ところ変われば
皆さん、こんにちは。
一人忘れていませんか?ということで、田畑と共同代表を務めております、中井です!みんな元気ー?
さて2021年もわずかとなりました。どんな一年でしたか?
僕は、昨年から西粟倉を離れ、百森の兄弟会社?である造林専門会社GREEN FORESTERSを創業し、今年は4月からほぼ毎日栃木県北の那須塩原や大田原で活動してきました。
そんな中で、西粟倉との山や林業の違いもたくさん目にしてきましたので、その一端を紹介します!
主伐も多い
西粟倉では、劣勢木間伐を主体とした中規模サイズの林業ですが、こちらは使う重機も一回り大きく、東京ドームと同サイズ(4〜5ha)の主伐現場もザラですし、10haなんて現場もあります。
そうした林業の違いの背景には、気温や降水量が適当で雪害も少ないためスギの成長がよいことや、他地域に比べると比較的なだらかな地形が多いことから木材が搬出しやすいこと、また、国産材利用量トップクラスの製材所があることなどがあるかと思います。
遠くまで見通せて風が抜けるので現場はとっても気持ちいいです!
シカが少ない
シカやイノシシなどは植林した苗木を食べてしまうので、林業者の大敵です。
しかし、僕らが活動している特に栃木と茨城と福島の県境にまたがる八溝山系ではシカがまだ少ないので、柵をたてたりする獣害対策が不要です。
西粟倉では獣害に悩まされてるので、これは本当に再造林していく上で大きい!
ただ、日光や高原山系ではどんどん増えているので、きっとやってくるのも時間の問題かもしれません。
わりと天然林もある
西粟倉は85%を超える杉やヒノキの人工林ですが、こちら栃木では林業が盛んな那珂川町でも60%程度なので、いかに西粟倉の人工林率が高いかをひしひしと感じます。
獣害もそこまでない場所もあり、周囲から飛んできたり潜在的に埋まっていた種子が発芽した広葉樹の実生を丁寧に残して周りの草を刈ってやれば立派な広葉樹林も成立させられるのではないかと感じてます。
ただ、現在伐採が進んでいるエリアはアクセスも良く引き続き木材の搬出も盛んにできそうなので、基本はスギを植えつつ、尾根や谷筋などを広葉樹林化するなどできると良いのかもしれません。
終わりに
同じ林業といえど、地域が違えば施業の方法が変わり、使う重機が変わり、木材の用途も変わり、森づくりの手法もがっつり変わり、引いては事業モデルも変わるということをすごく感じた一年でした。
その結果、地域が違うことで日々やってることは全然違いますが、百森もGREEN FORESTERSも同じ「森づくり」をしていると思っています。こんな最高の仕事に携われることに感謝しつつ、来年もまたなんとか乗り越えていければいいな!
百森のみなさん、あんまり会えずじまいだったけど今年も本当にお疲れさまでした!
また、村内関係先の皆様、きちんとご挨拶もできず大変申し訳ありません。今年も大変お世話になりました。いつも本当にありがとうございます!
皆さん、良いお年を!
(中井照大郎)
この記事は、百森 Advent Calendar 2021の26日目です!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?