麦倉尚

映画(戦争映画が主)の感想や、本の要約、自分で書いた小説(純文学)を載せています 哲学…

麦倉尚

映画(戦争映画が主)の感想や、本の要約、自分で書いた小説(純文学)を載せています 哲学、歴史、映画、純文学が好きです 7回、8回、11回金魚屋新人賞最終候補 破滅派 https://hametuha.com/doujin/detail/mugikuranao/

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[感想,要約]破られた約束[映画]

チェコスロバキアのユダヤ人の実体験  ユダヤ人はヨーロッパの各地に散らばって住んでいる。ナチスドイツは、ドイツが戦争に負けたのはユダヤ人のせいだ、という根拠のないイデオロギーを掲げてドイツの政権を獲った。そうなればドイツ国内のユダヤ人は真っ青で、逃げ出す人も大勢いた  チェコスロバキアに暮らすユダヤ人のマルティン・フリードマンの生活にも、ナチスドイツの手が伸びてくる。戦争が厳しくなるにつれてユダヤ人一家の生活は苦しくなって、強制収容所に家族が連れていかれるようになってしま

    • Google documentで半角/全角キーを押しても日本語入力ができない場合の対処法

      作業しているgoogle documentを再読み込み(更新)  作業していると、なぜか半角/全角キーで日本語入力に戻らない時がある。そういう時に困るので、解決法を記しておく。答えは見出しに出ている通り、再読み込みである。ブラウザーの左上の円形の矢印をクリックするが、F5(Function 5 Key)で再読み込みできる。これで作業を進めることができる

      • 映画 関心領域[感想,要約,ネタバレ注意]

        ネタバレ注意 . . . . . . . . . . . . ナチス高官 ルドルフ・ヘスの出世劇  関心領域の主人公はアウシュビッツの管理していたルドルフ・ヘス(演 クリスティアン・フリーデル)である。この映画ではルドルフ・ヘスがアウシュビッツの隣にある屋敷で、家族と過ごした時間と、ホロコーストを実行するための施設である強制収容所の責任者に選ばれて、アウシュビッツの隣から住居を移し、仕事に精を出す期間が描かれている  ルドルフ・ヘスは親衛隊員としてアウシュビッツ強制収

        • [要約,感想]映画 プラトーン

          プラトーンは実体験に基づくベトナム戦争映画  ベトナム戦争の映画といえば、地獄の黙示録、フルメタルジャケット、ハンバーガーヒル、まだまだあるだろう。今回記事にする映画、プラトーンももベトナム戦争が舞台になっている  主人公であるクリス・テイラーは裕福な家庭に生まれたが、大学をやめて志願してベトナムに来た。そこで社会的な階級が低いアメリカ兵たちと共に戦争に参加する  クリス・テイラーは白人である。古参兵からの新兵いびりを乗り越えて、兵隊として成長する。新兵の成長を描くという

        [感想,要約]破られた約束[映画]

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        記事

          反戦歌(小説)

          全作家文学賞で二次選考を通過した作品です 原稿用紙31枚なので短いです 1

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          350

          反戦歌(小説)

          [感想]【差別と偏見のはざまで】戦争が生んだ子どもたち ワールドメディアフェスティバル銀賞【ABCテレビ ドキュメンタリースペシャル#11】

          戦後日本で苦しんだ人々  戦争が終わって長い時間が経過して生まれた世代なのもあるだろうが、私は生活する中で白人と日本人の混血の方や、黒人と日本人の混血の方と交流する機会はなかった。小学生、中学生の時、第二次世界大戦で苦しんだ人たちが日本にもいたと、わずかに聞かされたのみである。このドキュメンタリーを観るまで、戦後の日本国内にも、多くの苦しい思いをした人がいるとはほとんど知らなかった  戦争が終わり日本でアメリカ兵が駐屯するようになる。その人たちの相手をする水商売の日本人女

          [感想]【差別と偏見のはざまで】戦争が生んだ子どもたち ワールドメディアフェスティバル銀賞【ABCテレビ ドキュメンタリースペシャル#11】

          [要約,感想]羊たちの沈黙

          何度も観た映画の感想  映画「羊たちの沈黙」は何度も観た映画である。Amazonプライムビデオで観たので記事にしようと思う  今回はあまり注目されなさそうな部分を取り上げてみようと思う ハンニバル・レクターのセクハラ発言  ハンニバル・レクターは多くの人を引き付けたキャラである。レクターの力を借りに来た、FBIアカデミーの実習生であるクラリス・スターリングの気持ちをもてあそんでしまうほど、人間的な魅力を含んでいる  しかし、彼の発言には、女性を嫌な気分にさせる、卑猥な

          [要約,感想]羊たちの沈黙

          七日間で突然頭が良くなる本/著 小川 仁志

          哲学で本質を理解しよう 世の中のことを知ろう 教養を深めると自由な思考ができる 読書をするだけで良い 知識があると概念が膨らむ ボキャブラリーを増やそう 哲学は物事の本質を使うのに、哲学が最良の手段である 長い時間をかけて批判的、検討にさらされてきたので有効性に根拠がある ツールの例 分類 物事を回想的に分類する 主観と客観 対象を主観と客観に分けて考える 時間と空間 物事を時間と空間に当てはめる イデア 本質を考える 運動としてとらえる 弁証法 差異と

