飯塚直輝(世界を旅する英語教師)

12年間勤めた英語教員を辞め、風に吹かれるように世界を周り始めましたが、気がついたら各…

飯塚直輝(世界を旅する英語教師)

12年間勤めた英語教員を辞め、風に吹かれるように世界を周り始めましたが、気がついたら各国の学校に行き授業をやることになりました。

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

レバノンに住むシリア人の子どもたちに授業をしてきた

レバノンに住むシリア人の子どもたち 彼らに英語を2ヶ月教える機会がありました。この2ヶ月は僕が世界を回る中でも最も苦しく、でも充実した2ヶ月でした。この記事では、レバノンの現状、働き始めた時の学校の様子から2ヶ月後の変化、そして僕が行った英語の授業について書いていきます。レバノンの状況を説明しないと、「レバノンに住むシリア人にとって学びとは何か」という話が薄っぺらいものになってしまいますので、少し長くなりますがお付き合いください。 「1. レバノンの現状」では、現在のレバ

有料
1,000
    • 夏、帰国!お話会やりませんか?

      7月10日に帰国することになりました。そこから鎌学の野球の応援に行ったり、スタツアをやったりするのですが、9月2日まで日本に滞在する予定です。皆さん、この機会にぜひお会いしましょう!! 昨年もそうですが、せっかくならば世界一周の経験を、直接みなさんに共有させていただきたいと思い、お話会を企画してくれる人を募集します。講演費はいただきません。もし参加費を取る場合は、昨年同様、僕がお世話になった(これからなる)団体に寄付させていただきます。場所は、東京・神奈川・静岡であれば交通

      • カオハガン島ツアーで子どもたちが撮った写真(2024年カオハガン島ツアー)

        カオハガン島のスタツアでは、子どもたちのスマホを回収して、スマホなし生活を送ってもらった。「写真を撮りたい」という子には、使い捨てカメラの「写るんです」をオススメして、何人かは24枚しか撮れないし、現像してみないとどんな写真になっているかわからない未知のおもちゃをワクワクしながら使っていた。 そんで、撮れた写真がこんな感じ。エモすぎ、美しすぎ、センス良すぎ。写るんですってこんな素敵な写真撮れるんすか?これからも子どもたちには写るんですを持たせよう。 ちなみに最後の一枚はカ

        • 「カオハガン島に住みたい」(2024年カオハガン島ツアー)

          ※2024年4月2日に投稿した僕のSNSの記事を転載しています カオハガン島ツアーも最終日。毎日の朝陽や夕陽、星空、美味しいご飯、そして幸せそうな人々とお別れしなければいけないと悲しくなります。島滞在の4日間はあっという間でしたが、この中での子どもたちの変化は大きかったように思えます。 「〜すべき」から解放された子どもたちは最初、日本の生活の中では時間がなくてできなかったことを、時間を贅沢に使いながらしていたようでした。ぼーっとしたり、二度寝したり、海を飽きるまで眺めてい

        • 固定された記事

        レバノンに住むシリア人の子どもたちに授業をしてきた

        マガジン

        • 世界旅行記
          21本
        • 高校生哲学対話教室
          3本
        • エッセイ
          1本
        • ケニア旅行記
          7本

        記事

          感じるままに、思うままに (2024年カオハガン島ツアー)

          ※2024年3月末に公開した僕のSNS記事の転載です カオハガン島ツアーの特徴は、島の中では自分の思うままに過ごしていいこと。子どもたちは最初こそは不安だから一緒に行動をしたがるものの、時間が経つと、それぞれがやりたいこと、やりたくないことを心の中で感じながら、思い思いの時間を過ごす。絵を描く子、ハンモックに揺られたい子、バスケを島民とやる子、海洋生物を観察しまくる子。何をしてもいいし、何もしない自由もある。 それはこの島に住む人々と同じ。暑さのせいか日中は何もせずに寝て

