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希 望 3
タスカローラはカタストロフ
タスカローラはカタストロフ
呪いは夜の貨物列車
ながながなげいて眼の前をとおる
タスカローラはカタストロフ
タスカローラはカタストロフ
濁江(だみえ)の水もためにゆれ
僕の湖水もあやしくゆれ
タスカローラはカタストロフ
タスカローラはカタストロフ
地響きに耐える僕の足
足をささえた僕の心
タスカローラはカタストロフ
タスカローラはカタストロフ
そのもやもやの動揺のなかで
僕ははっきり赤い流星をみる
【自註】
タスカローラはカタストロフ------日本海溝大激震。君の身のまわりに深い眼をそそげ。なおこれ貨物列車の振動音。
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礒永秀雄は貨物列車と共に故郷へ帰って来たのでしょうか。超満員の復員列車は「カタストロフ」「カタストロフ」と響いたのでしょう。振動に体を揺られながら眼にしたのは沿線の焼け跡つづき。それは本当のカタストロフ。そしてさらに見えてきたものは-------。
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