長谷川ちえ

エッセイスト/「in-kyo」店主。 「三春タイムズ」vol.25〜48が書籍『続・三…

長谷川ちえ

エッセイスト/「in-kyo」店主。 「三春タイムズ」vol.25〜48が書籍『続・三春タイムズ』(文・長谷川ちえ 素描・shunshun)として 2023年春、信陽堂https://shinyodo.netより書籍化されました。前回に引き続き造本装幀はサイトヲヒデユキさん。

マガジン

  • 日記 / in-kyoの縁側

    日々の出来事、季節の風景、ぼんやりと頭に思い浮かんだことなど暮らしの観察日記のようなものをポツリポツリポツリと書き始めてみようと思います。 気軽に腰を下ろして、ご近所さんがやって来れば、お茶でも飲みながら他愛もないおしゃべりもできる憩いの場、縁側。 私が営む雑貨店「in-kyo」の店名にちなんでタイトルを「in-kyoの縁側」と名付けてみました。 さて、その縁側では一体何を目にするのでしょう。

  • 三春タイムズ

    • 49本

    福島県三春町での暮らしや季節の行事、風景など ゆるやかで心地よい時間の流れを 「三春タイムズ」と題して追っていきます。 題字をはじめ、毎回文章に合わせて 素描家shunshunが絵を描き下ろしてくれます。 更新は二十四節気の変わり目に沿って 一年で二十四のお話を綴っていきます。 文・長谷川ちえ 絵・shunshun

最近の記事

お山のベリージャム 6月6日

♪6月6日に雨ザーザー降って来て♪ ~ あっという間にかわいいコックさん♪と、 子供の頃は6月6日がやって来ると、必ずこの絵描き唄を 歌っていたなぁ。 今日は雨ではなく、きれいな青空が広がっている。 夫君は朝早くから休日出勤。私はゆっくり起きて午前中は原稿仕事。 思いのほかサクサク終えることができたので、午後は家しごと。 昨日、お山から収穫して砂糖を馴染ませておいた桑の実のジャム作りに 着手。 こうした実ものは表年と裏年があるようで、今年は豊作の表年。 ちょっとびっくりする

    • アペリティーヴォごっこ 6月5日

      お店の定休日。午前中は美容室へ。 ついこの間行ったばかりだと毎月行く度に思っているものの、カットしてもらった自分の髪で真っ黒くろすけが1~2匹は作れそうなのを確認し、頭も気持ちも軽やかになると、それだけの時間が確実に流れているのだなぁと納得する。 自宅でお昼ごはん。昨日、福島市からの帰りに寄ったスーパーで、格安の舌平目を夫君が見つけ、嬉々として買っていたので料理も任せることに。 任せると言いながらうるさく、シンプルに塩コショウでソテーに!とリクエスト。 休みだし、天気もいい

      • あんざい果樹園のお庭へ 6月4日

        午前中から用事があって夫君の車で福島市へ。 Gさん夫妻にお会いして美味しい台湾茶を頂きながら あれこれおしゃべり。お二人はご親戚の結婚式に列席するために 明日の夜の便で台湾へ旅立つとのこと。 あちらの結婚式はどんなものなんだろう? 大量のヤクルトやカップヌードルが積んであって何だろう?と尋ねてみると お土産に買って来て欲しいとリクエストがあったとのこと。 軽くてもそれだけでスーツケースがパンパンになってしまいそうだが、 そんなことも含めて、楽しみで仕方がないというお二人の空気

        • 月曜日の朝から 6月3日

          今朝、6:30頃だったろうか。 うぃんうぃんと唸るように鳴る携帯のJアラートの音で飛び起きて、 夫君と二人ですぐさまスイとモクのもとへ行き、しばらく様子を窺っていた。 が、ドドッと一瞬、わずかに地響きがした程度で何事もなく。 その後、速報を見ると震源地が能登地方とのこと。周辺の方々はさぞかし不安な思いをされたことかと胸が痛む。今朝の地震でさらなる被害が無かったことを祈るばかりだ。 月曜の朝から(しかも寝起きだし、貧血気味だし、ふらふらの状態で) 勘弁してほしい。 スイとモクは