          感じるままに、思うままに (2024年カオハガン島ツアー)

          カオハガン島ツアー2024始まりました

          ※2024年3月31日の僕のSNSの記事からの転載です フィリピンのカオハガン島ツアー。今年は中学2年生から高校2年生までの6名が参加してくれてました。 今回の旅が楽しみすぎて昨日よく寝れなかったひまり、昨年の夏にバングラツアーに行ったので余裕の真太、出発前日から興奮してグループLINEにメッセージしまくっていた暸と彼のお母さん。 子どもたちが飛行機の中で嬉しそうにカオハガン島やフィリピンの話をするのを聞いて、この旅を本当に楽しみにしていてくれたんだと嬉しくなる。と同時

          カオハガン島ツアー2024始まりました

          旅に奇跡やドラマが生まれる理由

          世界一周の旅を始めてから1年。あっという間に26カ国。 ところで最近思わぬところで、自分が影響を与えていることを各所で知ることになる。「飯塚先生の旅の様子をインスタで見て僕も旅をしたくなりました」「今一番憧れているのはNao先生の生き方です」とか、高校生のみんな、正気ですか? まあ、ありがたいけどね、そんなこと言ってもらえると照れてしまうよ。ちょっと襟を正して、しっかりしないといけないと思いながらも、今日はラオスのデット島で、昼飯食べて、昼寝して、夕方に起きてメコン川で泳

          旅に奇跡やドラマが生まれる理由

          みんな我が道を行くポーランド家族

          ポーランドの家庭、というか、このホストファミリーが特殊なのかもしれないけれど、楽しい。 ホストファザーは元シェフだったのに、農場を購入し「緑の休暇村」的な施設を運営し、多くの子どもたちを受け入れている。お母さんはエンジニアだったのに、外で自由に仕事をしたいという想いに駆られ、この場所でバイトで働き始め、結婚に至った。家、道、池、全てのものを一から作り、可愛い子どもたちやペットに囲まれて楽しそうに生きている。 ポーランドの子どもたちは14歳で自分の専門性を決め、15才からは

          みんな我が道を行くポーランド家族

          肉!油!ビール!ポーランド

          ホームステイをすると、その国の文化が分かるというが、お世話になっているポーランドの家庭がかなり面白い。 クラクフからバスで7時間をかけてトルンという街に来た。朝8時前にホームステイでお世話になる家に到着して、朝ごはんをご馳走になる。 子ども向けの自然学校を営むご家庭ということで、ホストファザーが施設の整備、動物の世話、パン作りやソーセージ作りなど何でも行ってしまう。今回は彼の仕事を手伝いすることで、宿とご飯を提供してもらう。 朝飯はそんなお父さんの手作りのライ麦パン。も

          肉!油!ビール!ポーランド

          雲行きが怪しいポーランドでホームステイ

          ポーランドでホームステイの開始です。ポーランドはドイツやロシアからの支配に長年苦しんでいた国。第二次世界大戦前はユダヤ人にとって優しい国でもあったために、結果的に多くのユダヤ人ゲットーやアウシュビッツ収容所などの絶滅収容所ができてしまった国でもあります。優しかった故に、アウシュビッツの悪いイメージがついてしまい、気の毒な国とも言えます。いざ訪れてみたら、イメージ通り、雨で暗い(笑) 現在は、ロシアの戦火から逃げるウクライナ人が最初にたどり着く国であり、ウクライナ人に対しての

          雲行きが怪しいポーランドでホームステイ

          オーストリア人が薬局代わりに利用する薬草屋 Kottas がすごかった!!

