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家族といると辛い?そんなあなたへ

 あけましておめでとうございます。2021年もどうぞよろしくお願い致します。さて、年末年始は実家に帰って過ごしたという方もいると思いますが(コロナ禍ではありますが、ゼロではないですよね)、「実家にいることが、家族と接することが辛い」と感じる方はいませんか?ズバリ私がそうでした。今はマシになりましたが、昔は実家にいるだけで悲しい気持ちになったり、イライラモヤモヤしたり、散々でした。でも色々と考えて、家族に対しての考え方を変えたことで、ずいぶん家族と接しやすくなり、実家に帰るのが怖くなくなりました。「なぜこんな気持ちになるんだろう?」と、過去の私のように悩んでいる方の道標になれば、そして私自身の備忘録として、この記事を記します。

そもそも家族は「血のつながった他人」

 まず家族というのは「血のつながった他人」でしかありません。確かに戸籍上は「家族」というくくりで、自分には彼らの血が流れていて、目の前にいる男女は「両親」かもしれませんが、それ以前にただの男性と女性なわけです。付き合いが長いため様々な感情を彼らに抱いているかもしれませんが、彼らは第三者でしかないのです。ですから友人や職場の人たちと同様に接すればいいのです。でも「産んでもらって、育ててもらった恩義があるし……」と思うかもしれません。でもそれって、あなたがお願いしたことでしょうか?違います、「両親」である彼らが自ら選んで行ったことです。彼らの意思なのです。そこに恩義を感じてなんでも言うことを聞いてしまうというのは違うと思うんですよね。もちろんあなたの意思で願ったことを叶えてもらったことにはお礼をすべきですが、「産んで、育ててやったから」という「血のつながり」を理由に縛り付けられるべきではありません。「家族」はただのカテゴリ分けであって、「支配」の理由にはならないのです。

別に、仲が良くなくたっていい

 兄弟姉妹、または両親との関係、子供の頃は必ずしも良いとは限りませんよね。「でも、いい加減大人になったんだし、迷惑かけたくないし……」と家族と仲良くあろうとしていませんか?それはなかなか危険です。なぜなら、仲良くあろうとして家族への不満を「我慢」しているあなたが、いつか爆発する可能性があるからです。家族へのモヤモヤの正体の一つは「我慢」なのです。その場はあなたが「我慢」することで穏便に済むかもしれませんが、あなたの中で消化不良となった不満は消えず、蓄積します。「あの時こうだったくせに――」これが溜まると本当に危険で、次第にあなたは憎悪で支配されてしまいます。年末年始やお盆に家族間での辛いニュースがちらほら聞こえるのは、これも関係するのではないかと推察してしまいます。

 前項で話しましたが、彼らはあなたとは違う「他人」です。性格が合う合わないは当然あります。そこに血のつながりは関係ないのです。日常で「この人、自分の性格と合わないな」と思う人がいるように、家族もそれたりえるのです。「嫌な人」とは無理に仲良くなろうとしなくていい。できるだけ部屋にこもって物理的に距離を置くとか、必要以上に話さないとか。そういった「嫌な人」にする対処を、家族に対してしたっていいんです。「我慢」しないで発散しましょう。最悪喧嘩をしてしまったってかまわないのです。「家族は仲良くあらねばならない」なんて法律は何処にもないのですから。

「私たちの頃はね……」が始まったら、真剣に聞くスイッチをオフ!

 家族が集まると、色々な話題に花が咲くことがあると思います。例えばあなたが何かを相談したとき。家族は彼らなりに相談に乗ってくれるかもしれません。様々な経験から得た知識から、アドバイスをくれるかもしれません。多様な意見を参考にすることは良いことなので、その時は真摯に耳を傾けるとよいでしょう。しかし「私たちの頃はね……」のワードが聞こえたら、真剣に聞くスイッチをオフにしましょう!それはアドバイスではなく、「思い出話」が始まる合図だからです。長生きしてきた人ほど、自分の経験を語りたくなるものですが、全てが参考になるわけではありません。もちろん(質の悪いことに)本人に悪気はないのかもしれませんが、全てに真剣に耳を傾けていては、正直疲れてしまいます。「あ、これ思い出話だ」と悟ったら、真剣に聞くスイッチをオフにし、世間話モードに切り替えましょう。友達の話を聞くようにふんふんと相槌を打って聞いてあげると、相手の気を悪くすることも、こちらが疲れることもありません。

過去の家族と現在の家族は別人

 家族との思い出を思い返してみると、辛い思い出ってありますよね。あなたにとって、家族との辛い思い出はどのぐらいありますか?私にはたくさんありました。頑張ったのに褒められるどころか怒られるとか。容姿を笑われたり、兄弟と比べられるとか。当時の辛かった気持ちを鮮明に思い出して、できれば文章に書き記してみてください。――書けましたか?それ、既にあなたが家族に対して抱えている「負の我慢」です。あなたはそれだけの感情を心の中に溜め込みながら、それを悟られないように強がって、我慢しながら、生活してきたのです。辛かったでしょう。苦しかったでしょう。でも何故そんな気持ちになるのかわからなくてしんどかったでしょう。それは、家族に対して気を遣っていたから。本当はああ言いたかった、こうしてほしかった、そういった気持ちを今まで持っていたけど、今更言ったって仕方がないと、あなたが「我慢」し続けているから。お疲れ様でした。もう我慢しなくていいんですよ。――とはいえ、過去の逆襲と言わんばかりに家族を責め立てても、正直あまり現状が変わることはないと思います。なぜなら向こうは覚えていないことが多いからです。解決策としては「繰り返させないこと」です。例えば私の場合、容姿を笑われたら「それ、傷つくから止めてほしいな」と、当時言えなかった言葉を現在(いま)の彼らに伝えるのです。相手は人間ですのですぐには変われないし、変わらないかもしれませんが、「不満を伝えること」はあなた自身のストレスを発散させることに繋がります。されて嫌だったこと、を現在(いま)の家族に伝えることで、「負の我慢」を繰り返さないようにしましょう。

家族と「楽しく」過ごすために

 とはいえ同じ屋根の下に過ごす時間が多い者同士ならば、できるだけ楽しく過ごしたいものですよね。散々家族を悪役のように書いてしまいましたが、彼らもいち人間ですので、いいところもきっとあります。残念なことに「他人を変えるのは難しい」という言葉は本当で、他人である家族を自分の理想の姿に変えてしまうというのは、魔法でもない限り至難の業でしょう。そうなれば、自分の考え方を変えてしまう方が手っ取り早いのです。変に意地を張らずに、自分にも家族にも素直に接することが、家族と「楽しく」過ごすコツだと思います。

 長くなってしまいましたが最後に、私がこの考えに至るのに非常に参考になった図書を紹介したいと思います。

 著者であるわたなべぽんさんは自己肯定感の低さに悩んでいましたが、その原因としてお母様との辛い思い出がありました。過去の家族との折り合いのつけ方など、非常に参考になり、心がスッと軽くなりました。コミックエッセイですのでサクサク読める点もおすすめです。

 過去が辛かった分、これからは家族との「楽しい思い出」をたくさん増やしていきたいなと思うゲッカチャンなのでした!ここまでお読みいただきありがとうございました!

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