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チェキカメラで日常的な写真の幅を広げられるのかどうか。という話

新年も自分なりに頑張っていこうと思います、あいりすです。

新年最初のnoteは機材について書いていくんですが、思えば去年も新年は機材について書いている気がします。

活動用にチェキを買ってみた。


「チェキ会って良いですよね」

ある活動で話し合いをした時、そういった意見が出ました。

その時は「良いですよね」とチェキという文化に対して共感はしつもも、その場で〝紙(フィルム)を消費する=コストが掛かる=コスト回収を前提に活動で運用するかどうか〟と想像してみましたが、結論として活動内で実現させるかについては消極的でした。

時は流れて、別のことがきっかけで日常的に使うカメラについてここ数ヵ月ほど考えることがありました。

と言っても大層な理由ではなく、ちょっとコンビニ行くぐらいでも持っていける気軽なカメラがあったら良いなー程度でしたが、ふとハイブリッドチェキという選択肢が浮かびました。

ハイブリッドチェキというモノの特徴は、基本はデジカメとして機能しつつ、チェキ本来の持ち味である即座にプリントして形にできることが可能なこと。
ぼくからすると最低限活動に使えつつ、日常的に使える可能性が高い。これは良いなと。

あくまで活動で使えるからという建前を胸に抱き、家電量販店の暖簾をくぐりました。
以前チェキ関連の供給が不安定と見たような記憶がありましたが、カメラもフィルムも在庫は十分にありそうです。

商品をレジに通し、店員さんへレジ袋を求めると「綺麗なのでこちらに入れますね」とロゴ入りの赤い紙袋に入れてくれたのが嬉しかったです。
ついでにポイントもたくさんくれたり、至れり尽くせり。ありがとうございます。

ハイブリッド型にも色々ラインナップがありますが、持ち歩く上で見た目がそれっぽいという理由もあってinstax mini evoを選びました。

セルフィミラーに自分が映る誤算。
その辺に生えてたオランダミミナグサっぽい草で隠したら、謎にかわいくなった
instax

機材の情報を追わない身ながらもこのevoの存在はnote含め事前に知り得ていたいので、チェキ買うぞってなってからめっちゃ気にはなってたんですよね。

最低限のカメラで撮る不便さが楽しい。


さて、このチェキというモノで早速撮影してみました。


買う前に使ってみたりはしていたのですが、いざ自分の所有物として使ってみると、カメラとして見れば〝ありとあらゆる発展途上を詰め込んだようなカメラ〟という印象を受けます。
簡単に言えば本格的なカメラではなく、本格的なトイカメラです。

機材のスペックについては公式サイトが分かりやすいと思います。

ざっくりまとめると、撮影は9割オート、基本性能では背景がボケないカメラです。
残りの1割はフィルターや露出補正、内蔵フラッシュを用いたフラッシュ撮影、恩恵があるのか分かりづらいマクロモードなどで微々たる調整ができるぐらいです。インターバル撮影や地味に顔検出機能もあったりします。
フィルターは100通りの表現を可能にすると謳われるぐらい色々できそうですが、それについてはまた別でまとめたいようと思います。

肝心のこのチェキが写し出す写真は、決してデータとして見てもプリントして見ても、万人が想像する鮮明で美しいモノと呼べるほどではないかもしれません。
その場で撮影+プリントしていくならこのぐらいで良いでしょうと言わんばかりのカメラです。


実際のところ、チェキはその場で撮影した写真や別の機材で撮影したデータを手軽にプリントすることを醍醐味とするモノに思います。
実際にプリントするフットワークも軽く、自分が選んだ写真がジワジワとチェキフィルムに浮かび上がってきて、なんかまた別のモノ作り感はあるんですよね。

じわじわ浮かび上がる大根
人生で二回目の干し大根は失敗に終わりました。ムラも出た。


レタッチもしてみる。

お遊びではありますが、どうせなのでレタッチとかもやってみます。
ぼくみたいな素人レベルだとうーんって唸ります。

入れない
これめっちゃ好き
だるまいっぱい
年末に撮る初詣
家族友人からやけに評判が良かった

大幅に動かすというより色を自分好みにするぐらいとかでしたが、頭の中に浮かんだのは『写ルンです』だったので途中からそれをイメージしました。

とはいえ、細かく深く追求は出来なさそうなのでそれっぽいプリセットを作ってみて当てはめるだけに留めています。
それが良くも悪くもサクサク写真を作れて面白いので、noteに載せるならこういうのにしようかなと。

写ルンですと言えば、ぼくからすると家族写真の象徴で、思えばプリントした現実の写真を楽しんだり感傷に浸ったりというのは写ルンです産の写真で通ってきたことです。

ある意味思い入れのある存在を基準にするとこのチェキはとても便利な写ルンですと頭の中で変化され、昨今のカメラを基準にすればとても不便なカメラだとしても使っていて楽しいです。
やること成すこと全部が発展途上に溢れてはいるけれど、それが返って愛くるしさすら覚えます。



使ってみるとカメラの機能は確かに色々と割り切ってはいますが、撮影しまくれて手軽にプリントという体験も得られるのはとても面白いです。
鮮明に記録や作品として残していけるような本来のカメラとはまた別の写真へのアプローチをしていくカメラと言えるでしょう。

『写真としてはデジタルめだけど、最終的にやることはアナログめ』というのがとてもどっち付かずのまま良さを残してて、使い心地は結構良いんですよね。

暫くチェキでも撮ってみることにします。

ということで、メインで使っているカメラと並行してこのチェキでも撮っていこうと思います。

正直、その場でプリントする部分を除いたこのカメラを日常的に使ってみると撮る上で考えることほぼ無いんですよね。
というか、考えるほど余裕のあるカメラではないような気がします。

鮮明なものにしたいなら最近のコンデジとかのほうが絶対に使い勝手は良いでしょう。
とはいえ、個人的にはこれを使ってると普段とは違って凝ってみようとか、オシャレな雰囲気を出そうって気持ちが勝手に薄まるので、等身大で自然とシャッター切れている感覚はあります。

色々な意味で軽いです、このカメラ。

〇筆者 / iris_7f(あいりす)
普段は千葉県を中心に、色んな活動にこっそり居ます。
メインは神社仏閣、そのほか自然や街の日常風景などいろいろ撮ります。
noteは基本的に週1回更新中。

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