岩崎貴行 Takayuki Iwasaki

journalist/writer/jazz/classical music/art …

岩崎貴行 Takayuki Iwasaki

journalist/writer/jazz/classical music/art & culture/literature 1979年生、ジャーナリスト/文筆/音楽(クラシック、ジャズ他)/芸術文化/ポップカルチャー/文学/埼玉/東京 tiwa.tak@gmail.com

最近の記事

文化人物録59(林真理子)

林真理子(作家、日本大学理事長) →林真理子さんとは色々な場でお会いしたことがある。ひとつは文学賞の授賞式やいわゆる文壇系の会合。僕が文芸などを担当していた時はよく姿をお見かけした。こうした作家や編集者との積極的な交流を通じ、林真理子という人気作家が生まれたのは間違いない。 もう一つはオペラ観劇。林さんはオペラに造詣が深く、公演にも頻繁に足を運んでいる。特に新国立劇場のオペラでは相当の確率で見かけていて、何度か席が隣だったこともある。オペラはギリシャ悲劇、神話、聖書などに基

    • 私的音楽アーカイブ94(フランクストロジャーほか)

      931.二階堂和美:にじみ 932.フランクストロジャー:FANTASTIC 933.ハワードマギー:DUSTY BLUE + THE CONNECTION 934.デュークピアソン:SWEET HONEY BEE 935.セシルテイラー:Looking Ahead! 936.チコハミルトン:CHICO HAMILTON QUINTET 937.デイブパイク:PIKE’S PEAK 938.ハーヴィーメイソン・トリオズ:with all my heart 939.デヴィッドニ

      • 文化人物録58(夢枕獏)

        夢枕獏(作家) →SF、ホラー、時代小説、伝奇小説など変幻自在に手がけるエンタメ系作家の代表格。特に有名なのは安倍晴明ブームを呼んだ「陰陽師」シリーズだが、とにかく多作で作風も毎回別人が書いているかの如く多彩さ。僕は夢枕さんのファンというわけではなかったが、お会いしてみて創作意欲のすさまじさに驚嘆した。まさに作家になるために生まれてきたような人である。 *インタビュー、「大江戸恐龍伝」について、想像力とは?(2013年11月) ・大江戸恐龍伝は長年温めてきた話です。ゴジ

        • 私的音楽アーカイブ93(二階堂和美ほか)

          921.ジャコパストリアス:THE GREEN LIGHT 922.キャノンボールアダレイ:FIDDLER ON THE ROOF 923.トミーフラナガン&ハンクジョーンズ:OUR DELIGHTS 924.デクスターゴードン:DOIN’ ALL LIGHT 925.アートブレイキー&ジャズメッセンジャーズ:3BLIND MICE 926.エリックドルフィー:Timespan 927.オバラインターナショナル:KOMEDA 928.グレースマーヤ:CLOSE TO YOU

        文化人物録59(林真理子)

          文化人物録57(大内孝夫)

          大内孝夫(名古屋芸術大学教授、音楽教室マネジメント論など) →メガバンク行員から武蔵野音大のキャリア推進担当職員に転身。音大生のキャリアや音楽教室の運営に関する著書などを多数発表し注目された。銀行で培った会計学や財務、経営学の知識を芸術文化にうまく落とし込んだ格好だが、こうした手法はこれまでにありそうでなく、大きな意味があった。個人的にも大変お世話になっている。著書に「「音大卒」は武器になる」「「ピアノ習ってます」は武器になる」「「音楽教室の経営」塾」など。 *音大生のキャ

          文化人物録57(大内孝夫)

          私的音楽アーカイブ92(スガシカオほか)

          911.カウントベイシー:THIS TIME BY BASIE! 912.クリフォードブラウン:CARAVAN 913.ソニースティット:STITT GOES LATIN 914.カーティスフラー:SOUL TROMBONE 915.スガシカオ:ALL SINGLES BEST 916.フリッパーズギター:three cheers for our side 917.ドンサルバドール:SALVADOR TRIO 918.70’s BEST 919.80’s BEST 920.サ

          私的音楽アーカイブ92(スガシカオほか)

          文化人物録56(小原孝)

          小原孝(ピアニスト、2015年) →ピアノの可能性や魅力を世間に伝え、愛好者の裾野を広げた功労者の一人だろう。NHK-FMの「弾き語りフォーユー」に代表されるように、老若男女がピアノを楽しめるよう工夫して音楽を届けるのが小原さんのスタイル。彼が紡ぎ出す音はいつも優しく親しみ深く、そして楽しげである。 特にクラシック音楽のファンにはクラシックの難曲や有名曲を中心に演奏するのが真のピアニストだと思っている人も多いだろうが、ピアニストと言っても、多種多様な生き方があるのである。

          文化人物録56(小原孝)

          私的音楽アーカイブ91(ラザールベルマンほか)

          901.チャールスミンガス:A MODERN JAZZ SYMPOSIUM OF MUSIC POETY 902.ローランドカーク:THE RETURN OF THE 5000 lb.MAN 903.チャールスミンガス:MINGUS MOVES 904.ラザールベルマン:LISZT:Anne’es de pelerinage(巡礼の年) 905.小澤征爾&村上春樹:「小澤征爾さんと音楽について話をする」で聴いたクラシック 906.ベベンコビッチオーケストラ:ワイワイワイ 90

