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【学級通信】「失敗」に対する考え方

教員を19年で終えました、内藤正臣です。
これからの社会を担う「たくましく、しなやかな子ども」を増やすために、大人の在り方がより良くなるといいなと考えています。

さて、学級通信シリーズです。
今回は、「失敗」をテーマにした内容です。「子どもに失敗はさせたくない」「失敗はダメなもの」だとお考えの方、失敗は成長にとって必要不可欠ですよ!
では、以下学級通信です。どうぞ!!


~「失敗」は、しないといけない!?~

とある知り合いの経営者の方がビジネスをしている人向けに、ブログで「失敗」について語っているのを目にし、「なるほどぉ~」と思ったことがあったので、今回は「失敗に対する考え方」について書いてみたいと思います。

その方の話によると、「補助輪のない自転車に乗る練習」を例にとって考えてみると・・・

子どもが自転車に乗れるようになる道筋というのは、

何度も自転車乗りに失敗して、うまく乗れる方法を覚える

のではなく、

何度も自転車乗りに失敗して、失敗する方法を消去する(失敗ができなくなる)

のだそうです。つまり、何度も自転車乗りを繰り返すと、そのうち自転車に乗っても「失敗できなく」なります。自転車乗りにわざと失敗したり失敗を演じたりすることはできても、「本気で失敗することはできなくなる」のです。
失敗できなくなるということは、つまり、成功するということです。
これは、一説には赤ちゃんの脳の神経回路と私たち大人の脳の神経回路を比較すると、「赤ちゃんの脳の神経細胞は数多くつながっている」のに対し、「大人の脳の神経細胞は必要なものだけつながっている」そうです。要は、「大人よりも赤ちゃんの神経回路の方が広く、多くつながっている」ということです。

赤ちゃんが、大人に比べて「できることが少ない」のは、神経細胞が少ないからではなく、「神経細胞が必要以上に多すぎて、何をどうすればいいか分からない」のだそうです。それが、成長に伴って多くの失敗を経験することで徐々に失敗する方法を消去し、次第に余計な神経回路が働かなくなり、「必要な情報を適切に取り出せるようになる」とのことです。
 
ということは、これから子どもたちが長い人生で様々な技術・知識・人間関係を習得していく確実な方法は、「何度も何度も失敗を体験し、失敗する方法を脳から消去していく」ことなのだということが分かります。

多くの子が、「失敗をするのが怖い」「失敗は嫌だ」「失敗は恥ずかしい」と思っています。そんな子どもたちに、「たくさん失敗すると、その分たくさんの学びが得られるぞ!」と、背中を押してあげたいと思っています。

「取り返しのつかない失敗」をして、心が折れて立ち直れなくなってしまう前に、「取り返しのつく失敗」を何度も何度もし、失敗を取り返す体験をたくさんしてほしいと思っています。

そもそも、何を失敗と呼び、何を成功と呼ぶのでしょうか?
私は、「チャレンジすること」が成功であり、「何もしないこと」が失敗だと考えています。チャレンジした後の結果には、あまりこだわっていません。

子どもたちが教室の中で、人の顔色をうかがうことなく、チャレンジする姿が見られたら最高です!


以上、学級通信でした。
「失敗はした方がいい」というよりむしろ、「失敗しないと成長がない」のだと思います。
「失敗は大切」だと考えている大人と接している子どもは、日々たくさんの失敗から多くを学び、成長につなげていると思います。
「失敗させたくない」「失敗させたらかわいそう」だと考えている大人と接している子どもは、日々目の前の失敗のチャンスを奪われ、成長の機会を失ってしまっています。

やはりここも、子どもを成長させる大人の価値観・判断力が問われています。
我々大人は、結果を問わず子どもの挑戦を喜べる姿勢を大事にしたいですね!!

今回も、お読みいただいた皆様に感謝します!!
皆様のコメント、お待ちしています。

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