育実

写真と文章。音楽がすきです

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私の日々の発見や、普段考えていること、撮った写真など私にまつわる全てを定期的に載せていきます。 私の思想や考え方、私そのものを知りたい方へお勧めです。

  • 二人だけの秘密だよ

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  • 旅情観

    このマガジンは写真家でモデルの育実と、写真家でイラストレーターの中村至宏の共同で運営しています。 私的で優しく暖かい、春に始まった私達の物語を傍で一緒に見届けて欲しいです。 日本全国各地、寂れた場所、温泉街、裏ぶれた路地裏、朝の光がいっぱい降り注ぐ喫茶店、レトロでノスタルジーな、どこか懐かしい気持ちで満たされる、非日常と日常の狭間の特別なお写真をお届けします。 春、夏、秋、冬。それぞれの光、雰囲気、季節感。 極私的で、完全非公開のお写真含め毎週更新していきます!! よろしくお願いします(´▽`)

最近の記事

【自主企画】6/16(日)紫陽花撮影会について

皆さんこんにちは🥰育実です! 自主企画【北鎌倉、紫陽花撮影会】を開催します͛💠 ⿻*⌖.:˚◌˳˚⌖ ⿻*⌖.:˚◌˳˚⌖ ⿻*⌖.:˚◌˳˚⌖ ⿻*⌖.:˚◌ 【日時】 6/16(日) 【場所】北鎌倉エリア(住所は予約確定後待ち合わせ場所と共に詳しくお送りします) ※当撮影はお1人様ずつの完全1対1での個人撮影となります! ⿻*⌖.:˚◌˳˚⌖ ⿻*⌖.:˚◌˳˚⌖ ⿻*⌖.:˚◌˳˚⌖ ⿻*⌖.:˚◌ ①ロケ地についてのご案内 ■北鎌倉エリア ⬇️(リンクを🔗

    • 旅情観128 | 皮膜

      • 一緒に居るのにさみしいね

        言葉に詰まってあの子は眠るただそれだけの日常が、もう無い。 『Eve / Worlds end girlfriend, Smany』 眠る。 春が来る。 薄目を開ける、幾つもの皮膜を押し寄せて、思ったよりもずうっと遠くへ歩いていたことを思い返す。 夕立が降っていた真夏の午後だった。 湿り気、照り返し、夏の声が部屋を包む、玉みたいな汗、きらきらと涙みたいにかがやいた、宝石。 祖母のしわくちゃの手でかがやいた緑色の指輪の艶。 丁寧にカットされた光の粒がちらちらと、夕日のさみ

        • 私は世界など、もっていない

          穏やかな笑み、気温、中島らもは面白い。 確かに中島らもは面白い。 低音で燻したユーモアは腹の底をフツフツと煮らしたようで愉快、不愉快のギリギリ一歩手前を過る危なっかしさ、故、シニカルはいつだって面白い。 果てる、果て、心が削れた夕方は傷付く。 なんで傷ついているのかイマイチ理解できないまんま、ハサミを進める。 手垢のついた哀しみ。行き場の無い咆哮。 異性からのつめたい視線は、同性のつめたさとは違う痛みが伴う。 特に、高い踏み台に登り作られた笑顔を捨てた人間の0.2秒

        【自主企画】6/16(日)紫陽花撮影会について

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        • まほうがつかえないならしにたい!

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        • はぐみです

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          一緒に居るのにさみしいね

          「二人だけの秘密だよ」に参加すると最後まで読めます

          言葉に詰まってあの子は眠るただそれだけの日常が、もう無い。 『Eve / Worlds end girlfriend, Smany』 眠る。 春が来る。 薄目を開ける、幾つもの皮膜を押し寄せて、思ったよりもずうっと遠くへ歩いていたことを思い返す。 夕立が降っていた真夏の午後だった。 湿り気、照り返し、夏の声が部屋を包む、玉みたいな汗、きらきらと涙みたいにかがやいた、宝石。 祖母のしわくちゃの手でかがやいた緑色の指輪の艶。 丁寧にカットされた光の粒がちらちらと、夕日のさみ