          七日間で突然頭が良くなる本/著 小川 仁志

          [感想,要約]トカトントン/著 太宰治

          トンカチの音で熱意が冷める主人公が、作家に相談の手紙を書く  徴兵され玉音放送を聞くときに「トカトントン」という音を聞いた主人公。それ以降その「トカトントン」という幻聴が聞こえるようになる。主人公が何かに熱意を傾けたらその幻聴が聞こえ、物事への気持ちが覚める。仕事、恋、その他なんでも、その幻聴が聞こえ主人公は取り組みをやめてしまう  作家への相談の手紙というていで小説が書かれている。最後に作家が短く返事をする。「マタイ十章、二十八」をを参考にせよとアドバイスをして小説が終わ

          [感想,要約]トカトントン/著 太宰治

          [要約,感想]沖縄戦とアイヌ兵士 (母と子でみる 19)/橋本 進(編集)

          むごすぎる日本人によるアイヌ民族への差別  土人という言葉を知っていますか?私はちょっとだけ知っていました。肌の黒い人を差別すると気に使う、許されない言葉だという認識できた。しかし、この本を読んで本当の意味を知りました。土人とは、肌の色ではなく、勝手な都合で劣った人たちとみなされた民族に対する言葉でした。この本ではアイヌ民族の人たちが、日本人に土人と呼ばれ、土人学校という教育機関に通っていたとありました。土人学校が閉鎖後、日本人が通う学校にアイヌ民族の人たちが通うようにな

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          北日本文学賞で選考通過する方法[一部AI記事]

          北日本文学賞でどうしても選考通過したい  note記事 傾向と対策 北日本文学 はアクセスが多い  北日本文学賞に関心を持っている人が多いということである  なので、より掘り下げた内容を新しく記事にして、どうすれば北日本文学で選考を通過できるのかを文章にする  私のnoteを見て頂いている方々の、役に立てればと思う  私は第54回より北日本文学賞に応募を続けており、そのうち2回一次選考を通過した。その経験も踏まえた記事になっている  今回、AIの力も借りて、北日本文学につい

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          [要約,感想]高校生でも読める「共産党宣言」[カール・マルクス (著)/フリードリヒ・エンゲルス (著)/北口裕康 (翻訳)

           記事作成者である私、麦倉尚は、自らの教養の為に共産党宣言を要約したもので、何らかの思想に傾倒しているわけではない 労働者は摂取され、資本家は儲かる  日本の賃金は外国と比べると上がっていないらしい。それでも物価は上がり続けるので、生活は苦しくなる。なぜ賃金が上がらないのかというと、資本家が労働者への分配を渋っているからである  資本家からすれば、できるだけ労働者に与える給料は少なくしたい。自分に利益を多くもたらしたいのは誰でも同じである。しかし、現状の「労働者の給料が外

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          [要約,解説,感想]図解雑学 ポスト構造主義/著 大城 信哉

          全部読んだがどこが重要な個所なのかわからない  私はこの「図解雑学 ポスト構造主義」からこの世に暮らす希望や理由を見出そうとして読んだ。つまり私は思想から、この世の真実を得ようとしていたわけである  しかし書いていったことは私が求めていた真実ではなかった。ただ、一言で何が書いてあったのか説明できない。おそらく、この本では「ポスト構造主義」を広く説明しようとしたからなのではないかと思う。一度二度見直しただけでは理解できない部分が多量にあった。同じ文章を何度も読み返し、図解部分

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          露西亜の蟹[小説]

           露西亜の蟹 原稿用紙20枚 ◆  上から見ると地図通りの形をした北海道、飛行機が着陸して空港に出ると、エントランスに見覚えがある。旅行で数回しか来ていない場所でも、記憶には残っている。今から会う幼馴染と面と向かうのは何年かぶりだった。時間調整でお土産屋さんに入ると、蟹の模型がある。昔、蟹をいくらでも食べられる旅館に泊った。年上の彼氏はよく私を旅行に連れて行った。彼とは色々な場所に一緒に向かった。金沢の兼六園を見た後に、泊まった旅館で蟹を食べた。彼は蟹の身をほぐして、私に

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          [杜子春][感想,要約]英語で読む芥川龍之介短編集 Short Stories of Ryunosuke Akutagawa/著 芥川 龍之介

          杜子春は何が伝えたかった?  杜子春は初めて読んだ。何の話だったのかというと特にメッセージ性とかはないのではないかと思い。無理矢理に何か見出すのならば「親の愛情」ということになるだろう。馬の姿をした親を閻魔大王に鞭で打たれている様子を見て、仙人の言いつけをやぶり口を聞いてしまう。その後、仙人に、口を聞いたことは責められず、むしろ、親が痛めつけられている様子を見て、口を聞いたことを肯定される。口を聞くなといったのはお前だろうと、誰もが感じるだろう。気難しい仙人である 感想

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          [要約,感想,レビュー]映画 復讐者たち

          もし罪もないのに家族を殺されたらあなたはどうするか  この映画では復讐への問いかけがなされている。ナチスドイツ収容所で生き残ったマックスは戦後、復興したドイツに毒を流す計画に参加する。ユダヤ人の中にも過激な考えを持った人たちが集まっているグループ、ナカム発案の計画であり、家族をナチスドイツに収容所で手にかけられたマックスにとっては、渡りに船の計画である  ドイツ人に家族を奪われたマックスたちの復讐を、完全な悪と断言できる人はいないだろう。この映画の主題は、許される復讐があ

          [要約,感想,レビュー]映画 復讐者たち