Ruka Nakaura

京都ライター塾10期生・大阪ものかき隊17期生。 社会福祉士・精神保健福祉士・公認心理…

Ruka Nakaura

京都ライター塾10期生・大阪ものかき隊17期生。 社会福祉士・精神保健福祉士・公認心理師。 10年以上ソーシャルワーカーとして働いています。今一度昔から好きだった「書くこと」に向き合うために、発信を続けながら、「書く」を仕事にしてけたらなと思っています。

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書くことを始めます

幼い頃から文章を書くことが好きで、中学生くらいまでは、将来の夢は小説家になることと思って生きていました。 でも思春期のいろいろな経験を経て、いつしか私は何を書きたいのかも分からなくなって、書きたいこともなくなってしまったような感じになって、創作欲もなくなってしまって、筆を折り、全く別の道を歩んでいました。 しかし30代を後半に迎え、自分はどう生きたいのか、改めて考えた時に、大好きだった「書く」ことをもう一度してみたいと思いました。 そんな中で出会ったライター佐藤友美(さ

    • 知らず知らずの思い込み

      先日、ある男性と話していたときのこと。 彼は20代で、遠方への移住を希望していた。 理由を聞くと、 「付き合っている人がいるから」 とのこと。 若いし、イケメンだし、彼女の一人や二人いるよね。 遠距離恋愛が続くなんてえらいなぁ。 近くに住みたいと思うのも無理からぬ話。 折に触れてその話題になれば、 「彼女さんとは最近どうなの?」 と聞いたりしていた。 そんな日々が続いたある日、彼がパートナーとの関係について話した時、 「僕たち、同性カップルなんですよね」 と言

      • 【書評】娼婦の本棚/鈴木涼美

        筆者の鈴木鈴美さんは、元AV女優。 慶応義塾大学や東京大学大学院卒と高学歴でもあります。 その後日本経済新聞社記者を経て現在は文筆に専念されています。 本書はそんな鈴木さんが「20歳になるくらいまでに本棚に加えておいて欲しい本」という基準で取り上げた20作の小説を紹介する書評エッセイです。 鈴木さんは1983年生まれ。 アムラーや小室ファミリーがヒットチャートを席巻した時代。 茶髪にルーズソックスで放課後の渋谷に繰り出したり、ブルセラショップで自分の下着を売ったり、当時の

        • 【書評】『R・E・S・P・E・C・T』/ブレイディみかこ

          本書は実際に2014年にイギリスで起こった公営住宅占拠事件をモデルに描かれた小説である。 オリンピック開催を契機に、ロンドンでは再開発が進み、ジェントリフィケーションがすすめられていた。 ジェントリフィケーションとは、住む人の階層が上がり、地域全体が上流化していくこと。家賃は高騰し、それに伴い労働者階級はその街で暮らしていくことが難しくなる。 この物語の主人公、ジェイドたちはホームレスとなったシングルマザー。ロンドンのホームレス対象のホステル、サンクチュアリに住んでいたが

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        書くことを始めます

          【書評】『14歳で”おっちゃん”と出会ってから、15年考えつづけてやっと見つけた「働く意味」』

          〇本書について 本書は、ホームレス支援及びホームレスを生み出さない社会を目指す活動をしている、認定NPO法人 Homedoorの理事長である川口加奈氏が、中学生の頃に釜ヶ崎を訪れてから、Homedoorを設立し、2018年に個室宿泊施設「アンドセンター」を設立するまでの軌跡を綴った一書である。 何より驚かされるのは筆者のバイタリティだ。 14歳でホームレス問題に出会ってから、夜回り等のボランティア活動を継続。 何か自分にできることはと、まず自身の通う学校での啓発活動

