団結

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※ネタです。

「何とか切り抜けられたな!あの仕掛けは漁師のお前じゃなきゃ解けなかっ・・・そんな事ないよぉ!大した事ないって!でもまぁ・・・俺の包丁捌きが役に立って良かったよ!ははは!」

「・・・うん。良いんじゃない?良かったよ。良かった良かった。」

「あれ・・・どうしたんですか?」

「いや別に。良かったよ。良かったじゃん。」

「いや・・・だって見ず知らずの俺達が一部屋に集められた時はあんなに・・・。」

「そうだな。テンション高めだったね。テンション高めで『俺達で力を合わせて、必ずここから脱出しような!』って言ったね。言ったね、確かに。」

「じゃあどうして・・・。」

「ここまで10時間位?進んできた訳だけどさ。私の出番が無いなぁって。まぁ、皆で?無事に進めてるから?良いんじゃない?うん。」

「たまたま・・・じゃないですか?たまたま10時間位、MTGプレイヤー兼カードショップ店長として活躍出来る仕掛けが無かっただけで・・・。」

「最初にさ、主催者だか仕掛け人だかがさ。言ってたじゃん?ここに集められた皆さんの力を合わせないと、解けない仕掛けを用意してあります的な事。」

「言ってましたけど・・・だからたまたまじゃないですか?これから、MTGプレイヤー兼カードショップ店長としての経験を生かせる仕掛けが・・・。」

「次の部屋が最後だって・・・そこに書いてあんじゃん。皆、一回は見せ場あったじゃん?梱包材のプチプチ潰す特技を持った彼だってあったじゃん。使う機会。使う機会は流石に無いんじゃない?と思ってたらあったじゃん?」

「ありましたねぇ。あの仕掛けは予想外で盛り上がりましたねぇ!」

「だね。そうだね。でも、まだ無いんだよ。私のMTGプレイヤー兼カードショップ店長としての経験を生かせる仕掛けが。」

「だから・・・きっと最後の部屋で、主催者さんとMTGで対戦するんじゃないですか?!そういう・・・。」

「最後は総合格闘技で決着をつけるって書いてあんじゃん。そこに。その看板に。それだと・・・彼でしょう?肉体派の彼でしょう?次の部屋で活躍するのって。」

「ん-、まぁ・・・で、でもですね!もう一度よく見てください。『総合』格闘技ってなってますよね?」

「それがどうしたんですか?」

「『総合』って言うのは、カードゲーム、MTGを織り交ぜた格闘技が出来る人だと考えられませんか?そういう『総合』って意味なんじゃあないですか?」

「・・・それでも、私は格闘技とか出来ないし・・・やった事ないし・・・。」

「確かにこの中で格闘技をこなせるのは彼だけです。でも・・・MTGは出来ません。ルールも知らないです。多分。そうですよね?・・・ほら!知らなかった!ですから、『MTGを織り交ぜた』『総合』格闘技が出来るのは、MTGプレイヤー兼カードショップ店長である貴方だけなんですよ!」

「私だけ?」

「はい!貴方だけです!」

「・・・皆!次が最後だ!全員無事に脱出しような!」

「はい!」

MTGを織り交ぜない総合格闘技でした。


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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