はんはら

日記/対岸の見えない海原を漕ぎ続ける

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日記/対岸の見えない海原を漕ぎ続ける

最近の記事

2024年5月26日

体に鞭を打って信仰を守るというのを今日はさぼることにした。仕事や体調不良でもなんでもなく、ただ何となく教会に行かないという選択をしたのは本当に久しぶりである。逆に、これまでほとんど休むことなく教会に通っていたのだと今日知って、ちょっとびっくりする。 約1年半前、祖父が亡くなったことがきっかけで再び毎週教会に通うようになった。それまでもちょこちょこ思い出した時に教会に通ってはいたが、東京に来てからはここという教会は決めずに、適当にふらふらいろんな教会に行っていた。主には、教会

    • 2024年5月16日

      朝から殺気立っている。目に映るものすべてを破壊したい衝動をどうすればいいかわからない。得体のしれない怒りの処理の仕方がわからないので、ひとまず熱いコーヒーを流し込もうとカフェに向かう。おなかに何も入れていないのでいきなりブラックはまずいかなと思い、ソイラテとサンドイッチをテイクアウトする。店員の手際がすこぶる悪い。豆乳の蓋についた小さなシールを悠長に剥がしているのを見て、いつまで剝がしてんねんと若干いらいらする。はたから見るとそれをただ立って眺めているだけなので、きっと殺気は

      • 2024年5月8日

        吐き気がする。3月初旬からずっと気持ち悪い状態が続いている。日常生活に支障をきたすような症状ではないが、胃が常に不穏なのでかなり不快である。いつになったら不快じゃない自分に戻れるのだろうか。困った。 原因として思い当たることがあるならば、ここ数ヵ月のメンタリティである。一切包み隠さずに書くと、毎日が心底つまらない。ああ、ついに言ってしまった。恵まれた環境にいるくせになんて贅沢なことを言っているんだろうという罪悪感から、つまらないと感じていることには蓋をしていた。でも本当につ

        • 2024年5月6日

          5ヶ月ぶりに実家に帰った。実家がすっかり遠くなってしまった。家族と過ごしていると、誰かと一緒に過ごしている安心感と、一人の自由がない窮屈さの間で何ともいえない気持ちになる。 今回の帰省でやりたいことのひとつだった、とある喫茶に行く。喫茶店ではなく「喫茶」。確かにお店ではあるのだが、丁寧に淹れられたお茶を飲んで、季節の自然のものをただ味わう場と言いたくなってしまう。とにかく独特の磁場が魅力的な場所。1年か2年ぶりに訪ねた。 その喫茶は高校生の頃から事あるごとに通い続けてきた

        2024年5月26日

          小休止:日記を見せようと思い立った日のこと

          日記をつけるという習慣が続いたためしがなかったが、「書こう」と意識してつけ始めてから3年以上が過ぎた。日記をつけ始めたときは、いつか広く公開できる何かを書くことを目指していた。しかし、不特定の誰かを意識すると、本当は書きたい言葉がどうしても書けない。そこで、自分がただ楽しむためだけに、自分に向けて日記を書くという行為を続けてきた。そうするうちに、いつか誰かに見せるという野望はどうでもよくなり、綴るという自己解放に心地よく身を委ねるようになった。 それが、とある朝起きたときに

          小休止:日記を見せようと思い立った日のこと

          2024年5月5日

          この連休はずっと会いたかった人に会う。私よりも先に約80年この世をサバイブしてきた人。何年ぶりかもわからないぐらい久しぶりの再会。私もその人もすっかり変わっただろうという緊張を胸に、数週間前にした約束の日になった。 今回会う前に、東京で彼女からの贈り物を受け取っていた。5月1日。食べ物かなと思って住所欄に書かれた内容物を見ると「陶器」と書かれていた。なんと。食器かなにかだろうか。とてもうれしい。いつまでも残るものをもらうというのはこんなにうれしいことだったっけ。袋をあけると

          2024年5月5日

          2024年4月28日

          朝6時半に自然と目が覚める。立ち上がると足の筋肉が張っている。昨夜川沿いと公園沿いを1時間歩き、クラブでゆらゆら体を揺らしただけの1時間半が痛い。たばことアルコールと誰かの香水の香りが入り混じった束の間の夜が夢ではなかったと朝から知る。 日曜日なので教会に行く準備をする。朝ごはんを食べる時間にしては早すぎるので、ヨガをしてからラジオをつけて、図書館から借りてきた本を読む。今の家に引っ越してきてから、もっと寝ていたくても7時前にはどうしても目が覚めてしまう。車道の騒音が一番の

          2024年4月28日

          2024年4月24日

          今日、自分のオフィスができた。指導教授に相談をして、教授の研究室の一角にあるデスクを使わせてもらえることになったのだ。 デスクの上に山積みになっている書類や書籍を片付ける。いつから溜まっているのかわからない埃が舞う。いつのもので、なんのためのものかもわからないあれこれをすべてどかしたら、デスクは小さくなっていた。デスクというよりもテーブル。思ったよりも小さなテーブルだった。しかも、同じテーブルを2つ合わせていたなんて知らなかった。色がアイボリーだったことも知らなかった。水で