          一緒に居るのにさみしいね

          私は世界など、もっていない

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          穏やかな笑み、気温、中島らもは面白い。 確かに中島らもは面白い。 低音で燻したユーモアは腹の底をフツフツと煮らしたようで愉快、不愉快のギリギリ一歩手前を過る危なっかしさ、故、シニカルはいつだって面白い。 果てる、果て、心が削れた夕方は傷付く。 なんで傷ついているのかイマイチ理解できないまんま、ハサミを進める。 手垢のついた哀しみ。行き場の無い咆哮。 異性からのつめたい視線は、同性のつめたさとは違う痛みが伴う。 特に、高い踏み台に登り作られた笑顔を捨てた人間の0.2秒

          私は世界など、もっていない

          今すぐ会いに行くよ

          「二人だけの秘密だよ」に参加すると最後まで読めます

          暇だから君にむちゅー! 他に趣味がないから無垢になっても恥ずかしくないほど青春だったね。 電光がピカピカ光る。 分かろうとして分かれない人達、深淵を覗くのはいつも疲れる。 嫌な事も、それを拾い集めようとしゃがむ日射も疲れる。目が眩んじゃった君の負けね。 負けだから、太陽の方に向かった先で透ける学校の渡り廊下のプリズム、しんしんと深まる廊下の孤独、図書室に辿り着くまでのトイレの蛇口から漏れる水滴。 こういうのばっか拾い集めて、頭がおかしくなりたい。 繋がっちゃった……!トカ、

          今すぐ会いに行くよ

          いつか消え去る私達

          「二人だけの秘密だよ」に参加すると最後まで読めます

          白い線が揺らいで、空間に揺蕩う。煙を見た。 寝そびれたの、昨日は眠たかったのに、あんなに重たくのしかかっていた憂鬱は気が付いたら晴れていて、体の隅にも残らない確かにあった存在を憂いて、大人になったことを感じた。 引き摺ることが得意だった。 脚をびっこ引いて、まだ駄目だと眼球を湿らせて何度もダメなフリした自分を慈しむことが趣味だった。 考えることが沢山ある。 諸行無常だって事、人は生きていると静止できない連続性の中、気が付くことを忘れてしまう。 悔しかった、多分、本当は。

          いつか消え去る私達

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          「二人だけの秘密だよ」に参加すると最後まで読めます

          photo sheちゃん 雨は良いですよ、部屋から聞こえる分には。 人生は後悔ばっか。 過ぎ去った過去は尾ヒレが付くうちに、虚飾を帯びた栄光となるし若気の至りはまだ早い人生を微かに狂わせるし。 眠ること、狂うと面倒になる。 次第に寝息を立てて規則的な呼吸が聞こえる程、焦る。 水分が足りていない赤子のように、焦る。 あれは会うべきでは無かったな、と気が付くほど小さな小さな傷が付く。 あれは言うべきでは無かったな、と目が覚める程己への罪は重なっていく。 本当に弱いな、と知る

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          穏やかな胎動

          「二人だけの秘密だよ」に参加すると最後まで読めます

          SNSの女の子の顔が全部一緒に見えてしまう。 エゴだってなんだっていいじゃん、好きなんだから。 もっと削っていない八重歯の鋭角さを眺めたい。 ほくろの癖で好きになりたい。 陶器みたいな肌は見飽きた、癖が強い奥二重で刺して欲しいし真夏の陽射しを真っ直ぐに跳ね返す強い肌の光の粒がみたいよ。 50を過ぎる母が、今の子のメイクがあまりにも同じすぎてよくあそこまでお揃いにできるね、違いが分からないと言っていた。 私もそう思う。 でも明確にある正解に辿り着くには、フィルターみたいなメイ