          私的音楽アーカイブ91(ラザールベルマンほか)

          文化人物録55(川瀬賢太郎)

          川瀬賢太郎(指揮者、神奈川フィルハーモニー管弦楽団前常任指揮者、名古屋フィルハーモニー交響楽団音楽監督) →日本人指揮者として山田和樹さんの下の世代を代表する存在と言えば、間違いなく川瀬賢太郎さんだろう。2014年からは20代で神奈川フィルの常任指揮者に就任。22年まで8年間務めた。僕はちょうど川瀬さんの在任期間と重なっていたため多くの演奏を聴き、また直接話を聞く機会も多かったが、川瀬さんの指揮による音楽は楽団員も聴衆も、皆が楽しそうなのが印象的だった。指揮者として若いからと

          文化人物録55(川瀬賢太郎)

          私的音楽アーカイブ90(テオマセロほか)

          891.チャーリーパーカー:NORMAN GRANZ’ JAM SESSION 892.ウィントンケリー:COMIN’ IN THE BACK DOOR 893.タッドダメロン:FONTAINE BLEAU 894.ジョンコルトレーン&エリックドルフィー EUROPEAN IMPRESSION 895.テオマセロ:TEO MACERO WITH THE PRESTIGE JAZZ QUARTET 896.アルヘイグ:AL HAIG THE MODERN JAZZ SAX GI

          私的音楽アーカイブ90(テオマセロほか)

          文化人物録54(伊東豊雄)

          伊東豊雄(建築家) →日本を代表する建築家の一人であり、世界的にもその名は広く知られる。主な作品に「せんだいメディアテーク」「みんなの森 ぎふメディアコスモス」など。日本建築学会賞、ヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞、プリツカー建築賞など多数の賞を受賞。2011年、「伊東建築塾」を設立し、まちづくりや建築を考える場を提供。愛媛県今治市には伊東豊雄建築ミュージアムがある。 僕がお会いしたのは伊東さんにおける生涯最大作品のひとつとなった「台中国家歌劇院」(台湾)の完成披露時。非常

          文化人物録54(伊東豊雄)

          私的音楽アーカイブ89(バディデフランコほか)

          881.ローランドカーク&アルヒブラー:A MEETING OF THE TIMES 882.バディデフランコ:JAZZ TONES 883.フランクフォスター:BASIE IS OUR BOSS 884.クリフォードブラウンオールスターズ 885.ジャッキーマクリーン:CONSEQUENCE 886.デクスターゴードン:CLUB HOUSE 887.桑田佳祐:I LOVE YOU 888.ケニードーハム、ズートシムズなど: JAZZ COMMITTEE FOR LATIN

          私的音楽アーカイブ89(バディデフランコほか)

          文化人物録53(森悠子)

          森悠子(ヴァイオリニスト、長岡京室内アンサンブル音楽監督、2016年) →主にフランスを拠点にして欧州の著名オーケストラのメンバーとして幅広く活躍。日本では1997年に長岡京室内アンサンブルを設立した。変則的な配置など唯一無二のユニークな室内楽団として知られており、が一度聴いたら抜け出せない底なし沼のごとき魅力がある。 ・長岡京アンサンブルはプロとして立ち上がりましたが、基本は若手の育成機関ということです。上から目線ではなく、個性を発揮しながら若手を育てる。自由が第一の学校

          文化人物録53(森悠子)

          私的音楽アーカイブ88(ソニースティットほか)

          871.ジョンコルトレーン:EXPRESSION 872.ソニースティット:BROADWAY SOUL 873.チャーリーパーカー:NIGHT AND DAY 874.チャーリーパーカー:FIESTA 875.ソニースティット:SONNY STITT SWINGS THE MOST 876.エリックドルフィー:THE LATIN JAZZ QUINTET 877.アーマッドジャマル:AHEAD JAMAL’S ALHAMBRA 878.Mr.Children:祈り~涙の軌道

          私的音楽アーカイブ88(ソニースティットほか)

          文化人物録52(上岡敏之)

          上岡敏之(指揮者、2016年) →欧州で長年歌劇場やオーケストラ、音楽大学のポストを歴任するなど、現地で知名度の高い日本人指揮者の一人。ただ上岡さんの場合は小澤征爾や佐渡裕、大野和士のような華やかさは一切ない。まるで頑固な伝統芸能の職人のごとき地道な努力と作業を繰り返し、多くの実績を積み上げてきた人だ。日本では新日本フィルの音楽監督を務めたほか、読響などにも定期的に客演していて、僕も度々公演を聴いたことがある。万人受けはしない指揮者だろうが、こういう職人気質の指揮者はむしろ貴

          文化人物録52(上岡敏之)

          私的音楽アーカイブ87(ハワードマギーほか)

          861.ソニーロリンズ:ALFIE 862.ウェスモンゴメリー:CALIFORNIA DREAMING 863.ハワードマギー:THE RETURN OF HOWARD McGHEE 864.ブラッドメルドー:HIGH WAY RIDER 865.アートブレイキー&ジャズメッセンジャーズ:les liaisons dangereuses 1960(危険な関係) 866.ソニークリス:UP,UP AND AWAY 867.ブラッドメルドー:The Art of The Trio

          私的音楽アーカイブ87(ハワードマギーほか)