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【ネタバレ無し】映画「さがす」鑑賞記録 シンガーソングライター波多野菜央

映画「さがす」
Twitterで流れてきた只ならぬ雰囲気のポスター
これは見たい…と気になっていた所
北九州でも上映されている!ということで
早速さがしてきました(観てきました)
ネタバレ無しで感想を残したいと思います

「指名手配中の連続殺人鬼を目撃した」と言い残し失踪した父親をさがす娘 楓
父親 娘 殺人鬼 物語はこの3人を柱に展開していきます

あまりにも日常的な会話と現実的な社会問題に
「今この瞬間も、もしかしたらどこかで…」
と思ってしまうリアリティのある質感
ザラっとした感情にどろっとした性の描写
ひとつひとつが映画の雰囲気を作る大事なピースでした

片山慎三監督は『パラサイト』のポン•ジュノ監督の助監督もされていたそう
全体的なじっとりとしたダークな色合い
クラッシックが流れる所 無音になる所
説明しすぎないが、しっかり分かる
でも想像の余地を残すストーリー展開
なるほど〜、と思わざるを得ないほど
いい意味で共通点というか、似た匂いを感じるシーンが沢山ありました

俳優陣の演技にも釘付けに。
皆様共通して「目」が印象的でした
父役の佐藤二郎さん、佐藤さんのポスターの目で見に行こうと決めたほど
大袈裟な演技ではなく、細かい視線やセリフのスピード感の変化などに魅せられました

殺人鬼役の清水尋也さん
狂気、色気、切なさ、全てを感じさせて印象的すぎるのに決して核心はつかせない「目」
すごい武器です…
モデル体型、相当な美形、なんとまだ22歳
素晴らしすぎる要素を、劇中良い意味で全く感じさせない演技、脱帽でした。他の作品も見たいな

娘 楓役の伊東蒼さん
目一杯に浮かべる涙に、私も泣いてしまった
親子の絆!さぁ皆さん泣いてください!といった作品ではない中で、観客を泣かせる演技。
楓は強い。その小さい体で自分を守るには虚勢も必要だった。なにより雰囲気がある。
チラつく楓のクレバーさに怖さも感じさせる素晴らしい女優さんだと思いました

ラストシーンは静かながら圧巻
こちらもグッと集中したので
見終わっても緊張感の続く作品となりました

残酷なシーンや描写も多いですが
壁一枚向こう側で起きている気もする
そんなゾワッとしながらの拙いレポートでした
気になる方は是非さがしにいってみてください

シンガーソングライター 波多野菜央



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