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それでも共存するために

↑前回のつづき

地道に働いて快適に冬を越すアリ、無計画に生きて後悔するキリギリス、それを自業自得と突き放すアリ、誰も取り残さないSDGs、産休クッキーを配る人、それを不快に思う人、中国産アニメが嫌いなABEMA民。

いろいろな価値観がある。それによって衝突や不協和音、全体の不利益が生じる。いくら価値観が多様といっても自分から競合状態を望む人はいない。世界に混沌を求めるのは物語に登場する悪役たちくらいのものだ。

だから競合を解決するために様々な手段で価値観の統一が図られる。

話し合ったり、相手を論破したり、多数決で決めたり、暴力に訴えたり、命を奪ったりする。並べてみると話し合いが一番良さげに見えるが、それでも実際のところわだかまりゼロの決着は稀だと思う。

誰かが我慢している。自分が自分でいられない人がいる。多様な価値観が混在する状況ですべての人が我を通すことはできない。我慢する人がいなければ必ず衝突が起きて誰かを排除する流れになる。

同じ世界で共存する以上、これは避けようのないことに思われる。

だったら世界を分割すればいい。宇宙船地球号をもう一つ用意したり、SFのようにパラレルワールドを行き来することはできないが、ネット上でならそれほど難しくはない。

↓つづく