東間ねい

あずまねいです。素人が中国古典についてなんとなく知りつつ学んだことを書き綴ります。京劇…

東間ねい

あずまねいです。素人が中国古典についてなんとなく知りつつ学んだことを書き綴ります。京劇や水都百景録、中華BLなど色々好きです。おかしなことを書いていたら指摘していただけると幸いです。

マガジン

最近の記事

【漢詩】杜牧その一「清明」

私が非常に楽しんでやらせていただいてる神ゲーム・水都百景録では、このように詩句の一節が引かれていることが多々あります。 そして私は往々にして原典がわかりません。 ということで調べていきましょう。 馬蓬瀛さんが口ずさむのは、タイトルにある通り杜牧の「清明」という詩です。 清明は二十四節気の一つで、この日には墓参りや郊外散策を行う風習があります。 毎年4月ごろで、今年は4月4日だったそうです。 つまり春の詩です。 清明節のころ、春雨が紛紛と降りしきっています。ふんぷん

    • 【高校漢文】「いう」と読む漢字

      また最近解いたセンターの過去問です。 長い!そしてダイナミックに返る。 朱紫は高位高官の者の衣服、騶哄は貴人を先導する従者を言っています。 秋毫はわずかなもの。秋の頃抜け変わる獣の毛がごく細いことから。 要するに、わずかな利害にとらわれる高官たちは新開湖の漁師には及ばない、というところでしょうか。 ここでは「道」という字の意味が問われています。 この文では「いヒテ」と読み下すので、選択肢では「言う」の意味を持つ「報道」を選びます。 ところで、「いフ」と読む漢字は

      • 【高校漢文】詩賦を善くする銭明経 胸中に幾雲夢をか呑む

        今日解いたセンター‘07の漢文で、初めて知った四字熟語が気宇壮大。聞いたことがなかったのは私が非常識なだけかも。 銭明経は詩賦に長け、毎年の試験で決まって上位の成績を収めていた(銭は必ず“冠軍”たり)。 ある年の試験、酔っ払っていた銭明経は試験終了直前まで眠りこけてしまうが、目覚めた銭はその場で次の詩を書く。 この詩を評する言葉として問いに含まれていたのが「気宇壮大」でした。 ついでに七言絶句で一句目は押韻しない場合もある、というのも恥ずかしながら初めて知った。 “

        • 【漢詩】李白その一「早発白帝城」

          東間ねいと申します。 中華街に行ったり漢詩を読んだり(詠めません)するのが好きな、ちょっと中国文化に興味があるだけの一般人です。 巷で流行っていた中華BLというものを履修し始めて以降、和製中華ファンタジーを読むことも増えたり、水都百景録という素晴らしく面白いゲームに出会ったりして、よりその傾向は強まってきました。 その中で、漢詩や古事が元ネタにされていることも多々あるのですが……いかんせんど素人なもので、好きとは言いつつあまりにも中国古典に関して無知。 もっと網羅的な

        【漢詩】杜牧その一「清明」

        マガジン

        • 高校漢文
          2本
        • 李白
          1本
        • 白居易
          0本