秋月春之介

佛弟子。メディア企業で30年以上記者・特派員・カメラマンなど報道セクションに従事し20…

秋月春之介

佛弟子。メディア企業で30年以上記者・特派員・カメラマンなど報道セクションに従事し2021年に別部署へ異動。2023年に定年退職してシニアスタッフに。趣味の読書はミステリー、佛道、ノンフィクション、人文系など。仕事を離れた文章を書くことの楽しさに目覚めてnoteデビュー。

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「文章を書く」愉しみ~自己紹介と過去記事(抜粋)

「文は人なり」といいます。定年を間近にして、これから会社以外の世間さまで出会うであろう人々に「私はこういう者です」と言えるような記事を書いていきたいと思っています。しかし・・・ 苦労した駆け出し時代サラリーマン記者として昭和の終盤からニュース原稿を書いてきました(キャリアの中ではカメラマンなどもやりましたが)。大きな枠としてはこれも「文章を書くこと」ですが、宿命として取材と執筆を両立させる必要があり、常に時間に追われる作業になります。もちろん趣味で書く物ではないし、上司(デ

    • ああ、この時にワシは何歳になるのか

       アメリカ大リーグ機構が次回のワールドベースボールクラシック(WBC)についての概要を発表した。東京ドームで予選ラウンドが開催されるのは昨年と同様だ。大谷の活躍であれだけ日本中が熱狂した大会だ、監督(印象が薄いからすぐに名前を忘れちゃう)のプレッシャーは相当なものだろう。開催は26年3月の開催なので、1年10カ月後ということになる。  私は23年9月に定年して、5年間の再雇用になったので、最近はどうしてもモノゴトの時間軸を「あと5年」というモノサシで考える傾向にある。「26

      • 外国人観光客であふれかえるお店

         会社横断的に編集物を発行している“委員会”の懇親会をやった。異動する主賓の自宅に近い街で、ということで渋谷・道玄坂上にある店になった。ラブホテル街の入り口とあって「この界隈にくるなんて久しぶりだなあ」とミョーに興奮する輩もいたが、そこはどうでもいい。  驚いたのは店内の客のざっくり7~8割が外国人観光客らしい人で埋め尽くされて大いに賑わっていたことである。  そういえばどういう政治的手腕を発揮したのかは知らないが、この店の系列店にはいつだったか日本の首相がアメリカの大統

        • “普通の人の目線”になってきた

           入社以来35年間在籍した報道局から異動してからおよそ3年経ち、最近はニュースへの関心がどんどん薄まってきているように思う。  もちろん記者(デスク)として原稿を書くことはもうないため、ニュースの細かい用語・肩書などをケアする必要はない。しかしそれだけでなくニュースそのものへの関心がなくなるのだ。  オフィスでも夕刻の自社のニュースにチャンネルが合っているが、喧しいと仕事に差し支えるため音声はほとんど絞っている。たまに目を引く「派手な」ネタがあることを横目でキャッチすると

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        「文章を書く」愉しみ~自己紹介と過去記事(抜粋)

          10年ぶりに赤札をいただいた

           初詣で有名な川崎大師は10年ごとに大開帳がある。  “ご開帳”とはご本尊の御簾が開かれてお参りができるということで、数えで7年ごとに実施される長野・善光寺のものが有名。とはいえ、善光寺のご本尊は“絶対秘仏”なので、「お前立」という仏像の御簾が開帳されるもの。どれだけ勿体ぶっているのか。  川崎大師のご開帳が有名なのは、この期間にありがたい「赤札」が授与されるからだ。これを求めてものすごい数の人が並ぶことになる。  赤札がいただけるご開帳の期間は1カ月だけ。50歳だった

          10年ぶりに赤札をいただいた

          モチベーションがあがらない

           週明の朝にスマホのスケジュールアプリを確認すると、今週は仕事の予定がスカスカである。ルーティンである週刊社内報(のようなもの)の原稿チェック以外、特に何もない。年間行事で動くことが多いために仕事が立て込む時期とそうでない時期があるセクションではあるが、ここまでなにもないのはちょっと珍しい。  もちろん会社に行かないわけにはいかない。長期的に取り組みたいものがないわけでもない。しかし、モチベーションが上がらないだろうことは家にいる時からわかってしまう。  「所詮は捨扶持を

          モチベーションがあがらない

          「写メしてね!」

           もはや死語となったものを使って「しまった!」となることがある。「ナウいヤング」レベルは流石にありえないが、気をつけるべき言葉のひとつが「写メ」である。  会社でも「あ、それ写メしておいてください」のように言うことがある。「写真送ってください」でいいのに。  あまり意識しないが、「写メ」とは「写メール」というサービスが発祥。ガラケーにカメラが内蔵されて写真付きメールを送ることができるようになり普及した。サービスを開始したのは当時のJ-PHONE(その後ソフトバンクが買収)

          「写メしてね!」

          身近なテーマについてじっくり読む【感想文】「定年準備」楠木新

           感銘を受けた「定年後」の続編的な一冊。  テイストも内容も前著と大差はない。やはり我が事としてしっかり読ませてもらったが、自分にとって内容が濃密であること、文章が必ずしもストレートに伝わるものではないことから、ページ数以上の歯応えを感じる読書体験になった。  突き詰めて要約すると「何をやってもよく、何もやらなくてもいい。自らの個性にあった働き方、生き方をすればよいのだ。大切なのは退職後の一日一日を気持ちよく『いい顔』で過ごせることだ」。これを自分で考えろ、ということだと

