イベントレポート:ウルトラマラソン日本代表が教える これさえ選べば間違いない! "アスリート"と"子供"の『食育』
GPC幹事の原田妙子(2019期オンライン)です。
今回はウルトラマラソン日本代表であり、グロービス卒業生でもある楢木十士郎さん(福岡校2020期)と、パートナーの楢木裕美さんをお招きして、「アスリートと子どもの食育」についてお話を伺いました。
■食事の重要性と五大栄養素
食事は、エネルギー源になる、基礎体力をつける、怪我を予防する、体調管理・コンディショニングをする という面で、重要な役割を果たしています。
食事をする際に気にしたほうがいいのは、五大栄養素(糖質(炭水化物)、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル)です。主役の糖質、タンパク質、脂質が体を作り、脇役のカルシウム、鉄が体の調子を整える役割を担っています。さらに人体に不可欠な水を「第六の栄養素」と呼ぶことも。
糖質といえば、制限をするダイエットが広く知られていますが、糖質が不足すると筋肉中のたんぱく質が分解されてしまうため、筋肉がつきにくくなり、ダイエットの面では効率がよくないそうです。
■知ったらちょっと日常が楽しくなる!アスリートの食育
アスリートの食育として、リカバリー食、持久力系スポーツの食事、アルカリ性食品をご紹介いただきました。
リカバリー食はタンパク質、糖質、ビタミンB1、ビタミンCが重要な要素です。運動後2時間以内、できるだけ速やかに補給することで、疲労回復に役立ちます。
持久力系のスポーツは、脂質が鍵になります。マラソンのような低強度・長時間の運動では、糖質に加えて脂質も主なエネルギー源として使われます。脂質を取り入れるポイントとしては、①取りすぎに注意(1日3食食べていれば不足することはない)②いい油を意識する(植物油、ナッツ、魚などの不飽和脂肪酸がおすすめ)の2つです。
アルカリ性食品は、主に緑黄色野菜です。ストレスや激しい運動で体は酸性に傾きやすくなるので、アルカリ性食品を摂取してバランスを保つのが重要なのだそうです。
栄養素について知ることで、日々の食事、コンビニのお弁当などでも、選ぶのが楽しくなりますね。
■楽しくおいしく健康に!子どもの食育
子どもの運動能力が上がりやすいゴールデンエイジは9歳~12歳ごろだそうです。この時期の発達を手助けするために保護者ができることは、運動の機会を提供し、食事のサポートをすること、とお話がありました。その中でも特に、身長を伸ばすこと、集中力を上げることの2点を、裕美さんからご紹介いただきました。
身長を伸ばす時に鍵になるのは、カルシウム、マグネシウム、ビタミンK、ビタミンD。カルシウムだけではなく、ナッツや大豆製品、海藻類などから他のミネラルも補給することで、骨の成長につながるそうです。
集中力を上げたいときは、他の要因(睡眠不足や環境)が当てはまらない場合は、食事を見直してみるのも手だそうです。楢木家で気を付けているのは、砂糖を減らすことと、酸化した油を避けること。平日のおやつは洋菓子やポテトチップスなどは避けるそうです(とはいえお友達の家などで完全に制限するのは難しいため、臨機応変な対応でOKとのこと)。
砂糖を減らすための工夫として、甘酒を使ったレシピもご紹介いただきました。
食事を人と一緒に楽しく食べたり、食事作りや準備に関わったりする中で知識を身に着けると、食生活の自己管理能力を高めることにもつながるそうです。
未就学児育児中、かつゆるゆるランナーの私も、自分と子どもの普段の食事を意識してみようと思いました。
なお、十士郎さんは現在、ご自身のパーソナルジムを立ち上げるため、クラウドファンディングを実施しています。
このレポートを読んで、応援したいな、と思ってくださった方は、ぜひ以下のリンクからご支援をお願いします。
https://camp-fire.jp/projects/view/675510
次回は7/7(金)、過去のイベントでもご登壇いただいた、金柿講師に再度お話をいただきます。次回もお楽しみに!
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