        お山のベリージャム 6月6日

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        • 日記 / in-kyoの縁側
          118本
        • 三春タイムズ
          49本

        記事

          雨予報の日曜日 6月2日

          朝、家を出るときには晴れて陽が射していたというのに、 天気予報通り10時に開店する頃にはしとしとと雨が降り始めた。 雨は時折激しく降り、小さな音量で店内に流している音楽をかき消すほど。 ご来店のお客様はほぼ車でいらっしゃる方ばかりだが、そうは言っても 傘をさしても駐車場から歩く間にこれでは濡れてしまうだろう。 雨音を聞きながら過ごす静かな日曜日。 これが家なら良いのだが、困ったことにまかりなりにもモノを販売しているわけで、お客様のご来店が無いことには商いが成り立たない。

          雨予報の日曜日 6月2日

          私はこの1週間何をやっていたのだろう 6月1日

          あっという間に1週間。 あっという間に6月。 5月が瞬く間に過ぎて行き、今日から6月が始まっただなんて。 って、毎月言っているかもしれない。 今年は諸々ペースダウンしているはずなのだが、 時間の流れと私のこの感覚が、上手く歩調の合う日はやって来るのだろうか。 日記が1週間飛んでしまった。また今日から一日、一日。 この1週間、何をやっていたんだっけ? 千葉から帰って来て、お店の営業日が入り月末の定休日は振込みやら 事務仕事やら何かとバタバタ過ごしていて、その合間に締め切りはま

          私はこの1週間何をやっていたのだろう 6月1日

          母とごはん食べてテレビ見て 5月24日

          実家に帰って何があるでもなく、私が特別何かをするわけでもないのだけれど、母とごはんを食べて、一緒になんてことはない時間を過ごすために、できるだけ顔を出している。 90歳になる母は普段、ひとりで生活をしている。 膝が悪いので買い物など歩いて出かけられない分、生協で食べたいものなどを注文し、簡単なものばかりだが料理もして、掃除や洗濯、ゴミ出しだって自分でやっている。すごいことだと娘は心から尊敬している。 だから私が行ってもさほどやることもこれといってないのだが、ちょっと気になる

          母とごはん食べてテレビ見て 5月24日

          蔵前へ、そして千葉へ 5/23

          千葉の実家へ1泊の予定。 いつもだったら新幹線で上野から千葉へ直行するのだが、たまには 少しだけ寄り道をしようとふと思い立ち、久しぶりにご挨拶だけでもと、蔵前にあるin-kyoの古巣、アノニマ・スタジオへ連絡。 そして忙しいかな?そんな都合よく東京には来てないかも?と思いつつ、 ダメ元でSyuRoのうなちゃんに連絡を取ってみたところ、 ちょうど長野から日帰り出張で上京するというタイミング。上野あたりで ランチをしようと約束をした直後、今度はSalviaのセキユリヲちゃんから蔵

          蔵前へ、そして千葉へ 5/23

          雨のち五月晴れ 5/20~22

          5月20日 月曜日 雨のち晴れ 先週に引き続き今週も月曜日が雨。 お店の営業日にはsnsで店内の商品を紹介しているのだが今日は傘に決定! と、張り切って写真を撮ったり紹介文をまとめていたら雨が上がり、 心なしか明るい…。が、そんなことにはめげずに投稿。 午後には道路も乾いて朝、雨が降っていたことなど忘れそうなほど。 ずっと使い続けたい傘は、雨が降っていないときに見つけておきたいと思うから、雨が上がっても店内の窓辺にディスプレイ。 シュッと閉じた姿も美しい傘。 5月21日 

          雨のち五月晴れ 5/20~22

          完成!自家製ハーブティー 5月19日

          はい。できました! 先日、草刈りついでに摘み取ったハーブや野草たち。 湿度が低い今の時季、ザルに広げてちょうど丸2日干しただけで カラリと仕上がったので、今朝、適当にブレンドをして早速試飲。 なかなか美味しくできあがりましたよっ。 ペパーミントをベースに、フェンネル・ローズマリー・スギナにヨモギ、 出始めのドクダミもブレンド。庭の緑のハーブティーの完成! 庭の中で同じ時期に生息している植物は相性がいいのか、適当だというのになんとなくまとまりがある爽やかな味わい。誰にお出しする

