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「自分は脇役。主役はあなた。」の続き(その1)。

 2020年6月8日に投稿した「自分は脇役。主役はあなた。」のその後のリポートです。もし読んでいない方はこちらを読んでいただいてからの方がひょっとしたら面白いかもしれません。それぞれの挑戦がうまくいったのか、いかなかったのか。これから少しづつここで報告していこうと思います。

 自粛期間が終わり、6月中旬ぐらいからは毎日のように仕事の撮影や問い合わせが戻ってきました。ただ、コロナ自粛前と後ではひとつ違うことがあります。平岩享、個人の撮影仕事だけでなく、その合間にいくつかの「自分は脇役。主役はあなた。」プロジェクトも進んでいます。

 まず、ダンサーさんのプロモーションビデオ撮影とポートレート撮影は3日間に分けて撮影をしました。今回の僕の役割は写真撮影とドローン撮影、そして動画のディレクションをすることでした。動画を撮影する時は僕の相棒が動画撮影を担当。僕は彼が撮った映像を見て、カメラ側の撮り方や動き出しのタイミング、ダンサーさんにも動きや感情表現の指示をする役割でした。撮影の途中からみんなが「監督」と僕のことを呼びはじめました。「え?僕が?」って言ったら「やってること監督じゃなないですか。」と言われました。いつも一人でやっていることを別の人に指示しているだけなので、特別新しいことをやっているつもりはなかったのですが、結果として僕の新しいチャレンジになっていました。面白いものです。いまは編集作業中ですが、これがどういう作品になるか楽しみで仕方がありません。動画が出来たらまたここで発表しますね。

 下の写真はその時に僕が撮影したものです(ダンサー・女優 引間文佳さん https://www.fmg.jp/profile/ayaka_hikima.html)。

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そして僕の誕生日の日に撮影させてもらった俳優さんの話も少し続きがあります。僕は7年前から毎年6月に「平岩写真館」というイベントをやっています。僕が仕事で知り合った方や昔からの友達の家族写真をスタジオや公園に集まっていただき撮影するというイベントです。もともと39歳の誕生日(39=サンキュー=感謝!)に普段お世話になっている方達への僕からの感謝の気持ちとして写真を撮影してプレゼントするという1回限りのイベントのつもりだったのですが、「またやって欲しい」という声をたくさんいただいたので、毎年のイベントになりました。家族写真って写真の本質であり、どれだけ年月が経ってもその価値は変わらない素晴らしい表現だと思うのです。

 俳優さんの話に戻します。今年の僕の誕生日に撮影した写真をご本人とマネージャーさんがすごく喜んでくれたのです。僕からすればお金をもらって、こんなに喜んでいただけるなんて、なんて幸せなことだろう!と思ったのですが、「あれ?これって、平岩写真館で撮影した時のみなさんの声と一緒だな。」と気が付きました。だから、その俳優さんに「もし、お仲間の俳優さんの中に、宣伝用のポートレート写真を僕に撮ってほしい人がいたらぜひご紹介ください!」とお願いしました。「平岩写真館」の第2章はこれから何者かになろうとしている役者さんにも微力ながら役立てるかもしれないというチャレンジが小さくスタートしました。これを読んで、興味を持った役者さんやマネージャーさんがいましたら、ぜひご連絡お待ちしております(笑)。撮影料は思っているほど高くないです(笑)。

 そしてモデルを目指す女性の挑戦も進んでおります。3回の練習撮影を経て、カメラマン2人(独立したばかりの女性と僕)、ヘアメイク、スタイリスト(友達のスタイリストさんのお弟子さん)を集めて、万を持してのスタジオ撮影です。みんな僕より10歳以上若い人ばかりです。限られた時間内で合計11種類の衣装に着替えて、ヘアやメイクも変化させながら、交互に2人のカメラマンが分刻みのスケジュールで撮影、ライトや背景のセットチェンジをするというスケジュールをつくりました。自分でそのスケジュールを組んでおきながら、もし仕事でだれかがこんなスケジュールを組んだら確実にクレームするくらいの鬼スケジュールでした。全体の進行管理とクリエイティブを同時にしなければいけないため、久しぶりに撮影でテンパりました(笑)。どんな大変な撮影でも、こんなにいっぱいいっぱいになることはなかなかないのに、「ここでテンパるか自分!」と自分で自分にツッコミを入れながらの撮影でした。

 しかしそんなハードスケジュールの中、4人の若い女の子たちが楽しそうに撮影している風景を見て(トップの写真)、すごい幸せな気持ちになりました。ここで頑張っているみんながそれぞれ主役だなって思いました。みんながこれからどんな人生を歩んでいくのかはわからないけれど、あのとんでもない撮影スケジュールを組んだ僕と一緒に撮影したこの日のことをいつか思い出して笑ってくれたら最高だなって思いました。

 それぞれ、まだはじまったばかりです。これからどんな展開になっていくのか自分が一番ワクワクしております。


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