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ウォンカとチョコレート工場のはじまり🪄🌟🍫鑑賞記録

どう考えたっておかしい。どうしてこんなに素敵な映画が、公開1ヶ月で終了してしまうんだ…?解禁後すぐに観て、再び駆け込みで鑑賞してきた。

【口笛から始まる壮大なスイートファンタジー】
そんなキャッチコピーをつけたくなる映画だった。

世界中で40年以上愛される「チョコレート工場の秘密」に登場するウィリー・ウォンカが工場長になるまでを描いた物語。
日本で2005年に公開された「チャーリーとチョコレート工場」では、ティム・バートン監督特有のダークな雰囲気とダニー・エルフマンの音楽が織りなす世界観ががたまらない、唯一無二の名作だ。


今作は「ハリー・ポッター」「ファンタスティック・ビースト」シリーズのプロデューサーとして知られるデヴィット・ヘイマンや「パディントン」シリーズを手掛けたポール・キングが創り上げた、ファンシー要素が強い心の温まる物語となっている。

何と言っても、ウォンカを演じたティモシー・シャラメ。彼を起用してくれてありがとう。ご本人、演じてくれてありがとう。まず、俳優でいてくれてありがとう。ご両親にご先祖様、ありがとう。この世の全てに感謝したくなるほどの美しさを、彼は真正面からぶつけてくる。顔面の画力がすごい。作画が神。もちろん実力派であることは大前提であるが「ウォンカ〜」では、チャーミングな表情に加えてダンスや歌声も楽しめる。ファンにとっては見逃せない作品だと思う。


夢想家で心優しいウォンカは発明家のチョコ職人。亡き母が作ってくれたチョコレートとわずかな小銭を握りしめ、思い焦がれたグルメガレリアへ。得意の魔法と絶品のチョコレートで街の皆を虜にするウォンカ。それを邪魔するチョコレート組合と宿舎の主人達。街全体を舞台に物語は次々に展開していく。

2回見て確信したが、作中には無駄な会話や描写がほとんどない。それでいて仲間の生い立ちや特徴、伏線を綺麗に回収していく構成には感動せざるを得ない。テンポよくずっとワクワクさせてくれるシーン達は、私たちもウォンカのチョコを食べているような感覚にしてくれる。

その中でも車掌さん、理容師、使用人、チョコ職人、チョコまみれなど、様々なティモシー・シャラメが楽しめる七変化(正確には多分”七”ではない)な部分に、いいんですか!こんなに楽しませてもらって!いいんですか!と必死に興奮を抑えながら観たのは私だけではないだろう。

日本のポスターやメインビジュアルの背景で桜が咲き誇っているのが印象的だが、作品の一番華やかなシーンでしっかりその描写があって、日本人として嬉しい限りであった。(流石に海外のポスターは全く違うデザインだった)

机上のポータブル工場で目の前の人を幸せにするウォンカが、より多くの人を幸せにするために工場を建てるまで。
誰かにバカにされても、彼のポジティブさ、ウォンカのお母さんの2つの言葉を思い出せば、勇気が湧いてくるはずだ。

何でも出来そうなパワーとウンパルンパの歌を残してくれる、私にとって最高の作品だった。

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