          完成!自家製ハーブティー 5月19日

          お店の匂いと記憶5月18日

          足元も見上げた木々も、in-kyoの花壇も。 どこもかしこも緑に溢れている。美しい季節だな。 花壇のことが実はずっと気になっていた。 三春で移転openの際にシンボルツリーになればと、ホームセンターで 買ったユーカリの苗。当時は高さが1mもなかったはずだが、 今ではやや見上げるほど。外からはウインドー越しに店内が見えないくらい葉が生い茂っている。ほんの1株と思って植えたアイビーは、ズルズルと 調子良く蔓をのばして縄張りを広げている。アイビーよりも先に植えていたはずの先輩ロー

          お店の匂いと記憶5月18日

          庭の緑のハーブティー 5月17日

          午前中に小1時間ほど草刈り。 すっかりミント畑のようになってしまったエリアを、 少し縮小しようと刈り始めたが、ただ刈ってしまうのは しのびない。もともと苗を植えたのは私だ。 フレッシュハーブティーやモヒート風に生で使うのもいいが、 刈った分だけでも使い切れないほどのボリューム。ならばドライにしてハーブティーにしてはどうだろう?そう思うと、俄然草刈りが楽しくなってきた。 言葉も「刈る」よりも「摘む」にした方がその先に「飾る」とか「使う」に繋がっているようでなんとなくやさしい。

          庭の緑のハーブティー 5月17日

          金継ぎ 5月16日

          昨年は公私ともに慌ただしく一年が過ぎ、体調もずっと低空飛行だった。 そのことを踏まえて、今年は意識してゆったりペースを心がけている。 とはいえ、ずーーーっと走り続けるのがあたり前だったので、気づけば前のめり。そこで「おっとっと」と、意識というブレーキをかける。 自分では休んでいるつもりでも、傍から見るとどもそうではないらしい。フル稼働ではないにしろ、何かしら稼働しているようなのだ。話し方がゆっくりなので、人からはおっとりゆったりしているように思われがちなのだが実はせっかち。(

          金継ぎ 5月16日

          縁側で 5月15日

          昨日に引き続き、今朝もKUU先生と待ち合わせ。 今日はご近所、ブーランジェリーカヌレさんへ。 パンやカヌレが買いたかったこともあるが、今日のお目当ては 新作のカップチーズケーキを買って、コーヒーとともに縁側で お茶っこをすること。カヌレさんのお店はオープン当初、早朝からの 開店時間だったので、よくこうして縁側をお借りし、持参したコーヒーと ともに焼きたてのパンを夫と食べたりしていた。開店時間が11時~になってからは縁側で過ごすのも久しぶり。マシーンで淹れたコーヒーがテイクアウ

          縁側で 5月15日

          三春歳時記 5月14日

          三春町にある歴史民俗資料館で今月26日まで開催中の春季企画展 『三春歳時記』~武家の年中行事とまつり~へ。 ご近所友人KUU先生とやっちゃんと3人で観に行ってきた。 私たち3人で観ただけでも楽しめたのだが、途中で資料館職員の 日向先生が(元学校の先生をされていらしたので、つい先生と呼んでしまいます)解説をして下さった途端、展示内容が彩度を増し、身近な物事としてグンと距離が縮まったように感じられた。 特に武家の年中行事の記録。いわば日記のようなものを展示するだけではなく、館長が

          三春歳時記 5月14日

          午前の部と午後の部 5月13日

          明方から荒天という天気予報に身構えていたが、雨は強いものの風はそれほどでもなくホッとする。とは言え、激しい雨音で目が覚めたくらいだからやはり荒天か。富士子(猫)は無事に帰れただろうか。 月曜日から雨だと気持ちが上がらない(土日休みのお勤めや学生でもないくせにそんなこと思う)雨がひどくてはお客さまも来づらいだろう。こんな日こそ、あれとこれとそれをやるにはもってこいだ。 さぁて!と、思ったところで入り口には見覚えのある人影。Mさんだ! やはりお店というものはそういうものだなと、笑

          午前の部と午後の部 5月13日