春ギター #毎週ショートショートnote
春は花びら
穏やかな風と笑い声が舞う
深夜に仲間が集っては、ハードケースの上でよく宴会されたっけ
夏は湿気と海岸の砂
夜でもまだ熱のこもったアスファルト、Tシャツ越しに伝わる汗
風が吹くと穴を覆いたくなるけど、砂浜の寝心地はなかなかよかったな
秋は落ち葉と時々虫
少し乾き始めたこの頃は、音もよく体をまわる
人の心も乾くのか、お前の歌に足を止める人も多くなったよな
そして圧倒的に出番が少なくなる冬 寒がりなお前はよくサボる
地面に置かれた帽子、投げ入れられた小銭
缶コーヒ