          【書評】『14歳で”おっちゃん”と出会ってから、15年考えつづけてやっと見つけた「働く意味」』

          【旅レポ】福知山線 廃線敷ウォーク

          GWが終わろうとしています。 我が家は遠出はせず、近場の日帰り旅で、JR福知山線の廃線敷を歩くハイキングコースに行ってきました。 職場の人にこんなところがあるよと教えられて、行ってみたくなった私。 家族にプレゼンしたところ、映画『スタンド・バイ・ミー』好きの夫と子どもたちが関心を示してくれました。 本コースはJR福知山線 生瀬・西宮名塩~武田尾温泉間にあります。 かつて蒸気機関車が走っていた、立ち入り禁止だった廃線が、自己責任を原則に2016年に開放されました。 武庫川

          【旅レポ】福知山線 廃線敷ウォーク

          どんな経験も、その人にしかできない大切なもの

          私は現在、ソーシャルワーカーとして、障害のある方と接する仕事をしている。 その中で、学生時代不登校だった経験を持つ方、ひきこもりだった経験を持つ方と関わることもしばしばある。 そうした人に対し、支援者が 「彼、彼女たちは経験不足だから(未熟である)」 「社会経験がないから、もっといろいろな経験をするべき」 といった見解を述べることがある。 私はそれが強烈に違和感だった。 確かに、人はいろいろな経験をすることで成長できると思う。 しかし、その支援者たちの指す「い

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          『書いて幸せになる』の集大成~「第10回京都ライター塾(動画視聴コース)第6回レポート~

          京都ライター塾は、書くことをテーマに発信を続ける、『京都暮らしの編集室』主宰 江角悠子さんが開催する、ライターなど「書く」を仕事にすることを目指す人のための全6回の講座です。 講師の江角さん自身が、人脈もない中でフリーライターになり、 当時「喉から手が出るほど欲しかった」と話すライターとして仕事をしていくためのノウハウを伝授している本講座。 最終回のテーマは『新規仕事を得るために』 これまでの5回では、企画の立て方やインタビュー、取材の方法などを学んできました。 今回は

          『書いて幸せになる』の集大成~「第10回京都ライター塾(動画視聴コース)第6回レポート~

          「インタビュー原稿の書き方その2」~第10期 京都ライター塾(動画視聴コース)第5回レポート

          京都ライター塾は、書くことをテーマに発信を続ける、『京都暮らしの編集室』主宰 江角悠子さんが開催する、ライターなど「書く」を仕事にすることを目指す人のための全6回の講座です。 リアルタイムでオンライン受講されるコースと、講座部分のみ録画配信で受講できる動画視聴コースが用意されており、現在私が受講しているのは動画視聴コースです。 第5回のテーマは『インタビュー原稿の書き方 その2』 本講座では、講師の江角さんにインタビューをする企画書を作成。そして実際に江角さんにインタビ

          「インタビュー原稿の書き方その2」~第10期 京都ライター塾(動画視聴コース)第5回レポート

          【書評】まじめに生きる人に贈るエール『わたしは、まじめちゃん』/江角悠子

          皆さんは、「まじめ」と聞くとどのような印象を抱くであろうか。 その生き方は時に人から揶揄されたり、面白みのない人間であるかのような反応をされることがあることは、「まじめ」に生きてきた私も体感している。 破天荒なエピソードや面白おかしい話題の展開とは無縁のように思える、「まじめな生き方」をテーマにしたエッセイ。 タイトルを見た瞬間、私は強烈な興味を惹かれた。 本書はライター江角悠子氏が「まじめ」に生きていた半生を振り返り、その生き方を肯定し、同じように生きている人にエールを

          【書評】まじめに生きる人に贈るエール『わたしは、まじめちゃん』/江角悠子

          キャラ弁が伝える、誉め言葉を素直に受け取ることの大切さ

          今回は、子どものお弁当作りで感じた、「誉め言葉を素直に受け取ることの大切さ」について書こうと思う。 料理が苦手私は大の料理嫌い。 家庭を持ってからは、家族の生命維持だけをモットーに、何とか最低限の食事を作ってはいるけど、本当に苦手。 どんなささやかな料理を作るのにもパーティーでもするのか!?というくらい時間がかかってしまうし、どんな簡単なメニューを作るのにも、いちいちクックパッドで検索しないと作れない。 そう、カレーを作るのさえ、カレールーの箱の裏を見ながら、そこに書いて