          身近なテーマについてじっくり読む【感想文】「定年準備」楠木新

          「壮にして学べば」

           先日も書いたことではあるが、Wordのアウトライン機能がすばらしい。  担当するプロジェクトごとに「やることリスト」を作成する。アウトライン機能は、どうしても長くなるリストをサブ項目ごとに小分けができて、しかも折りたたむことができる。このため全体を一覧したうえで必要なサブ項目だけを展開できる。  また、それぞれの項目もドラッグ&ドロップで簡単に移設できるし、サブ項目の追記も容易だ。  これによって担当しているプロジェクトの「毎年やるべき汎用リスト」が完成、あとはそれを

          「壮にして学べば」

          紅茶も美味しい

           先日家族と訪れたレストラン。タルトが評判の店だが、パスタなどの軽食もなかなかのもので、たっぷり堪能できた。  私はもう5年以上も断酒が続いていていまや「飲みたいな」とも思わないが、次男も積極的にアルコールに手を伸ばすことはない。この日はアールグレイティーをオーダーしていたのである。  ひとくち味見をしたが、これがとても美味しかったのである。長男も「紅茶ってこんなにおいしいんだねえ」と感心しきりである。  「そういえばスタバにもあったな、アールグレイ」と思い立ち、先日久

          紅茶も美味しい

          財布の紐をユルませる“仕組み”

           昨夜の我が家の献立は炊き込みご飯だった。炊き込みご飯といえばお沢庵がよく合う。  出てきたのは先月の業務の帰路に立ち寄った海老名サービスエリアで購入した沢庵だ。正確な値段までは憶えていないが、なかなかお高かっただけにとっても美味しく、ご飯がどんどん進む。  そういえば私は小田原駅で乗り換えがある際にも改札近くの土産物店で七尾たくあんを買う習慣がある。こちらは900円程度だったように覚えている。  しかし。  冷静に考えてみると沢庵1本で900円という値段はど

          財布の紐をユルませる“仕組み”

          Wordの「アウトライン機能」をやってみる

           業務上のメモは会社の自分のアカウントにフォルダごとに分けて残す毎年担当する社内行事は前年のメモを参照しながら組み立てることになるので、特にしっかり残しておく必要がある。  メモを残すのはワープロソフトWordだ。もしかするともっと適切なものがあるのかもしれないが、なにしろワープロソフトは長年使ってきたし、このデータが使えなくなるシチュエーションがやってくることは考えにくいだろうと思っている。  項目の数が増えて数ページにもなると、スクロールだけでも煩雑になる。このため見

          Wordの「アウトライン機能」をやってみる

          おぢの人格形成にもなっている⁈【感想文】「読書は格闘技」瀧本哲史

           「2020年6月30日にまたここで会おう」の瀧本哲史氏によるブックガイド。原著が6年も前なのでディテールで古さを感じてしまうところは仕方がないが、読書案内として十分に楽しんだ。  特に「Round11 国語教育の文学」「Round12 児童文学」の章が秀逸、膝を叩いた。私の読書は単なる娯楽でしかないが、やっぱり人格形成につながっていることに気づいて、救われた気分になったよ(^^;;読メでのアウトプットも少しは向上につながっているのか? (22/1/2読了)

          おぢの人格形成にもなっている⁈【感想文】「読書は格闘技」瀧本哲史

          顔つきが変わってきたようだ

           「禅寺に入って修行をしている雲水は、“顔立ち”は簡単には変わらないものの、“顔つき”は1カ月で大きく変わる」という話を聞いたことがある。なるほど、精神が変われば外面に滲み出るものも変化するのが人間なのかもしれないな。  ことし大学を卒業した次男。末っ子のオタク体質というかなりユニークな性格とあって「本当に自立してやっていけるのだろうか?」と親として心配ばかりしている。  2週間の座学を経て、4月中旬からは埼玉と千葉の県境付近にある研修センターに泊まり込みで溶接やフォーク

          顔つきが変わってきたようだ

          「世が世なら切腹だ」

           詳細は書けないが、身近でこんなできごとがあった。  関連会社が主催するイベントに皇族のおひとりがご臨席されるものがある。段取り・警備・接遇、、、とにかく大騒ぎになる。 そのイベントの今年のこと。 皇族用にお見せするために用意していた「式次第」で、あろうことかごあいさついただく段取りの記載がすっぽり抜け落ちていて、当日それをご覧になったご本人から「私のあいさつはないのですか?」と聞かれてしまったという。諸般の都合で去年はなかったごあいさつがことしは復活していたもので、前

          「世が世なら切腹だ」

          拷問の責苦のような・・・

           2泊3日の出張に出た。業務自体は中程度の負担にすぎないし、結果的に満足する成果を得て帰京した。  なんとも閉口したのが相方の壮絶な鼾である。  慣れないベッドに呻吟しているうちに相方はすぐに寝入ってしまった。その素早さにも驚くが、あの鼾のすさまじさはどうしたことか。寄せては返す轟音が続くのである。  不思議なのは、この盛大な鼾は2晩とも未明には静かになることだ。鼾にも波があることを知った。  うーん、来年以降、どうやって彼と別部屋にするのか。思案のしどころである。

          拷問の責苦のような・・・