いたる | 外資系人事の独り言

外資系メーカーで人事部長をしてます。人材開発・組織開発を20年以上してきた中での発見、…

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外資系メーカーで人事部長をしてます。人材開発・組織開発を20年以上してきた中での発見、学び、技などを共有するためにnoteを始めました。人と組織に関して想うところを週一で書いてます。 私なりのアイディアや日頃思うところは無料、ワークショップができちゃうコンテンツは有料にしてます。

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  • 本を囲んだ語り部屋

    • 73本

    Xスペース「本を囲んだ語り部屋」の音声アーカイブ、まとめ記事、その他もろもろを載せていきます!! 毎週日曜日7:30-8:30 Xスペースで本を囲んで語り合っています コミュニティページはこちら https://twitter.com/i/communities/1497733671855407108

最近の記事

慣れること、馴染むこと

今週の月曜(2024年5月27日)から私の東京での新しい生活が始まりました。 5年続いた単身赴任が終わり、家族と同居の生活です。 最初の1週間が過ぎましたけれど、私にとってはとても大きな変化が起きていて、それらにどの様に対応してゆくのかが日々の課題になっており、ウィークデーはちょっと落ち着かない状態でした。 ようやく少し落ち着ける週末になったので、自分にとってどんな変化が起きているのか、その変化にはどの様な意味がありそうなのかについて考えてみることにします。 物理的環境の

    • 5年間の単身赴任で得たもの

      2019年の3月からなので、そう、私は単身赴任を5年続けてきました。 大阪での仕事がひと段落ついて大阪に居ないとできない仕事がほとんどなくなる一方、東京に行く機会が頻繁になったことを理由に私の単身赴任は終了します。 今週末(2024年5月下旬)で部屋を引き払って家族のいる東京に戻り、家族一緒の暮らしが再び戻ってくることになります。 一人暮らしは独身時代に何度も、何年もしているのですが、単身赴任というのは今回が初めてだったことに今更になって気づいています。 そのくらい、単なる

      • 5レベルリーダーシップ - 最も腑に落ちたリーダー成長論

        リーダーシップは旅のようなものだとよく言われます。 どんな人でも初めからリーダーとして完成していたわけではなく、いくつかの段階を経てリーダーとして成長してゆくものだというのは私自身の社会人経験としても、人事として数々のリーダーを見ている中でも実感します。 どのようにリーダーが成長してゆくのかについては、色々なモデルがありますけれど、その中で私が最も信頼しており、リーダーの成長について語るときに使うものにJohn Maxwellの5 Levels of Leadershipが

        • 意味ある社員サーベイのために考えたいこと

          社員がどのように感じながら組織に居るのかを知るために、「従業員意識調査」や「エンゲージメント・サーベイ」などと呼ばれる何らかの定期的な調査を行なっている企業は多いかと思います。 毎年行うことで前回を比べて良くなっていってるのかをみていたり、Great Place to Workのような外部団体によるサーベイに参加して他社とのベンチマークを行ったり。定期的に行っている企業はやることが当たり前になっている年中行事になっている場合もあるようです。 継続的に行う目的はいくつかある

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          断捨離を哲学的に考えてみた

          五年間の大阪での単身赴任がもうじき終わる私は、月末の引っ越しに向けてこの(2024年5月の)ゴールデン・ウィークは断捨離に集中することにしています。 単身赴任が終わると言うことは、一人暮らしを終えて家族のいる家庭に戻ると言うことになりますので、それによって要らなくなるものが結構あるのです。 一人暮らしを始める時は何かと物入りですし、スペースもあるので後から結構余計なものを買っていたりするものです。 一人暮らしのまま引っ越すときであっても、使ってないものとかを捨てるかどうかを

          断捨離を哲学的に考えてみた

          コミュニティと欲求階層論

          最近の私が大きな関心を持っていることの一つに「コミュニティ」があります。 オンラインで人と繋がることが人々の日常になってきた現代で、簡単に遠くの人と繋がれるがゆえに、共通の目的や趣味、嗜好のもとに人が集まってコミュニティを作り出している様子があちこちで観察できます。 この動きは、会社組織にも影響を少なからず影響を与えています。 一人一人が会社以外のコミュニティと繋がる様になってきたり、会社の中にコミュニティを置くことで社員同士の繋がりを強化しようとしていたり… そんな中で

          コミュニティと欲求階層論

          縁遠いものほど人生を変える、のかも

          私は今までの人生で様々なことを学んできました。 生活の中で自然に得られる振り返り中心の学びだけでなく、本を読んだり、自分からセミナーやスクールに出向いて行ったりという能動的な学びもかなり広範に、ジャンルによっては掘り下げた探究もしてきました。 そういった過去の学びが歳をとった今になって統合してゆくような感覚があることに最近気づいています。 何を学んでも一度聞いたことがあるように感じてしまったり、過去の学びと繋がって行ったり… それはそれで悪いことではないのかもしれませんが、

          縁遠いものほど人生を変える、のかも

          コミュニケーション・プロトコールとは

          会って話すしか方法がなかった原始時代から、道具や文字の発明、通信手段の発展に伴い、現代の私たちのコミュニケーションの仕方には実にたくさんの選択肢があります。 手紙、電話、eMail、チャット…などなど これを読んでいるあなたは、それらをどのように使い分けているでしょうか? 自分ではなんとなく使い分けてるつもりでも、誰かとやり取りをしてる中で、 「そんな急ぎでもないことで、わざわざ電話してこないで、メールで頂戴よ」 とか 「チャットでそう言うこと言ってこないで、メールでちゃん