          キャラ弁が伝える、誉め言葉を素直に受け取ることの大切さ

          「魅力を引き出すインタビューのやり方」~第10期 京都ライター塾(動画視聴コース) 第4回レポート~

          京都ライター塾は、書くことをテーマに発信を続ける、『京都暮らしの編集室』主宰 江角悠子さんが開催する、ライターなど「書く」を仕事にすることを目指す人のための全6回の講座です。 第4回のテーマは『インタビュー講座』。 記事の制作のための材料・素材を集めるために、人のお話を聞くのがインタビューです。 今回は、そのために必要な準備や、アポ入れの方法、質問リストの作り方、インタビューの流れなど、講師の江角さんが18年のライター経験で培ったノウハウを教わります。 今回の講座のポ

          「魅力を引き出すインタビューのやり方」~第10期 京都ライター塾(動画視聴コース) 第4回レポート~

          【書評】「文章を書いて、生きていきたい」/江角悠子

          本書は筆者の江角悠子氏が、ライターとして歩んできた17年(当時)で得た知識や経験をもとに、「文章を書いて生きていきたい」と思う人へ送るメッセージの数々である。 書くことが好きな人、書くことを始めたい人、すでに書いている人。 そうした人々の抱く、 「何を書いていいのか分からない。」 「書きたいのに書けない。」 「書いても意味があるのだろうか。」 といった悩みの一つ一つに触れ、それら一つ一つに丁寧に寄り添う、励ましのメッセージが編まれている。 例えば、「書きたいけど、文章を公

          【書評】「文章を書いて、生きていきたい」/江角悠子

          【旅レポ】ホテルで完結の充実アクティビティ ~湯快リゾートプレミアム ホテル千畳~

          1400年の歴史を持つ、関西屈指のリゾート地、白浜温泉。 名勝千畳敷のすぐそばに、海を臨み佇むのが 「湯快リゾートプレミアム ホテル千畳」です。 元々は大型観光ホテルだったホテル千畳。 その後、湯快リゾートが運営することになり、2018年にはリニューアルし、おしゃれなリゾートホテルに生まれ変わりました。 今回は8歳、5歳、4歳の子どもたちを含む三世代親戚旅行で感じた ホテルの魅力をレポートをしたいと思います。 魅力①三世代で楽しめる 名勝千畳敷 千畳敷とは、白浜の観光名所

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          書くことを通して、何がしたいか

          書くことを仕事にしたい。 自分の中では夢のまた夢だったことである。 でも、そう考え始めてから、私は、なるべくそれを発信していくようにしていて、人と話す機会があれば、「実はライターに関心がある」と伝えていた。 その中で「知り合いにライターがいる」 と言ってくださる方がいて、 とあるライターさんに、お話を伺うことができた。 そのライターさんが、本当に素敵な方だった。 紆余曲折を経て、都会から農村に移住。 現在はその住まう地域で、 行政や住民と連携しながら、 その町やそこで

          書くことを通して、何がしたいか

          「企画を立てて、スキを仕事に」~第10期京都ライター塾(動画視聴コース)第3回レポート

          京都ライター塾は、書くことをテーマに発信を続ける、『京都暮らしの編集室』主宰 江角悠子さんが開催する、ライターなど「書く」を仕事にすることを目指す人のための全6回の講座です。 第2回までの講座レポートは以下の記事に。 本記事は同講座 第3回「企画の立て方」の受講レポートです。 企画提案をすることの大切さライターは自ら名乗れば、誰でもなれる仕事。 ですが、依頼がなければ仕事になりません。 依頼してもらうための方法はいろいろありますが、「1番強力」と江角さんが語るのが、 「

          「企画を立てて、スキを仕事に」~第10期京都ライター塾(動画視聴コース)第3回レポート