          スロベニアでホームステイ先の男の子から咳風をもらってしまい、オーストリアについてから扁桃腺が腫れ出した。僕は鼻詰まり、睡眠時の口呼吸、扁桃炎の流れでいつも風邪をひく。インドで知った鼻うがいは効果抜群だが、やっぱり一度喉が腫れると熱も出てしまう。困ったぞ。 そんな中オーストリアで訪れたのがウィーンにあるKottasだった。ここは薬草、ハーブティーのお店で、店内には茶葉やアロマオイルが並ぶ。聞けば、このお店の品物は嗜好品ではなく、薬としてオーストラリア人に認識されているらしい。

          オーストリア人が薬局代わりに利用する薬草屋 Kottas がすごかった!!

          飯塚直輝の「しごと」について

          こんにちは、世界を旅する英語教師の飯塚直輝です。 教育を通して、子どもたちを世界とつなげることが僕のしごとです。また、教育活動を通して得た知見を文章や講演にすることもしています。 僕が世界一周を始めたのが2023年3月。世界の街を歩く「街ブラ授業」を始め、大好きな場所に日本の子どもたちを連れていくスタディーツアーを始め、日本の学校など向けにオンライン授業も始めました。 色々とやるうちに、「飯塚先生は何をやっている人なの?」という声が届くようになったので、この記事で僕が大

          飯塚直輝の「しごと」について

          12年ぶりの再会

          嬉しかったことがあった。初めて担任をした頃の生徒から急に連絡が来たのだ。写真が添えられていた。一人は僕の生徒で、もう一人はオーストラリア人の生徒。 ふたりが出会ったのは、12年前で僕が生徒をオーストラリア研修に連れて行った時。彼らは研修中のバディーだった。当時勤務していた学校の海外研修は、現地校の生徒の家にホームステイをしながら学校に通い、英語を学ぶ形で実施していた。 日本人の生徒にとっては、初めてのホームステイなので、緊張するし、馴染めないこともある。でも、同年代の生徒

          世界一周中の英語教師が教える 海外旅行を安く、充実したものにする方法(2)

          こんにちは。世界を旅する英語教師、飯塚直輝です。僕が世界を回り始めて約1年となります。今回は僕が世界一周を、どのようにに安く、充実したものにしてきたかお伝えします。海外旅行に行きたいけれど、円安で躊躇してしまう人、お金がない学生さん、そして何よりも地元にどっぷり浸かって旅をしたい人におすすめの記事の第2弾です。 第1弾で紹介した Workawayは、働く代わりにベッドと食事をもらえるgive and takeのようなプラットフォームでした。 旅といえば観光なのかもしれませ

          世界一周中の英語教師が教える 海外旅行を安く、充実したものにする方法(2)

          36歳の男がスロベニアでホームステイしてみた

          「あんなとこ、普通誰も行かないわよ」 ホームステイ生活が始まりました。スロベニアでは運良くホームステイ先が見つかったのですが、首都Ljubljanaからバスで4時間半かかる場所ということに気がつき、困っていると「車を借りればいいのでは?」という危険なアイデアが。 よく考えれば国際免許を取ったのに、約一年使わずに旅行を続けてしまったのです。「もったいないから車で行こう!」と決めたものの、初めての左ハンドルの運転。高速はずっと左側でのんびり走り続けていて地元の車に煽られるし、

          36歳の男がスロベニアでホームステイしてみた

          世界一周中の英語教師が教える 海外旅行を安く、充実したものにする方法(1)

          こんにちは。世界を旅する英語教師、飯塚直輝です。僕が世界を回り始めて約1年となります。今回は僕が世界一周を、どのようにに安く、充実したものにしてきたかお伝えします。海外旅行に行きたいけれど、円安で躊躇してしまう人、お金がない学生さん、そして何よりも地元にどっぷり浸かって旅をしたい人におすすめの記事です。 僕の旅の特徴としては、その国の人たちと共に同じ時間を過ごし、共に同じものを食べ、同じような場所で寝泊まりすることです。僕の場合は、英語教師として ①世界の学校や孤児院を訪

          世界一周中の英語教師が教える 海外旅行を安く、充実したものにする方法(1)