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イラストにデッサンって必要?

デッサン勉強しろ

イラストを描いてる人は一度は言われたことがあるセリフだと思いますし、勉強しなきゃと思ったことある人もいると思います。

美大にいた私からすると、デッサン力は、特別必要なものでもない。というのが結論です。

まず、デッサン力は「形をとる力」だとしましょう。確かに、そっくりそのまま見たものを写す力は最低限必要です。コップの形を比率を合わせて描けなければ、小物を描くことが難しいので。

しかし、こと人体に関していえば、長い人類の表現の歴史から見ると、別に完全に合わせる必要はないのです。

「完全な形」はすなわち、イラストの固さに繋がります。ある程度形が取れるなら、迷わず好きなキャラをどんどん描けば良いと思います。

大事なのは、変換力。つまり自分というフィルターを通して「描きたい何か」を表現することです。

リアリズムはあくまで、道具。「本物のように描く」ことを目的にしてしまうと、それは手段と、目的が転倒しています。

デッサンはリアリズム表現を磨くために必要ですが、別になくても「推し」を描くことはできます。

自分の心の中の解像度こそが、最も大事なリアリズムなのではないでしょうか?(なんだこのオチ)

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