          コミュニケーション・プロトコールとは

          モチベーションには三つある

          日曜朝のX(旧Twitter)スペース読書会で、以下の本を取り上げました。 上のリンクからどのような本であるのかの要約を読むことができます。 私はこの要約を読んだだけなのですが、モチベーションが上がるパターンについて沢山書かれている本のようで、自分がどんな時にモチベーションが上がるのかに気づくきっかけになるかもしれませんし、他者のモチベーションがどんな時に上がるのかを知ることもできるので、その意味で価値ある一冊ではないかなと思います。 読書会では、この本に書かれていること

          モチベーションには三つある

          ウェルビーイングの4領域と3階層

          ウェルビーイング(Well-Being)という言葉は、今やそこかしこで聞くようになってきましたね。 私も少し前に以下のnoteを書かせていただきました。 上のnoteでは働き方に焦点をあてて、仕事の詰め込み過ぎにならないように「ブレイク」「リチャージ」「セットアップ」の時間を取ることが必要なのではないかと提起しました。 しかし、それから4年ちょっとが経った今日この頃ではウェルビーイングが会社組織の中で論じられるようになり、働き方だけでなく社員のウェルビーイングをどのように

          ウェルビーイングの4領域と3階層

          インフォーマル・グループ再考

          私が人事の仕事について間もない頃、管理職研修のオブザーブなどを通じて知ったマネジメントの歴史に興味を持ち、自分でも色々と学びました。 会社組織というのものが歴史の中でどのように立ち上がり、産業革命を経て大量生産を行うようになったことでマネジメント理論として色々なものが現れ変遷してゆく様子を学ぶのは私にとってとても楽しい経験でした。 20世紀に入ってからのマネジメント理論は、フレデリック・テイラーの科学的管理法が大きく取り上げられてから人を機械のように見るようになる考え方(生

          インフォーマル・グループ再考

          「共に居る」ための問い

          「ねぇねぇ、○○のどこが好きなの?」 「その○○の何が好きなの?」 会話の中でよくある質問だと思います。それは趣味の話かもしれないし、旅行先のことかもしれないし、好きな人についての話かもしれません。 あなたは、そう聞かれてすぐに答えられるでしょうか? いやぁ、どこと言われてもなぁ… みたいに考え込んでしまうことってないでしょうか? この問い、よぉく考えると変な問いだし、場合によっては会話をミスリードしてしまいかねないなと私は思っています。 「どこ」とは何か? 「どこが

          「共に居る」ための問い

          「合理的配慮」って何だ?

          今年(2024年)の4月から改正「障害者差別解消法」が施行されるとのことなので、内容の理解のために説明会に参加してきました。 私も不勉強で知らなかったのですが、日本では障害者雇用促進法が1960年に制定されていたのに対して障害者差別解消法は2013年に公布されたとのことで、まだ10年そこそこの歴史しかありません。 しかしながら、今回の改正で大きく変わった、というか前進したと思われるのが、障がいを持っている人に対する「合理的配慮」が「努力義務」ではなく、行政機関や事業者にと

          「合理的配慮」って何だ?

          職場で「偉い」ってどう言うこと?

          少し前の話です。 clubhouseのルームで手を上げて発言の機会をもらった時に、モデレーターの人が私のプロフィール上の肩書きを指して、「偉い人ですね」とコメントしました。 私はそれに強烈な違和感、というか嫌悪感に近いものを感じました。 私の人事上の肩書きは「人事部長」ではありますが、それを指して「部長=偉い人」としたのでしょう。リスナーに対してステイタスが高い人が話そうとしているという注意喚起をするとともに、そういう人が話してるルーム(番組)なんだと価値を上げようとしてい

          職場で「偉い」ってどう言うこと?

          「食事」をファシリテートする

          親しい人やじっくり話してみたい人と一緒に食事に行くのが私は大好きです。 そういう状況になると自分から進んで店を選んで予約をしたりする傾向があるので、親しい友人の何人かは私のことを「隊長」と呼んでくれます。 食の場を探検する隊長、という意味みたいです。(笑) 私自身、美味しいものを食べに行くことは何よりの楽しみですが、それ以上に一緒に食事をとってくれる人が本当に美味しそうに食べているのをみたり、笑顔になったり、場合によっては感動したりするのをみる方が、より好きだったりします。

          「食事」をファシリテートする

          麻雀してて気づいたOJTの真髄

          学生時代にロクに勉強しないで麻雀ばっかりやってた私ですが、社会人になっては卓を囲むことはめっきり減ってしまいました。 やる人、できる人が周りにいなくなったということもあり、今では一年に一回もすることはなく、スマホのゲームなどもしなくなりました。 そんな私でしたが、先日対話について体験を通じて学びを深めるグループに参加している中で、たまたま全員麻雀のルールを知っていることが分かり、「それじゃあこのメンバーで麻雀やったらどんな感じになるのかやってみよう」ということになったのでし

          麻雀してて気づいたOJTの真髄