          2024年4月24日

          2024年4月21日

          友人に会いに遠出をしたついでに、その近くに以前から行きたいスポットがあったので1泊した。友達と会ったエリアや行きたいスポットにはちょうどいい宿がない。そこで、宿のためだけに電車に乗ってまちを移動する。 久々にゲストハウスに泊まる。しかもドミトリー。最後にドミトリーに泊ったのは6年前ぐらい。ぎりぎり20代前半だったころである。ゲストハウスのあるまちはそれなりの歴史があるからか、こじんまりとして落ち着いた雰囲気である。お店の明かりが灯るしずかな夜の商店街を通り抜け、まばらに住

          2024年4月21日

          2024年4月20日

          2か月前に友人と会う約束をした日。会って何か特別なことをするわけではない。ただ会うために数か月後を見据えた約束をする。それは、数か月後も私たちの関係は変わっていないだろうという信頼の上に成り立つ約束である。 他者との関係は変わりゆく。誰かと出会うたびに新しくときめき、想像もしなかった展開に生きた心地がした。誰かと離れていくたびに傷ついたり、諦めたり、寂しくなったりした。20代以降の人間関係は、必ずふとしたタイミングで私に揺らぎを与えてきた。それは他者との関係そのものを再考

          2024年4月20日

          2024年4月18日

          体重が1.5キロも増えていた。3月からじわじわ体重が増えているなとやや気にしてはいたのだが、久々の数字を見て朝からがっくりする。毎日運動しているのに痩せないのは、ここずっと食欲旺盛で炭水化物を遠慮せずに食べているのもあるが、なかなか疲労がとれないことが一番の原因ではないか。朝から体がずっしりと重く、睡眠の質もあまりよくない。 とはいえ、これからの人生どうしたらええんや…と絶望していた先週とは大違いで、心はすっかり元気である。今週は数少ない友人たちと会う機会が多く、それがよか

          2024年4月18日

          2024年4月13日

          土曜日だが急ぎ対応しておかなければならない仕事があり、バスに乗って職場に向かう。無事に仕事を終わらせ、ついでに個人的な作業を始める。が、なかなか集中力がでないので、諦めて遊ぶことにした。 何をしようかなとネットであれこれ検索してみる。職場近くのミニシアターでタジキスタンの映画を上映している。画面上の美しいキービジュアルを眺める。馴染みない世界を下敷きに詩的な台詞の応酬があり、滲む印象からコンテクストを汲み取ることを要求される作品なのかなと想像する。そんな体力はないなあと今日

          2024年4月13日

          2024年4月12日

          酢の物が大好きで、野菜が余るとよく酢漬けにする。サラダもバルサミコ酢やワインビネガーを使ったお手製の即席ドレッシングで食べることが多い。そのことを友人に話すと、「なんかおしゃれなもの食べてるね」と言われたが、とにかく色んな種類の酸っぱい液体で野菜が食べたいだけである。 この前はサラダ用に買った大根の頭が余ったので、薄くスライスし米酢ときび砂糖と塩を混ぜた液に漬け込んだ。(肝心のサラダはレモン汁を使ったドレッシングを作って食べた) その次の日、夜ご飯につくるメニューを決めて

          2024年4月12日

          2024年4月10日

          朝7時に起きて、燃えるごみを捨てる。月水金が燃えるごみ、火曜日だけ資源ごみ。月に2回、燃やさないごみを出す。 私はどうやらこれまでごみ出しルールがゆるい場所でしか暮らしたことがなかったらしい。今回の住み家ではじめて、決められた曜日に決められたごみを捨てるという生活を始めた。 はじめて一人暮らしを始めた韓国でも、日本での寮生活でも、建物内に大きなごみ置き場がありいつでも捨てていいことになっていた。5年間で3回引っ越した韓国では、今はわからないが、ごみ出しのルールがあるようで

          2024年4月10日

          2024年4月9日

          4月も3分の1が過ぎようとしている。進捗のない日々に若干の焦りを覚え始める。心踊る出来事がない。人生が停滞し始めている。 7月まで有給がとれないことを知る。どうせ1年の命、有給はあってもなくても一緒だと思っていたが、いざ3ヶ月もまとまった休みがないと知ると、祝日がいかに貴重かが身に染みる。直近の大型連休はGWだが、なにも計画はない。 社会人の貴重な休みを無駄にしてはならない!と急いで国内の旅先を探すが、案の定どこも高くてピンと来るところもない。調べるうちに、この時期にわざ

          2024年4月9日

          2024年4月7日

          4月第1週目の日曜日。教会では聖餐式が執り行われる。 昨日から異様な眠気に襲われている。6時間も昼寝したにもかかわらず、22時には眠くなってしまい、今朝は8時に起きた。朝ごはんにブルーベリーのベーグルと豆乳とリンゴを食べる。教会に行くまで時間が余ったので、掃除や皿洗いをしたり、コーヒーを飲んだり、この日記を軽く書く。 日中は外で作業をしようとパソコンを持って出かけるつもりだった。しかし、作業する日曜日が急に嫌になり、結局本だけを持って出る。諸々は明日やろう。平日はパソコン

          2024年4月7日