだまだ沢山ある芽を蒔きながら、ソリューションのアップデートとPMFに向けて検証を進めている状況です。VRグラスの浸透等、これから本格的に普及が進んでいくと思いますが、2024年の今はまだまだチャンス。是非、先行事例を一緒に作っていきましょう。

(3)ジョブグルメ

こちらも補助金等への応募と共にまずはミニマムでの検証を行って参ります。4月には農家/飲食店回りをしながら、案件の掘り起こしと要件定義。人材側の募集によるテストマーケティングを実施していきたいと思っています。

(4)体制強化

上記実証に関してはマンパワーの不足は否めず、フリーランス/社員等の募集を行って参ります。当社が掲げるのは、「誰といつ何をするか」について多様な選択肢を提示すること。正社員/フリーランス/副業問わず、ご興味あれば是非ご連絡ください。

(5)その他

公表前ですが、4月からフリーランスコミュニティのマーケティング講師として連続講義のスタート、6月頃には地方の中小企業向けの講座に登壇させていただく予定です。

最後に

だいぶ長くなりましたが、いかがでしたでしょうか?
僕にとっては人生で一番大変だけど、一番楽しい1年でした。
きっとこの言葉が来年も再来年も続くと信じています。

最後に、このままいけば、うまくいったかはともかく、4月18日に無事法人2年目に進級できそうですが、これも本当に多くの皆様に支えていただいたからに他なりません。

本当にありがとうございました。引き続き小さな佐賀県鳥栖市の企業を応援よろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?