スケジュール

2分弱で読めます

※ネタです。

「・・・来週末の土曜日さ。神山ん家でドラフトやるらしいんだけど、来る?」

「え?来週末?・・・行け・・・るね。うん。行く行く。」

「じゃあ、神山に伝えとく。」

「うん。頼んだ。」

「・・・明日さ。鈴木とデッキ調整やるんだけど、来る?」

「明日?明日ぁ・・・はぁ・・・大丈ぅ・・・夫だな。うん。行く行く。」

「行けるか。鈴木も喜ぶと思うよ。伝えとく。」

「うん。お願い。」

「・・・忙しくないの?」

「どうした?急に?」

「急にって言うか・・・今みたいに遊びに誘うと、いつもスケジュール帳を確認するだろ?」

「まぁ、そうだな。確認しとかないと。一応。」

「うん。分かるんだけどさ・・・誘えば毎回来るじゃん?」

「そうだね。だって・・・誘ってるから・・・。」

「そうなんだけどさ。その為に誘ってる訳だからさ、いいんだけどさ。・・・いつもスケジュール空いてるなって思って・・・。」

「だね。スケジュール帳を確認した結果、たまたま空いてた・・・だけなんだけど・・・。」

「じゃあ、スケジュール、予定がぁ・・・入ってるんだよね?そのスケジュール帳に・・・。」

「そうだね。入ってたら書いてあるからね。今の誘いも書いたし。ほら。」

「書くよね、そりゃあ。スケジュール帳だし。書くよね。・・・他の予定とかって・・・。」

「他って?お前から誘われた以外で?」

「うん。」

「基本、俺を遊びに誘うのはお前だけだからさ。他に・・・遊びで誘われたって言うとぉ・・・。」

「そうじゃなくてさ。俺も含めた、誰かからの誘い以外の予定だよ。」

「・・・俺からも誘ってほしいって意味?ならそうだな・・・今週末ぅ・・・。」

「そうじゃない。そうじゃないんだよ。」

「え?だってぇ・・・誘い、誘われる以外に・・・予定って・・・入らないよね?」

「なんか・・・あるじゃん?法事とかさ・・・結婚式とかさ・・・。」

「それって・・・ご案内とか・・・招待状とかあるじゃん?」

「そうだな。あるな。・・・でも、それなら少なくとも遊びの予定では・・・。」

「そうだな。遊びじゃないから予定には入らないよな。」

「そっか。そういう・・・。じゃあさ、買い物とかは?日用品とかね。そういう・・・。」

「それは・・・生活の一部だから・・・尚更予定には入らないんじゃないか?」

「そう・・・だね・・・。仕事とかぁ・・・。」

「俺・・・仕事と遊びは分けるタイプで・・・。」

「そうかぁ。・・・明日は午前十時に鈴木の家な。」

「十時?十時だったの?十ぅ・・・時はぁ・・・うん、行けぇ・・・るね。うん。行ける行ける。」


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が参加している募集

全力で推したいゲーム