【絵本原作】いいたいことがいえません

『おはようございます』がいえません 　いい返事ができません 『いっしょにあそぼう』なんて　ぜったいムリです 『いただきます』は小さな声で 『ごちそうさま』も同じくらい 　もちろん『さようなら』もいえません 　いいたかったコトバと　 いえなかったコトバがワタシのおなかに　いっぱいいっぱいつまっているよ 　このままにしていたら　どうなるのかな？　 　おなかがおもーーーくなってしまうのかな？ 　そして　おなかがいたーーーくなって泣いてしまうのかな？ 　いいたかったコ

【エッセイ】昭和キッズのある意味残酷な遊び

　こんにちは鈴木カツラです😆 　５月といえばこどもの日🎏(これを書いているのは2024.5.1)ということで、ふと『子ども時代の遊び』に関するエッセイを書きたくなりました。Switchどころか、ファミコンもなかった昭和時代。アラフォー&アラフィフのみなさまはどんな昭和キッズ時代をお過ごしになっていたでしょうか？ 　ちなみに私は、集団で遊ぶことが苦手な子どもでした。 　正確に言うと『ルールと運動神経を必要とする遊び』のことです。だから感覚や気分で遊べる『ままごと』や人形遊

【絵本原作】いつか　どこかで　あいましょう！

　ぼくがピタッと動きを止めても、時間はどんどん流れている。 　ぼくがしっかり目を閉じても、周りの景色はぐるぐる変わる。 　そんなぼくと 　キミとの間にも 　同じ時間が流れ出す。 　シロとミケとぼくの間にも 　同じ時間が流れてる。 　悲しい気持ちの男の子と 　やさしい女の子との間にも 　同じ時間が流れてる。 　昼間のぼくと 　別の国にいる『誰か』の間にも、同じ時間が流れてる。 　『どこかの星にいる宇宙人のことを考えているぼく』と 『地球人とトモダチにな

【詩？】ヨル　ガ　スキ

ヨル　ガ　スキ 　　月の光が優しいから ヨル　ガ　スキ　　 　たくさんの星が空の広さを教えてくれるから ヨル　ガ　スキ 　　遠くから聞こえる車の音が何だか心地好いから 　そして今ここは静かだから……。 ヨル　ガ　スキ 　考える時間をくれるから ヨル　ガ　スキ 　泣いていても誰かにバレにくいから ヨル　ガ　スキ　 　新しい朝をくれるから 　そう……何度でもくれるから

【エッセイ】たからもの

　自分は小さな頃から『想像で遊ぶ』ことが得意でした。 『想像する女の子』といえば、小説『赤毛のアン』を思い出す方もいらっしゃるでしょう。時には想像が暴走して、ちょっとした事件を引き起こしてしまうアンですが、彼女は明るく前向きで友達も多い、基本『愛されキャラ』。 　私の場合、仲のいい友達が少ないことも理由の１つだったんですよね(苦笑い) 　だからなのか…私は、想像の中で作り出した妖精と会話をしていた時期もありました。 　小説垢で仲良くして頂いているnoterさんに打ち明

童話・絵本垢一周年‼️ 早いな…もう1年経ったのか😌 まぁ実際に投稿を始めたのは、ここから５ヶ月先だったんですけどね🤣 酔った勢いで作った別アカウントでしたが、今ではこちらでも素敵なnoterさんに繋がれる大切な場所になりました。 これからもよろしくお願いいたしますm(__)m🎶

【童話？】ゆるさないったらゆるさない！！

「ミィちゃん、さっきはごめんね」 　ようちえんのブランコであそんでいたとき、スゥちゃんがわたしにあやまってきた。 　スゥちゃんはさっき、わたしのかいた絵をみて、「へたくそ」とわらったんだ。 　それはうちの犬『シロ』の絵。 　なんだかシロまで、バカにされた気もちになってしまった。 　だからわたしは言ってやった。 「ダメ！！　ぜったいゆるさない！！」 　 　わたしは先生にしかられた。 「スゥちゃんがあやまっているのに、どうしてゆるしてあげないの？」って。 　ちょ

【小説(一応児童向け)】星のプール

夏がキライ 夏が好きな子は、もっとキライ そして…… 『あの子』のことは、大大大大…大キライ！ 　　　　　 　　　　　　《１》 　ヒグラシたちが鳴いている声は、まるで繊細なガラス細工のようだとマコは不意に思った。そんな透明な音を聞きながら、彼女はバス停のベンチでそっと溜め息をつく。 　 　今日も全然上達しなかったな。 　 　夕方の風が濡れている髪を優しく揺らしながら、泳ぎ疲れたマコの身体を通りすぎた。 　 　こんなに頑張っているのに。 　 　２度目の溜め息を

ウミネコ文庫さまの童話企画に参加しております。もしも『ばくら』に挿し絵を書いて頂けたら、私はおそらく嬉し泣きをすることでしょう🌟😭🌟　主役が『ばく』だからどうなんだろ？　でも、ばくでなければ成り立たないストーリーだし😅 詳しくはコチラhttps://note.com/abe8848/n/n391a942da3ac

【絵本原作】キミとの散歩道

　※本文は全て『ポチ』の言葉で語っています。 　 風が気持ちよくなったと気が付いた時 キミの顔を見て、『やっぱり夏が来た』と分かりました。 秋も…… 冬も…… キミのことを見上げるたびに、今の季節が分かります だけど春は… ボクの方が早く気付いて、キミに教えたんだよ ボクが下からキミを見て キミが上からボクを見る キミと一緒に歩く、ボクのしあわせな時間 ボクは大きくなったけど、キミも大きくなったから、下から見るのはボクで、上から見るのはキミのまんま 最近

【創作童話】ばくら　#ウミネコ文庫応募作品

　あちこちの木に、きみどり色の葉っぱがふえてきたころ、森のさいほう名人バク山さんが小さなお店をひらきました。 　かんばんに書いてある文字はばくら屋。 ☆ 「バク山さん、字をまちがえているよ」 　店の前をとおったブタオくんが、かんばんを見て言いました。 「ばくらじゃなくて、『まくら』だよね？」 　バク山さんは、ニコニコしながら「はいはい」とうなずきます。 「おしえてくれてありがとう。でもね、これはばくらでいいんですよ。バクのぼくが作った『まくら』だからばくら。それ

創作大賞、絵本垢では２作目のエントリー。小説垢が忙しすぎて、しばらくログインしていませんでしたが、明日から皆さんのエントリー作品にお邪魔いたします😆