『カバの話 文体練習 番外 オノマトペVer.1.0』
夜中に竹田がゴソゴソと家に来た
手のひらをザリザリに擦りむいて
ヌルヌルと泥だらけだった
カバとガンガンに相撲をとってきた、と竹田は言った
カサカサのサバンナとかにいるカバ?
そのカバ。
動物園、閉園のまぎわで人は疎らだった
柵を越えて
竹田はカバの居所に乗り込んだ
目の前にドキドキ立ってみて
カバについて何も知らなかったと気づいた
体長3.5メートル 体重3トン
途方もない大きさだった
毎日、モシャモシャ51キロの草木を食べて
ドッドッドウと時速41キロで走る
カバは、何を