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人をけなしてはいけない

ご訪問ありがとうございます。
はじめです。

昨日よりちょっとだけ良い人になるための日本思想
今日のテーマは「人をけなしてはいけない」です。

鎌倉時代に北条重時という人がこんな言葉を残しています。

たはぶれなればとて、人の難をいふべからず。我はたはぶれとおもへども、人ははづかしきによりて、あやまちあるべし。たはぶれにも、人のうれしむ事をの給うべし。

北条重時 『極楽寺殿御消息』

たとえ冗談でも人をけなしてはいけない。自分は冗談のつもりでも言われた方は恥ずかしい思いをする。だから、言った方の過失である。どうせ言うなら人が喜ぶような冗談を言おう。

筆者による意訳

会食の場で自分にトークの順番が回ってきた時、話が上手なところを見せるために笑いを取りたくなりますよね。

そんな時、他人の欠点や、誰かの失敗談は笑いを取りやすい話題です。

しかし、他人をけなして笑いを取ることは褒められた行為ではありません。
むしろ、一笑い取ることと引き換えにあなたの評価は地に落ちます。

その場は皆笑っていても、後に残るのは「あの人は他人の悪口で笑いを取る人だ」という悪評です。

加えて、現代においてはSNSがあります。
オフラインの会話と違って、オンラインで放たれた言葉は永遠にネットの海をさまよい、誰かを傷つけ続けます。

冗談を言うときは、その冗談が誰かを傷つけないかどうか注意しましょう。
本当にトークが上手い人は、傷ではなく笑顔を増やす人だと思います。



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