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死線越え自然へ

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宇宙ライフシリーズの第四部。神。つまり全なる愛へ至るドウテイを描きますが、本マガジンのテーマは死。死もまた概念ゆえ存在しませんが、理在るにおきましてはまだまだデリケートなテーマ。… もっと読む
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記事一覧

ペニス発つ日に【プロローグ】

水の都「ペニス」。 深夜2時。私はこの人生に疲れ、まさに今、この命を絶とうとしていた。 つけっぱなしにしていたTVモニターからは「シャバネットリ・ショッピング」のCMが流れている。シャバネットリ社長の甲高い声が鼓膜を振動し、音の情報を電気信号に変え、蝸牛神経を介し脳に伝わる。 📺《北ヨーブシャー中心から仕入れたイキマス製のスカ〇ローバイブ、お値段160€のところを今なら特別価格80€!!》 バイブか。そういえば一度も味わうことなかったな・・。そう思いながら私はくだもの

ひっくり返る世界

自死直前だった私に突然起きた不思議な出来事。 私はおかしなコエに救われたのだろうか。コエのイメージからすると赤子のようなハゲ・・ハ!?ハゲ?・・いや、そんな事など気にならないほど、私を包むぬくもりはどこまでも深く、優しい陽だまりのようだった。 「ぇ、、愛されてる?」 『!・・面白い。これまで多くにやすらぎを伝えてきたが、その反応を見せたのはあなただけじゃ✨・・しかし驚いた。先刻の黒々とした無慈悲な顔はどこへやら』 「・・ひどい顔してたでしょうね💧」 『よくきくがいい

自殺未遂からの菩薩みたい

私はエロシ。去年コ〇ナ離婚をした。コ〇ナのせいじゃないかもしれないが、コ〇ナのせいにしておく。今思えば、マスコミを見た瞬間から感染したのかもしれない。染められたのはつい答えを求めてしまう悪い癖からかも。 離婚後、何故だかわからないが自然と触れ合うことやデジタルデトックス、ひいてはアウトドア全般にハマり、最近は週末になると山へ足をのばし、ソロキャンプ三昧の日々。 でもね。それも飽きてくるのです💧 平日は相も変わらず仕事に追われ、心休まるのはソロキャンのときのみ。趣味がある

カンペキゲームを包み込んで

花屑に 儚きものと 瞬くも 今の観桜 また山笑う ―――意味――― 落ちゆく花弁に一抹の侘しさをしのぶれど おのれの今ここにすべて在る理を赦し 尊きまどろみに移りゆくあなた 永久の花と咲く 🌸 🌸 🌸 終わったかのようにみえる命もまた途切れることなく輝く。生と死はなく、完全に消えるものすらひとつもない。変化という陰陽を内包し、ここ天国に立つあなたこそ、途方もない大きな愛に満たされた存在なのだろう。 愛そのものであるあなた。 ほんのひとときでもいい。 あなたの観る世界

春暖の瞬間に

「また、頭イタイ・・💧」 私はハルコ。最近、年のせいか体調がすぐれない日が多くなり、頭痛もしょっちゅう。イヤね。不調でストレスも増すばかり。仕事も忙しいし、会社にいけば上司のツマラナイ武勇伝とセクハラ目線👀。 あー、いっそ死んだほうがラクかも? なんてよからぬ考えまで・・。 🌿 🌿 🌿 『恩寵じゃよ。世界はあなたのためにならないことはしない。かねてより掴んでいるものを棄てなされ🎈』 「!」 妙なコエが体の中から。 やっぱり疲れのせいかしら。 『驚かせてスマンのう

見つからないワンピース

「息苦しい。生き苦しい。この国は・・・。この世界はどうしてこうも生きづらいのだろう」 人と会うのが厭。人混みが厭。 宇宙の年が明けてもアンハッピーニュー厭😩 中学生の頃。 イジメられていた私はそのトラウマからなのか、人間というもの。人に対して猜疑心のカタマリだった。家族であろうと唯一人の親友にさえ、心を開けないまま。 その強い猜疑心は大人になるにつれ、少しずつ和らいでいたはずなのに。 💻 なんでできねーの? こんな簡単な仕事が🤬💢 PCの画面越しに課長の怒っている様

自傷行為でなく自癒好意

おれはヴァギータ。 宿敵のカリモットを超えるため、日々修行に明け暮れている。 ちなみにおれの妻の名前はカルマだ。 科学者の娘ということもあり、日々ナニかに追われて怒りっぽい。 そんな妻を横目に、今日もおれは重力装置で身体を鍛える。 🐵 🐵 🐵 「ハァハァ💦・・よし、次は重力10000倍で修行だ!」 〈完全で永遠。絶対者であり、無敵の霊体であるのにわざわざイタイ思いをせずともよかろう?楽しいのであれば止めることはせぬが〉 「何者だ!?界王神か??」 〈わしか、わしは