          穏やかな胎動

        記事

          旅情観126 | 皮膜

          旅情観126 | 皮膜

          旅情観125 | 皮膜

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          今すぐ会いに行くよ

          暇だから君にむちゅー! 他に趣味がないから無垢になっても恥ずかしくないほど青春だったね。 電光がピカピカ光る。 分かろうとして分かれない人達、深淵を覗くのはいつも疲れる。 嫌な事も、それを拾い集めようとしゃがむ日射も疲れる。目が眩んじゃった君の負けね。 負けだから、太陽の方に向かった先で透ける学校の渡り廊下のプリズム、しんしんと深まる廊下の孤独、図書室に辿り着くまでのトイレの蛇口から漏れる水滴。 こういうのばっか拾い集めて、頭がおかしくなりたい。 繋がっちゃった……!トカ、

          今すぐ会いに行くよ

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          白い線が揺らいで、空間に揺蕩う。煙を見た。 寝そびれたの、昨日は眠たかったのに、あんなに重たくのしかかっていた憂鬱は気が付いたら晴れていて、体の隅にも残らない確かにあった存在を憂いて、大人になったことを感じた。 引き摺ることが得意だった。 脚をびっこ引いて、まだ駄目だと眼球を湿らせて何度もダメなフリした自分を慈しむことが趣味だった。 考えることが沢山ある。 諸行無常だって事、人は生きていると静止できない連続性の中、気が付くことを忘れてしまう。 悔しかった、多分、本当は。

          いつか消え去る私達

          旅情観122 | 皮膜

          旅情観122 | 皮膜

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          photo sheちゃん 雨は良いですよ、部屋から聞こえる分には。 人生は後悔ばっか。 過ぎ去った過去は尾ヒレが付くうちに、虚飾を帯びた栄光となるし若気の至りはまだ早い人生を微かに狂わせるし。 眠ること、狂うと面倒になる。 次第に寝息を立てて規則的な呼吸が聞こえる程、焦る。 水分が足りていない赤子のように、焦る。 あれは会うべきでは無かったな、と気が付くほど小さな小さな傷が付く。 あれは言うべきでは無かったな、と目が覚める程己への罪は重なっていく。 本当に弱いな、と知る

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          旅情観120 |被膜

          君はまだあの薄い縁にいるの?

          旅情観120 |被膜

          穏やかな胎動

          SNSの女の子の顔が全部一緒に見えてしまう。 エゴだってなんだっていいじゃん、好きなんだから。 もっと削っていない八重歯の鋭角さを眺めたい。 ほくろの癖で好きになりたい。 陶器みたいな肌は見飽きた、癖が強い奥二重で刺して欲しいし真夏の陽射しを真っ直ぐに跳ね返す強い肌の光の粒がみたいよ。 50を過ぎる母が、今の子のメイクがあまりにも同じすぎてよくあそこまでお揃いにできるね、違いが分からないと言っていた。 私もそう思う。 でも明確にある正解に辿り着くには、フィルターみたいなメイ

          穏やかな胎動

          「あっ」

          創作をしないと人を自分の手でどうにかしてしまう日が来るのではないかと、ふと思った。 指に食い込む皮膚が、熱を帯びる程私の中の衝動がどんどん膨らむ。 「あっ」は、衝動が枯れ果てた瞬間に訪れる、間抜けな音ズレの様に。 「あっ」壊しちゃった。 「あっ」破っちゃった。 手の平でみるみる萎みゆく形。 「あっ」 … 紫色の野菜ジュースがべっとりと着いた丸襟の白いシャツ、行けない部分を切り刻んで後ろから白い紙をあてがえば元通りになると思っていた。 弟の長い睫毛が、自分よりも可愛いのが

          「あっ」

          旅情観118 | 被膜

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          人の心はいつだって読めなくて土曜日の夜と日曜の朝の境目、街と足音はリバーブする渋谷、東京、雨。 埃かぶった隅っこから出会って1年が経ったヘアクリップを見付けて、見詰めた。 無くしそうな物が何とか一年越した日に、小さな喜びを噛み締めたい。 人生や生活にそういう小さな種の喜びで嬉しがりたい。 カネコアヤノが生活の色を楽しむみたいに私だって天気がいい日に目を細めて青空でいたい。 頭が痛いから目をとじたいよね。 歩けば歩くほど荷物は重たくなって、細い紐状になって手首の皮膚を締め上げ

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          旅情観116 | 被膜

          私たちは常に変化していく

          旅情観116 | 被膜