波多野菜央 Official

テーマはシネマティック🎞 ときめきシンガーソングライター 波多野菜央 📍Kitakyu…

波多野菜央 Official

テーマはシネマティック🎞 ときめきシンガーソングライター 波多野菜央 📍Kitakyushu,Fukuoka https://vir.jp/hatanonaolink

最近の記事

BLUE GIANT 小倉昭和館での鑑賞記録 シンガーソングライター 波多野菜央

年が明けてすぐ、小倉昭和館へ足を運んだ 2022年8月10日 一夜にして全てを燃やし尽くした悲惨なあの火事は、北九州市民、全国の昭和館・ミニシアターファンの胸を痛めた。私もその中の1人だ。 懐かしさを感じるネオンの看板を目印に 緊張しながらチケットを買う 少し大人になった気がするあの瞬間がたまらなく好きだった。 古い扉を抜けた先のタイムスリップしたような空気感でみる作品は、それだけで私にとって特別な一作となった。 トークイベントや音楽ライブも企画されていた昭和館。 私も、

    • ボーはおそれている 鑑賞記録 シンガーソングライター 波多野菜央

      おそれてきた…! まさに「ミッド・サマー」を観に行った時と同じ”挑む”ような気持ちで席に着く。 楽しみ〜!とはちょっと違う、生きて帰ってくるぞ…と言う静かな決意があった  鬼才アリ・アスター監督3本目の長編映画であり、主演は名俳優ホアキン・フェニックス。 監督、ホアキンファンはもちろん待望の一作だし、ポスターから漂う不穏な雰囲気に惹きつけられた人も多いだろう。 3時間と言う長尺の理由に「膀胱の限界」を挙げた監督。これは観客への挑戦状なんだ。始まる前から身体に力がはいる。

      • ラ・ラ・ランド シネマ・コンサート 鑑賞記録

        ブラボーとはこのことだったのか… 2024.2.13 @福岡サンパレス 「ラ・ラ・ランド シネマ・コンサート」 去年の年末あたり、インスタのストーリーで流れてきた広告(ナイス!)にときめき、勢いでチケットを取ったこの公演。 シネマティックをテーマに掲げていた私に、ベストタイミングで突き刺さったんだろう。 私にとって初めてのシネマコンサートは 名作「ラ・ラ・ランド」を生オーケストラでフル鑑賞できる贅っ沢な時間と空間で 東京フィルハーモニー交響楽団&特別バンドという特別編成に

        • 熱のあとに 鑑賞記録 シンガーソングライター 波多野菜央

          温泉は温かい。安心するし、心地が良い。 だけどそれはあくまでも表面だけの温もりで。 タイトルの「熱」が 主人公が言う「愛」ならば それは温泉がもたらすような温もりではなく 体の中や細胞全てが反応する 衝動的な、カッと強い熱のことだと思う。 劇薬の作用のようなものかもしれない 食、睡眠、性欲 そういう生理的、本能的な欲求に近い感覚かもしれない まだ記憶に新しい、2019年のホスト殺人未遂事件。 あの衝撃的な事件から着想を得たこの作品。 ヒロインの狂気は周りにも伝染していく。

        BLUE GIANT 小倉昭和館での鑑賞記録 シンガーソングライター 波多野菜央

          哀れなるものたち 鑑賞記録 シンガーソングライター 波多野菜央

          見た方が早い!その代表になりそうな本作。 言葉にするにはあまりにも芸術的で哲学的で衝撃的。だからこそ、いろんな解釈や考察ができる作品だと思う。 どこを切り取っても美しいセットと衣装。目が離せない仕掛けや映像の変化。 時代や世間に媚びない時間に集中し、ホットコーヒーは一口も飲まないまま冷め切った。 きっと映画マニアには語り甲斐のある監督や俳優陣なんだろう。 それと同時に、私のようになんともいえないあのビジュアルに公開を心待ちにしていた人も少なくないと思う。 鑑賞前の正体不

          哀れなるものたち 鑑賞記録 シンガーソングライター 波多野菜央

          【ネタバレあまりなし】笑いのカイブツ鑑賞記録🖋

          夢の中で怒りに任せて物を投げつけることがよくある。 でも力が上手く入らず、腕を振り切る瞬間に ふわっと物を落としてしまう。 叫びだって相手に全然届かない。 なんて非力で無力なんだろう。 そうやって悔しさも怒りも情けなさも増幅し いつもやりきれない塊だけが残る。 そんなシーンが何度もあった。 主人公ツチヤの全身全霊の憤りや悲しみの表現は映画を通してとても印象的だった。 夢以外でこの感覚がリンクすることがあったのか。これまでにない経験に、今でも不思議な気持ちだ。 喜怒哀楽をグツ

          【ネタバレあまりなし】笑いのカイブツ鑑賞記録🖋

          ウォンカとチョコレート工場のはじまり🪄🌟🍫鑑賞記録

          どう考えたっておかしい。どうしてこんなに素敵な映画が、公開1ヶ月で終了してしまうんだ…?解禁後すぐに観て、再び駆け込みで鑑賞してきた。 【口笛から始まる壮大なスイートファンタジー】 そんなキャッチコピーをつけたくなる映画だった。 世界中で40年以上愛される「チョコレート工場の秘密」に登場するウィリー・ウォンカが工場長になるまでを描いた物語。 日本で2005年に公開された「チャーリーとチョコレート工場」では、ティム・バートン監督特有のダークな雰囲気とダニー・エルフマンの音楽

