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ミステリー小説『大正スピカ』

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透視と占いの対比や神職と政府の表裏をテーマに構成したミステリー小説です。 過去に出会った霊能者さんたちから聞いた話をもとに、私たちでは知り得ない世界の仕組みを盛り込んだ物語です。… もっと読む
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記事一覧

大正スピカ-白昼夜の鏡像-|あとがき|鏡珠星

この度は、長きに渡り、『大正スピカ ー白昼夜の鏡像ー』を読みに来ていただき、誠にありがと…

早坂 渚 🌈
3週間前
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大正スピカ-白昼夜の鏡像-|最終話|王座

國弘によって、八咫烏と天皇家の人間が集められ、会議が開かれた。 その中には、鈴子、周、駿…

早坂 渚 🌈
3週間前
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大正スピカ-白昼夜の鏡像-|第19話|反逆

「お前が、神岡正篤か。先を読む天才と呼ばれるだけのことはある」 正篤は、中国へ渡り、一人…

早坂 渚 🌈
4週間前
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大正スピカ-白昼夜の鏡像-|第18話|疑念

京都の街を映し出す八咫鏡。 八咫鏡によって映し出された地下の世界。 地上と変わらない世界…

早坂 渚 🌈
1か月前
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大正スピカ-白昼夜の鏡像-|第17話|対面

正篤についていくため、八咫烏となった國弘は、彼との関係を断つ決断をしていた。 衣織にとっ…

早坂 渚 🌈
1か月前
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大正スピカ-白昼夜の鏡像-|第16話|略奪

宮内庁より、政府に緊急指令が出された。 「本日、宮内庁より、京都御所から半径1km圏内に緊…

早坂 渚 🌈
1か月前
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大正スピカ-白昼夜の鏡像-|第15話|代償

散楽を演じながら、扇を使い、京都御所の中庭で舞を踊る天皇。 猿の面を被り、自分が舞う姿を宮女たちに披露している。 囃子が鳴ると、天皇は、猿の格好に早替わりし、猿真似を披露し始めた。 その姿を見て、宮女たちは拍手をし、笑っている。 「のう、そんなしかめっ面をして見てないで、お主も踊らぬか?」 高笑いしながら話す天皇を険しい表情で見ていたのは、正篤だった。 そんな正篤のことを気にも留めず、天皇は、弓を手に取ると、猿の格好で十二の的目掛けて矢を放った。 「見よ! 我は

大正スピカ-白昼夜の鏡像-|第14話|一夜

地下では、異変が起きていた。 「澄子様、大変です!」 「分かっておる! これほどの歪み、…

早坂 渚 🌈
1か月前
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大正スピカ-白昼夜の鏡像-|第12話|龍脈

駿河は、地下へ伸びる梯子を下りていく。 しばらく下りると、途中で梯子が切れていた。 よく…

早坂 渚 🌈
1か月前
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大正スピカ-白昼夜の鏡像-|第11話|神具

古文書にも、金色とは書かれていなかった。 にも関わらず、周はそう答えた。 「……そうか……

早坂 渚 🌈
1か月前
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大正スピカ-白昼夜の鏡像-|第10話|術儀

「失礼いたします。大烏の御三方がお見えになりました」 駿河は、3人の男を連れて、赤い絨毯…

早坂 渚 🌈
1か月前
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大正スピカ-白昼夜の鏡像-|第9話|幻鏡

山に建てられた、ひっそりと佇む、古びた山小屋。 屋根の四隅に、鳥・鼬・蛇・亀が紐で吊るさ…

早坂 渚 🌈
1か月前
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大正スピカ-白昼夜の鏡像-|第8話|再会

「大丈夫?」 「大丈夫。ありがとう、助けてくれて」 衣織は、耳に手を当てながら、國弘に礼…

早坂 渚 🌈
1か月前
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大正スピカ-白昼夜の鏡像-|第7話|透視

「儀式の日程が決まりましたので、ご報告させていただきます」 駿河は、正篤のもとへ、ある報告に来ていた。 「3ヶ月後に招集か。仕方あるまい。遠方から来るとなると、時間が必要になる」 八咫烏のメンバーが揃う集まり。 それぞれの家系に歴史があり、家系同士の溝も深い。また、世襲制のため、派閥もある。 「そこに、八咫烏の一覧が置いてある。八咫烏の名前と家柄、それに、それぞれの経歴が詳しく書かれている。全て頭に入れておきなさい」 正篤は、3ヵ月後に、ある計画を実行しようとして