たまえちゃんFaraway

『自分がここにいるのは何かおかしい』 昼休み。教室の窓際に立ち、私はそう感じていた。 学校生活が変わったわけじゃない。 ”私の内面”が変化しているのは明らかだった。 仲の良い同じクラスのある子ちゃんと遊んでいても楽しくない。つい先日までこんなことなかったのに・・。 突然訪れた違和感。 アタマでいくら考えても、心の中の”たみー”に聞いても答えは出ない。 💔 💔 💔 私は、尾神たまえ。 クラスメイトからは”かみたまほとけたま”なんてアダ名で呼ばれてる。 父の写太郎は

デスゾーン背に胡坐談

「ちょっと待ったー!」 SNSにメッセージが入る。 時間は22時45分。 受付終了の15分前。 2人目。 これが最後の同乗者になる筈だった―――。 🔥 🔥 🔥 6時間前。 練炭自殺を一緒にする仲間を募集した。 集まったのは私を含む3人。 まず最初に連絡をくれたのはM子。 少しだけ話を聞く。 幼い頃からのネグレクト。手首には幾つもの傷跡があり、痛々しかった。死ぬことを決意してくるのだから当然だが、彼女は口数少なく、メイクも殆どしていないような見た目だった。 ただひと

いのちがいのちを現して

「いや、ちょっと驚かせちゃったかも。肯定しても解脱だって伝えてもあそこまで自我強い人ひさしぶりに見たよ。あ、過去のおれか💡近しい人にはもういないなぁ、あのタイプは。観たら消えちゃったけどね」 『出雲大社に参拝はしても、《霊止すなわち人》という石碑をみて、自身の肉体も思考も自分ではないうえ、この銀河の中心力や地球の恵みに生かされており、本体は霊体が主の神の子であるとは通常気づかないからの👶残念ながら神社や宗教自体が真理のそれを正確には残しておらぬ。ゆえ、言葉は言葉にすぎぬとい

束縛された思考から解き放たれた至高へ

「お陰様で少しはマシなのが書けた」 『束縛された世界から解放され、本当の自由だな』 「他人だから関係ない、なんて思ってると気づけないからね🤣」 『そうだ。存在があるおかげで存在を体験できる』 「また、対象がなければハゲもいないって?やれやれ、禅問答か」 『禅那もまた必然であった。ヒトはシッダールタやイエスと本質では何ら変わらぬことを知っておいてもよいだろう』 「このあたりまで進めば、発達障害とされている御方の秀でた能力も開花しやすくなるかもね。光術家のおれじゃよく

世界を映すあなた

「すげー違和感だった💦まったく。流石他人のフリしたジブンの映し鏡。鏡の世。次のステージでまた世界に神癒だな」 『ははは!面白いwあの方々は過去世でお前に集団暴行を加えた者たちだ。今回も完璧に演じてくれた👍』 「どうりで意識で伝えても・・。よってたかってきて同時に消えたからね。って愛の暴行受けても煙草吸うおれはクリシュナかマハラジか!」 『ほぉ。よくわかったな。どちらも正解であり間違いだ👶👌』 「すべては分かれたひとつって?やれやれ。まさに鏡の世が鏡の世たる所以だな。そ

自分に殺される前に

あらゆるものが美しい。 そのことを知るために生まれたのだろう? 目に映る春の美しさは本当の美しさではない。 目に映る悪の見苦しさは本当の悪ではない。 思い通りに映る世界。 世界はあなたにあなたが持つ観念通りの経験を齎すだろう。 その観念を変化させれば、また異なる内容の経験が訪れる。 そしてあなたはこう言うのである。 『思考が現実化した』と。 『自分の意識が現実を創っている』と。 まったくあなたは幸せものだ。 思い通りに世界を映しているのだから。 あらゆるものが美し

見るものも見られるものも消える頃

神様はいるだろう。 あなたの自我がそこにないとき。 こんにチワワ。マスター・ハゲです。 こんにチクビ。でも問題ございません。 考えなくとも届けられる思考。 何かをやっていた思考の”私”はいなかったけども、そこにはすべてのすべてであるあなたが生きる歓びに浸っている。 人間は宇宙の中心力に生かされ、すべてが必然で決まっている道を歩んでます。自由意志はありません。つまり完全に束縛されている。それでもその中において自由に描けるというのもまた完全に救われた世界があるお蔭かもしれま