          ウォンカとチョコレート工場のはじまり🪄🌟🍫鑑賞記録

          BRYAN ADAMS 2023武道館公演 観賞記録

          容赦ないロックンロール バケモノ声帯 圧倒的存在感 ほとばしる色気 お仕事帰りのスーツの大人が手を叩き踊る姿に 彼が創り上げてきた 多くの人達の青春を感じました ブレイクの度、分かっていてもくらう私 怒涛の名曲達に加え ファンのリクエストにもその場で応える ブライアンアダムスとバンドメンバー 飽きるほど歌ってきたであろう曲達を 癖をつけずにオリジナルに近く歌うのは 歌唱力があるほど、難しいと思います それをギター2本、ピアノ、ベース ドラムのシンプルな構成で お客さん

          BRYAN ADAMS 2023武道館公演 観賞記録

          永遠のソール・ライター 鑑賞記録 波多野菜央

          シンガーソングライターとして活動していると、写真を撮ってもらう機会が多い アーティスト写真、ジャケット写真 ライブ中、プロモーション中… どのカメラマンさんの写真にも それぞれの特徴や個性、メッセージ 癖(クセではなく”ヘキ”)が感じられる 写真というのはとても奥が深いと思う 記録、宣伝用、商品にする写真 何の意味がない写真も良い 音楽と似ているところも沢山ある 私はソールライターの映画もまだ観ていないし 写真の知識も全然ないけど 心惹かれるまま観に行ってきた感想を残そ

          永遠のソール・ライター 鑑賞記録 波多野菜央

          胸のうち 20230301

          ありがたいです 気にしてもらえること 誰かの頭の中で一瞬でも 「あの子どうしてるんやろう」とよぎること “菜央ちゃんはどうしたいの?” そう聞いてもらえるここ最近 自分自身の整理も兼ねて 胸のうちをちょっと残してみようと思います

          有料
          100

          胸のうち 20230301

          「ボーンズ アンド オール」鑑賞記録 愛情の果て

          憧れの海外アーティストを目の前に アイラビュー😉と伝えてドン引きされた 苦い思い出を持つ私は ネイティブでは無いなりにその言葉の重さを身をもって体感している 名作であるほど、1番ピークのシーンで ”I love you”というセリフが出てくるのである この映画、ボーンズ アンド オールも然り。 日本語に訳すと「骨まで全て」というところだろうか ティモシーシャラメの出演に加え カニバリズム同士のラブストーリーという 私の怖いもの見たさをくすぐるテーマ。 公開を心待ちにしていた

          「ボーンズ アンド オール」鑑賞記録 愛情の果て

          【ネタバレ無し】映画「さがす」鑑賞記録 シンガーソングライター波多野菜央

          映画「さがす」 Twitterで流れてきた只ならぬ雰囲気のポスター これは見たい…と気になっていた所 北九州でも上映されている!ということで 早速さがしてきました(観てきました) ネタバレ無しで感想を残したいと思います 「指名手配中の連続殺人鬼を目撃した」と言い残し失踪した父親をさがす娘 楓 父親 娘 殺人鬼 物語はこの3人を柱に展開していきます あまりにも日常的な会話と現実的な社会問題に 「今この瞬間も、もしかしたらどこかで…」 と思ってしまうリアリティのある質感 ザラ

          【ネタバレ無し】映画「さがす」鑑賞記録 シンガーソングライター波多野菜央

          泣く子はいねぇが👹鑑賞記録

          北九州発シンガーソングライター波多野菜央です!映画「泣く子はいねぇが」鑑賞致しました! 超長文&若干のネタバレありです🙇‍♀️  仲野太賀さん主演に加えて 劇伴と主題歌担当が折坂悠太さんという私にとって最高の組み合わせで、発表時から公開を本当に楽しみにしていました😭  北九州は一足遅くでしたが上映してくれて やっと観に行けました🥲有難や  舞台は秋田 男鹿。 伝統的な文化「なまはげ」の面を被る主人公のタスクにまつわるストーリー👹  観終わって私に残った

          泣く子はいねぇが👹鑑賞記録

          仕合わせと幸せ 〜「糸」という楽曲〜 映画【糸】レビュー

          -波多野菜央が映画【糸】のレビューを書かせていただきました- エンドロール中も、自分の曲が映画になるという凄さを考えていた。 ストーリーに沿って書き下ろす流れではなく、既存の曲を軸に映画を撮る。 その為には、曲自体の相当な力とメッセージ性が必要とされる。 今回「糸」という名曲が映画化された理由も、そこにあると考えずにはいられなかった。 中島みゆきさんが作る曲の素晴らしさに説明は要らないだろう。 しかし今日は、僭越ながら私なりの考察を書きたいと思う。 まず「糸」の歌詞に

          仕合わせと幸せ 〜「糸」という楽曲〜 映画【糸】レビュー